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タイパよく働くなら集中するしかない~集中力は工夫次第で何とかなる~

技術職として働いてきた経験から仕事で最も重要なことをあげるなら、それは”集中力”だと思う。技術の仕事は考察や解析、解析結果の検討等の煩雑なタスクが多いので、集中して取り組まないとタイパが悪い上に重大なインシデントに繋がりかねないからだ。

しかし、高い集中力を維持して仕事をするのは結構難しいことだと思う。そもそも、人間の集中力自体が長く続くものではないうえに、電話対応や抱えているタスクに気を取られれば、目の前の仕事に100%集中することは出来ない。その結果、無駄に時間をかけて質の低い仕事をしてしまうから後で手直しが必要になるといった悪循環に陥る。

僕自身、社会人になりたての頃は、この悪循環にかなり悩んだ。仕事の慣れとか効率化といったことを考慮しても、集中力を維持する工夫をしなければ残業時間は減らないと思ったからだ。だから僕は、自分が集中力を維持できる方法を考えることにした。以降は、実際に僕が試した方法の中で効果があったものを紹介する。

一日のタスクを紙に書きだす

出社したら一番最初に、”その日にやらなければならないタスク”を紙に書きだす。そうすると、自分がやるべきことを整理することが出来る。あらかじめやることが解っていれば、作業中に他のタスクのことを考えることを防げるのが最大のメリットだ。また、書き出したタスクの横に優先順位を書いて、完了したものはチェックマークを付けるようにすると、タスクごとに区切りをつけることが出来るので気持ちの切り替えが出来る。さらに、仕事の進捗度も把握できるからダラダラと作業するのを防げる。また、今日中に終わらなそうということが解れば、就業時間中に対策(計画を見直す、分担する等)を講じることも可能だ。

電話に出ない時間を作る

自分が電話番をしなければならない場合は難しいが、そうでないなら電話番の担当者にお願いして、居留守を使うのもありだ。勿論、相手が緊急を要することなら対応すべきだが、そういったことが無いなら1時間くらい居留守を使わせてもらっても問題ないだろう。この方法は対外的なこともあるので頻繁には使わなかったが、ほぼ確実に集中できる時間が作れるので繁忙期や緊急対応中など、本当に時間が無くて厳しい状況では効果的だと思う。

小休憩を入れて身体を動かす

集中力の持続時間は90分が限界と言われている。勿論、個人差や体調によってはそれよりも短くなるだろう。そういったことを踏まえて、僕の場合は1時間おきに(区切りのいいところで)小休憩をとるようにした。小休憩で何をするのかというと、デスクから離れて少し体を動かすのだ。トイレ休憩に行ってもいいし、フロアの外に出て背中を伸ばすだけでもOKだ。動いて血流が良くなると肩こりや眼精疲労の予防になるだけでなく、頭が冴えてくるので、行き詰ったときには効果的だ。

昼食に炭水化物と脂質が多いモノは食べない

昼食後は眠気が襲ってくるものだが、食べるものに気を付ければ眠気は抑えることが可能だ。昼食で一番食べてはいけないのはラーメンやピザのような、炭水化物と脂質が多い食事だ。こういった食事を摂ると、体内でコレシストキニンというホルモンが分泌されるのだが、これが眠気や怠さを引き起こす原因となる。また、血糖値の急激な上昇と下降も眠気や集中力の低下の原因にもなるので、GI値の低い食事(玄米や蕎麦など)がおススメだ。なお、血糖値に関しては低血糖の状態から急激に血糖値を上げないことが重要なので、空腹になる前にラムネを口にするのも有効だ。

昼寝をする

昼休みに昼寝が出来るのであれば寝た方が良い。眠れないのなら目をつぶって瞑想しても良い。とにかく、外界からの情報をシャットアウトして”脳”を休ませるのだ。5分でも10分でも、脳が休まれば午後に発揮できる集中力は変わってくる。
昼休みはスマホを弄って過ごす人が多いと思うが、スマホは気分転換にはなるが脳疲労も溜まるので、午後の始業前に10分間の瞑想を取り入れてみると良いかもしれない。

十分な睡眠時間をとる

集中力を発揮するうえで一番重要なのは睡眠だろう。なぜなら、集中力の源は健康な身体とフレッシュな脳だからだ。自分に必要な睡眠時間を確保できていれば、疲労を翌日に持ち越すことはないし、頭がクリアになるから質の高い仕事が出来る。
起業家のホリエモンはどんなに多忙でも8時間以上寝ているらしいし、ドジャースの大谷翔平選手や史上最高のテニスプレイヤーと呼ばれたロジャー・フェデラー氏は12時間くらい眠るらしい。勿論、必要な睡眠時間は個人差があるのだが、彼らが並外れた集中力を発揮できるのは、十分な睡眠時間を確保しているからだろう。
話は逸れるが、睡眠が不足すると怖いのが、認知機能の低下と健康を害する恐れがあることだ。6時間睡眠を続けていると”酔っ払い”と同程度の認知機能になるというのは有名だが、実際には残業や家事・育児に追われて6時間も眠れていないという人も多いだろう。僕自身もそんな時期があったし、そんな生活を続けていたから病気にもなった。
そんな僕から言えることは、「睡眠を最優先すべし!」だ。睡眠時間を削って色々やりたい気持ちはよく解るが、病気になって良いことなんて1つも無いし、頑張って積み上げてきたものを失う可能性だってあるということは伝えておきたい。
食事は冷凍食品や総菜で十分。皿洗いは食器洗浄機でOK。掃除はルンバに任せる。シンドイとき誰かに頼る。それでもきつい時は思い切って休む。これらは甘えじゃなくて自己防衛だ。お金はかかるが必要経費と割り切ることも大事だ。それが出来ないなら働き方を変えよう。

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