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アレルギー検査のデータを公開します

こんばんは。mon_lapinです。

先月、大学病院で受けた血液検査の結果が出たのでみなさんにシェアしたいと思います。

今までの流れを簡単に説明すると、

⑴大学病院にかかる前は、小麦摂取後の反応から即時型というより遅延型アレルギー寄りかなという認識
⑵プリックテストでは反応なし
⑶皮内テスト後20分で25㎜の発赤が出たため小麦アレルギー(即時型)が確定し飲み薬とエピペンを処方してもらうことに

といった感じでした。

地元の皮膚科で血液検査した時に何も出なかったので、今回もあまり期待していなかったのですが

ラテックス(職業柄ラテックスの手袋を使うので一応)とグルテンはアレルギー反応なし

非特異的lgE抗体も出ず

抗原特異的IgE抗体も出ず

案の定、血液検査は何も出ませんでした。

にもかかわらず、皮内テストを受けて帰宅した私の二の腕は日を追うごとに発赤が赤く大きくなり、約2週間消えないという大変な事態に…

先生曰く、私のような一度引いた発赤がまた出てくるタイプを二相性と呼ぶそうで、一般的な即時型や遅延型とは違いかなりマイナーなタイプのアレルギーの出方なんだそうです。

広島県医師会のホームページには、このような記述があります。

また、治療を受けるなど初期症状が改善した後に再度アナフィラキシーの症状が出現することがあります。これは二相性反応といわれ、1~20%の頻度で出現します。多くは8時間以内に発症しますが、中には72時間後に発症したという報告もあり1)、初期症状が改善した後も十分注意が必要です。

また、二相性アナフィラキシー反応の怖いところは、アナフィラキシーの症状が落ち着いた後、数時間してからアレルゲンへの接触なしに再度アナフィラキシー症状を呈するという点です。

横浜労災病院と日本大学医学部附属板橋病院が、2016年6月から2019年5月までに、両病院の救急部門を受診してアナフィラキシーと診断された患者の症状と徴候、治療、経過、疑われる誘因を調査した論文があるのですが

302人の患者が対象となり、アレルギー反応の既往があったのは179人(59.3%)。症状については、皮膚症状297例(98.3%)、呼吸器症状248例(82.1%)、消化器系症状150例(49.7%)、循環系症状55例(18.2%)となっており、やはり皮膚症状を示さない例も存在しています。アナフィラキシーの誘因として最も多かったのは食品(230例、76.2%)で、次いで薬物(33例、10.9%)ということです。
そして、302例中19例(6.3%)に二相性アナフィラキシー反応が認められました。患者の年齢、性別、アレルギー歴、発現症状や原因物質、症状の重篤さとの関連性はなく、治療法でエピネフリンを使用すると二相性アナフィラキシー反応のリスクが減少し、ステロイドの使用は二相性アナフィラキシー反応のリスクと関連していなかったということです。
初期治療にステロイドを選択されることも多いかもしれませんが、少なくとも二相性反応に対しては効果が乏しい様子です。アナフィラキシーに対するステロイドの有効性については決着がついておらず(Cochrane Database Syst Rev. 2012 Apr 18;2012(4):CD007596.)、ステロイド投与は積極的には推奨されていません。

とのこと。

302例中19例…
いかに二相性反応が出る患者が少ないかが分かります。

今回の検査結果で分かったことは

①皮内テストの結果で見ると、20分以内に25㎜の発赤が出たので即時型(1型)認定
②小麦食品を食べると数日から数か月かけて肌荒れや消化器に異常が出る点では遅延型(4型)認定
③これに+して二相性反応も認める 

というアレルギー網羅タイプということと、血液検査ではアレルギーが全くでないこと。
(アレルギーが検出されなかった点に関しては、小麦を完全除去しているおかげで出ないのかもと仰っていました)

ただ、おおしま皮膚科のホームページにもあるように

食物の特異的IgEは一部を除いて、信頼性があまり高くありません。つまり血液検査で陽性を示さない物質にアレルギー反応が起こることがありえますし、陽性を示してもアレルギー症状を起こすとは限りません。これは診断をする上であくまでも参考になるということです。陽性のものを食べたときに発疹などが悪くなるかどうかを観察してもらう参考にはなると思います。重要なのは、実際に食べて悪くなるかどうかです。

血液検査の結果が重要なのではなく、本人が食べたり触れたり吸ったりした時にどんな反応が出るのかが一番重要なのかなと思っています。

私のように、血液検査では何も異常が認めらないものの、食べるとやっぱり体調を崩す…という方は以外と多いのかもしれません。

紹介状を書いてもらったり、大学病院に通ったりと、お薬の処方をしてもらいまでにかなりの時間を要しましたが、粘り続けて良かったなと思っています。

私と同じ症状で困っている方の役に立てたらという思いで始めたnote。

少しでも多くの人の目に留まるように試行錯誤していきたいと思っています。

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では、また次のnoteでお会いしましょう!

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