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神戸大の非公認サークルの報道について思うこと~誰に対しての謝罪?何に対する責任?~

神戸大学の非公認サークル「BADBOYS」が、春合宿で訪れた旅館の天井や障子を破壊したというニュースを見た。報道では『迷惑行為』と表現しているが、何故そんな濁した表現をしているのだろう? 彼らのやったことは『建造物破壊罪』と『器物破損罪』というれっきとした犯罪だ。言葉の重みが違う。

彼らは学生とは言え成人だ。自分自身で行った行為に対する社会的責任を負わなければならない。世の中には、将来のある学生だから大目に見ろという意見もあるが、それは全く公平性に欠けた意見だと思う。彼らと同年代の社会人が罪を犯せば逮捕・実名報道されるのに、学生というだけで扱いが変わるのは可笑しいではないか。身分や肩書が免罪符になってはいけない。

それから大学が謝罪することになったが、これも何か違うように思う。この事件、大学は何か悪いことをしたのか?仮に大学の職員が罪を犯したのなら雇用者として責任があるから謝罪が必要なのは解るのだが、身辺調査も無しに試験だけで入ってきた学生のことまで責任を負うのは酷なことだ。たまたま神戸大学に所属している人間が”勝手”に悪事を働いたのであって、むしろ大学側は顔に泥を塗られた被害者じゃないのか。もし、大学が謝罪するとしても、それは被害にあった旅館に対してであって、マスコミや大衆に向けて謝罪することが筋の通っていることとは思えない。大学名が報じられたから、世間体の為に形式的に謝罪せざるを得なかったように思うのだが、それなら本来の謝罪の意味からずれている。

まぁ、世の中には何故か大学を責める人間もいるらしいので、そういったズレた人たちを一定数黙らせるという意味では、謝罪した意味はあるのかもしれない。でも、大学に負うべき責任があるとすれば、罪を犯した人間の処分と犯行グループが関係各位に謝罪する場を設けてやることなんじゃないかと思う。

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