「センス」とはなにか考える。
よく「あの人はセンスがいい」などの言い回しを聞く。
センスとは一体何なのだろうか。
僕はそれを『「っぽい」と感じることそのもの』だと考える。
詳しく説明すると、例えば「3DCGでレンダリングされた画像」を見たとき
「実写っぽい」とか「CG臭い」などと思ったことはないだろうか。
この「っぽい」こそがセンスなのだと思う。
「今っぽい」「昔っぽい」「プロっぽい」「〇〇っぽい」
見たものに対して、どう感じるか。
このセンスがないと、「この制作物、頑張ったな」と思ったものでも、他の人が見たら「良くない」と思われる可能性がある。
センスは「っぽいと感じること」であり、「対象の良し悪しを感じ取る力」でもある。
そしてセンスは鍛えられる。
さっき例に上げた3DCGの話をするならば、赤ちゃんには「実写っぽい」や「CG臭い」と判断することはできないだろう。
だが小学高学年にもなれば「これ本物?」などと疑う子は少なくないと思う。
さらにはプロの3DCGクリエイターともなればハリウッド映画のVFX・3DCGを見分けられることもある。
こういった感覚=センスは鍛えられるのだ。
今回は3DCGで例えたが、音楽や絵、写真、デザインでも同じだ。
「良し悪しを感じる」というのはただ「〇〇っぽい」だけでなく、もっと複合的な感覚だ。
それはつまり、
「意識的・無意識的問わず、今までに学習した経験を元に感じる直感」
なのだと思う。
「良いな」と少しでも思ったものを、「なぜ良いと感じるのだろう?」と自己の直感を分析し、それを言語化していくと、“意識的にセンスを鍛えられる”と思う。これは観察と呼べる。
単純に、「良いな」と思ったものを集めたりするのも良いかもしれない。
そうして自分のセンスを鍛えていきたい。
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