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無料オンラインワークショップ、d.school Starter Kitを翻訳、公開しました。

Stanford d.schoolが公開している無料のオンラインワークショップ、d.school Starter Kitを日本語に翻訳、公開しました。

内容については、コチラに書いていますので、ここでは、何故翻訳をしたのか?、の想いについて書かせていただきます。

新しいことを生み出し、世の中に届けたい

僕の根本的な想いは、これだけです。

「新しいことを生み出し、世の中に届たい」

昔から、人と違うことや新しいことを考えるのが好きで、勝手に妄想してはニヤニヤしていました。「新しいこと」と言っても色々ありますが、イベントから、キャッチコピー、プロダクトやビジネスに至るまで、何でも日々の様々な事象から発想するのが好きでした。そして、社会人になると思うのです。

「この妄想を実現したい」

私はプロダクトを作る会社に入ったので、特にプロダクトやビジネスに関してアイデアを実現したいと思うようになりました。ただ、(当たり前ではありますが)実現はそう簡単ではないと、突きつけられました。面白いけど、ニーズがない。すごいけど、実現性がない。持続的なビジネスのモデルが描けない。悩んでいるうちに、根っからの理系で勉強好きの自分は、アイデアが生まれてから実現するまでのプロセスや方法論にも非常に興味を持つようになりました。デザイン思考、アート思考、リーンスタートアップ、システム思考、、、様々な考え方の存在を知り、勉強し、試していました。

シリコンバレーとd.school

そんな中、Stanford大学へVisiting Scholarとして留学する機会を得ました。もうステレオタイプにイノベーションの発信地として憧れていたシリコンバレーに足を踏み入れることが嬉しくて、ワクワクが止まりませんでした。また、Stanfordといえば、デザイン思考の本場であるd.schoolがあるので、何とか受講したいと考えていました。
Stanfordでの1年間は、本当に夢のようでした。本来の目的であるAIの研究環境も最高でしたが、それだけでなく、毎日のように開かれるMeet Upイベント、エレベーターピッチ。大学内でもEntrepreneur's Clubがあり、Entrepreneurshipに関連した授業もたくさんあり、学生の多くがデザイン思考やリーンスタートアップという言葉を当たり前のように知っていました。
そして念願だったd.schoolの授業。d.schoolでは10週間のClassが各シーズンごとに複数用意されており、Visiting Scholarの私でも応募するできます。ラストシーズン、思いが伝わったのか、倍率の高い中「From Play To Innovation」というClassを受講できました。

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d.schoolでの学びは多くあるのですが、中でもすごく影響を受けたのがマインドセット(心構え)です。特に、d.school創設者であるDavid Kelleyの言う「Creative Confidence」です。この考え自体は知っていましたが、d.school内では共通のマインドとして浸透していたのです。
Creative Confidenceの詳細はこちらのTED Talkで話されていますが、クリエイティビティは誰もが持っていて、クリエイティブになるために必要なのは「自信」であると言っています。全くその通りだと思いました。それから自分は、新しいことを生み出し、世の中に届けたいと言う気持ちと同時に、

「少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい」

と思うようになりました。

少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい

「少しでも多くの人に新しいことを生み出すきっかけを作りたい」
そんな自分の思いと、様々な縁があり、日本への帰国後、デザイン思考に関連したワークショップを開催する機会をいただきました。また、自分で勉強し、経験してきた方法論やワークショップのノウハウなどを積極的に発信するようになりました。

2020年5月5日、d.schoolにて、デザイン思考初心者向けの新しいプログラムであるd.school Starter Kitが公開されました。これより以前にも、2時間程度で実践できるVirtual Crash Courseが公開されていたのですが、昨年よりリニューアル予告が出ていました。私自身そのVirutal Crash Courseをベースにしたワークショップを何度も行っており、そのワークショップはいつも好評で、初めてデザイン思考を理解するには打ってつけのプログラムでした。

2020年、COVID-19が訪れ、リアルな場でのワークショップが難しくなり、個人的に行っていたデザイン思考の普及活動やワークショップ開催もできなくなってしまいました。そんなコロナ禍に公開されたのが、リニューアルされたデザイン思考初心者向けのプログラム、d.school Starter Kitです。この状況を加味し、Zoomを活用した完全オンラインで設計され、内容も以前よりパワーアップしていました。

ずっとお世話になっていたd.school。そして、新たに公開されたプログラム。これは翻訳しないと!とすぐに思いました。バーチャルででも、少しでも多くの人に、新しいことを生み出すきっかけを与えられるのです。

以上が、d.school Starter Kitの翻訳を行った背景です。そこから、まずはスライドの翻訳を始め、facebook グループを作ってアドバイスいただける方を募集し、動画の字幕をつけて、ランディングページを作って、、と、気づけば翻訳を始めてから3ヶ月以上が経ってしまいましたが、ようやくVer.1を公開することができました。ご協力、アドバイスをいただいたデザイン思考研究室の皆様には本当に感謝しかありません。(完成までのストーリーは、また別の機会に書かせていただきます。)


少しでも多くの人が、クリエイティブになれば、自分だけでは到達できない新しいものが生まれるし、きっとイノベーションが量産されるようになると信じています。みんなが新しいことを妄想して、生み出す世の中なんて、最高じゃないですか!

このd.school Starter Kitは、デザイン思考を実践で理解でき、どのように仕事に活かすのかを学べます。本当にオススメのプログラムになっています。
このプログラムをきっかけに、少しでもクリエイティブに、新しいことを考え、生み出していただければ幸いです。

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