絵:積年の恨み

画像1 積年の恨み、少しばかり怒っただけでも、その感情が強く強く出てしまう時がある。そこまで怒るべきことでないのに、怒りが強くなりすぎるほどに、引っ張られて元々何だったかも関係なくなる。元々こうだったわけでない、ほんのちょっとの恨みなら我慢できる。そう、「我慢」できるからこそ、積もり積もって取り返しのつかない大きな衝動になっていくのだろう。うまく消えたらいいのだけれど、どうしたらうまく消えるかなんて分かりきった方法があるわけでもない。積年の恨み、きっと恨む相手ははこの感情を奮わせる自身であろうに。墨が広がる。

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