American graffiti

出張で福島へ。
道中の新幹線でやることも無く、そのうち始めたいなと前から思っていたnoteでも始めるかと思い、この文章を書くことにした。

American graffitiという映画が好きだ。
普通に名作なのでたくさんの人が知ってるかもしれないけど、紹介するとスターウォーズのルーカス監督が若い頃に作った作品である。

USJにモチーフのハンバーガー屋あるしね。メルズドライブイン。

アメリカの田舎町の高校生達の卒業タイミングの一夜を描いた青春群像劇なんだけど、音楽や、フィルムの色味と登場する街々の景色など含め大好きで、何度か見返している。

登場人物は主に4人、地元に残るヤツ2人と、大学に進むヤツ2人。
各々好き勝手に過ごす4人のエピソードが、バラバラに、でもたまに合流したり、また分かれたりとかしながらストーリーは進む。
なんかこう書くと伏線が〜みたいな感じが出そうだけど、そんなことはない。
割とストーリーはダラっと進む。

特別大きな起伏はなく、映画にしてはセンセーショナルな大きな事件も起こらない。

でもキャラ達にとってはそれなりに大きなことというか、自分がその場にいたら大きなことだろうなってレベルのことがちょこちょこ起こるので、ダラっと見ている中で、なんかちょっと親近感湧いたりしなかったりする。
ちょうどいいのである。

特に好きなのが、おそらく主演ってことになると思うんだけど、カートというキャラ。
地元を去る前夜、「最後に何かやって地元去りてえな」って思いながら、夜の街をフラつく感じ。

書いた通りで、映画にしてはそこまで大きな事件は起こらないんだけど、「何かやりたいな」「何か起こんないかな」「もしかしたら今日は何か起こるかもしれない」くらいの、焦りと暇とよく分からない期待感が混ざって、落ち着かない気持ちで深夜徘徊するあの感じが、見事に描かれているように思えて、たまらなく好きである。大学時代の自分を見ているような気持ちにもなる。

彼のシーンに関して一番好きなのは、暇を持て余して道端の車に腰掛けて一息ボサッとするシーン。
無理やり落ち着こうとしてるようにも見えるし、「やっぱ何もねえか」と少し落胆してるようにも見えて、そういう一つ一つが細々とリアルに映る。

彼のシーンで一番好き、と言ったからには、映画のシーンで一番好きなシーンは別にある。

テリーという、ザ・童貞みたいなキャラが何やかんやあって(ストーリーに触れそうなので割愛)森に行くシーン。
その色味がとにかく好みである。

深夜のシーンなのだけど、撮影したの絶対夜明け前、早朝だと思うんだよな、僅かに白んだ青い空気感。
あの色味が大好きで、メンバーにこの感じ、と共有したりもした。

そう、ここから弊バンドYorikiri Clubの話になるが、我々が昨年秋にリリースした音源のうちsuburban graffitiという曲名は、この映画から来ている。

まぁすぐピンとくるよね、と思ってたけど特に誰からも言われなかったから自分から言う。気づいてて言わないだけかもだけど知らぬ。
もういっそ1周年になる10月までブログ書くの待てば良いのに、とも言われそうだけど、思い立ったから書くのだ。

この曲の前半部分、上記の森のシーンの色味をイメージしたいという話をしていた。

当時僕は喜多見という町に住んでいて、家の周りを深夜フラフラしていた時に見つけたあのデカい橋はジャケットやMVになったし、(あの時はサイコーの場所見つけた!と思ったけどそこそこ有名っぽい。結構みんな使ってて冷や汗かいた)
当時僕が住んでいた喜多見から橋に向かう道中には何の偶然かアメリカングラフィティという名の、まさにこの映画をモチーフにした、アメリカ雑貨屋があったのである!

なんだか運命的なものを感じて、それがこの音源のデザイン面で一つのキーになった。
楽曲が、前作の邦ロック寄りな感じから、USインディーっぽい感じになっているところも、フィットしたように思った。

そうして、曲名がsuburban graffitiに決まり、音源タイトルもそこからsuburbと取った。
ちなみにこの曲の仮名はアメリカングラフィティと直球引用で、今でもメンバーの間ではアメグラと呼んでしまう。

というわけで、もう少し楽曲について深掘りした記事をまた書きたいと思っている。

こういうの書くの好きだけど体力使うので、気長にお待ちください。

好きに楽しんでもらえたらと思うけど、こちらが思っているビジョンを浮かべながら聞くと、また違った楽しみ方になるかもしれない。
リリースからだいぶ時間が経ったけれど、手前味噌ながら凄く良い音源だなと思っているので是非また聴いて欲しいし、気になったらカセットを手に取ってみてください(唐突にピュアに宣伝)

良い時間潰しになりました。間も無く福島。
また。

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