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歌詞はメロディを彩るのか?(音楽に詳しくない分際で考えてみる)

「好きになる歌詞とは」

コルクラボ の班活動のお題として出たやつですな。

面白いお題だよね。
やっぱりどうしても、曲あっての歌詞だったりするので、歌詞を切り出して考えるってなかなか難しい。

メロデイにしか興味ないわん。
わたし洋楽派だし。英語分かんないし。
僕はテルミンしか聴かないので。

なんて声も聞こえてきそう。

それを言ってはおしまいなので、せっかくだから考えてみる。

そもそも聴きながらの場合、センテンスまるまるだとしっかりと意味が頭に入ってこない。そこを切り取ろうとすると、“後付け”で好きと思った歌詞を選ぶことになる。

“後付け”っていうのは、好きなメロディの中から後で読んでみて好きな歌詞を選ぶということ。結局、好きなメロディでなければ歌詞の内容を深く知ろうと思わないから、メロディありきで歌詞を選ばざるをえない。

それだと歌詞の劣位性が浮き彫りになった感じがして納得いかないなぁ。

っと嘆いてみた時、ふと思った。

「歌詞も音じゃん」

そう、歌を歌っている以上歌詞は音なんだ。

そのように考えてみると好きな歌詞が思い浮かんできた。

いくつか挙げてみる。

『君という花』(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
「意味もなくなんとなく進む淀みあるストーリー」
→「淀みある」
『boys be』(竹内電気)
動き出せ!ひょっとしろ運命
→「ひょっとしろ」
『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』(YEN TOWN BAND)
「私はうわの空で別れを想った」
「私はうわの空であなたのことを想い出したの」
→「うわの空で」
『美しい棘』(GLIM SPANKY)
十字架の見せる窓で風が遊ぶ度プリーツを揺らすよ。
→「プリーツを揺らす」
『コミック・ジェネレイション』(毛皮のマリーズ)
愛も平和も欲しくないよ。だって君にしか興味ないもん。→興味ないもん


どれも「部分」なんだけど、何がいいって語感として世界観が頭に入ってくるところ。

聴いていて若干違和感のある単語や熟語を忍ばせる。そうすることによって、曲の世界観がうまく頭になじんでくる。聴きながら語感で世界を感じ取れる歌詞が僕は好きだと思った。

歌詞は意味を持った音だ。メロディに対して劣位などでは全くなくて、共奏するものなんだね。

最後にもう一つ。
個人的に、とても秀逸だと思う表現を一つ。

『パプリカ』(Foorin)
「曲がりくねり、はしゃいだ道 青葉の森で駆け回る」


曲の冒頭部分。
もうしつこいくらい、
直線ではなく曲線。制約よりも自由。ルールよりも遊び。という子供達の世界観が染み渡ってくる。

そしてサビの最後

「心遊ばせ あなたに届け」

最高。






これを読んでいるってことは、投稿を最後まで読んでくれたってことだね。嬉しい!大好き!