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欧米で浸透している植物肉とは?

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2020年を象徴するものはいくつかあると思いますが、その一つが植物肉の本格的な普及だと思います。
日本では、ファーストフードチェーンで使われている場面はなかなか見ないですが、アメリカではマックやKFCでも植物肉を使用した商品が売られています。

これだけ植物肉が進んでいる背景について紹介していきます。

■植物肉とは?

「植物肉(プラントベースミート)」とは大豆由来など植物性タンパク質を原料とする代替肉のことです。
技術が進んでおり、見た目は肉と変わらないクオリティになっています。
ネットで味の特徴を調べてみると、肉に近いが、肉よりも癖のないライトな味という感想が多かったです。

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参照:東洋経済オンライン

■植物肉が必要な背景

植物肉が必要な背景は大きくは、3つです。

✅肉のために犠牲になる動物の増加
✅人口増加に伴う食糧難
✅環境への影響

✅肉のために犠牲になる動物の増加

肉のために犠牲になる動物の増加は年々進んでいます。
理由は、食事の欧米化と世界人口の増加です。

2011年、FAO(国際連合食糧農業機関)は世界の食肉消費が2050年までに73%、乳は58%増えるだろうと発表しています。
実際に、食肉の消費量のグラフで右肩上がりです。
特に顕著なのが、豚肉と鶏肉になっています。

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参照:FAOSTAT

✅人口増加に伴う食糧難

国連の発表によると世界人口は毎年約8,300万人の増加により、2050年には人口が90億人になると言われています。

もちろん、人口が増えれば、それだけ食料が必要になるので、今よりも何倍もの食料が必要になります。
2017年時点で世界人口の9人に1人は食糧難と言われているので、食料を増やすことが容易ではないことが分かると思います。

✅環境への影響

SDGsの持続可能な社会の中でも叫ばれているCo2や水問題ですが、原因の上位2、3番目に畜産農業が入ります。

世界の土地の約40%は家畜のために使われているというデータがあることから分かるように、畜産の影響は私たちが考えているよりも大きいです。

また、2019年に科学者たちは、畜産業がこのまま拡大し続けるなら2030年には気温1.5度上昇するのに必要な二酸化炭素の49%を畜産業が排出することになると述べています。

■植物肉が救世主

これらの問題を解決するのが、植物肉であり、食肉から代替肉への転換です。

ATカーニーの分析では、2040年には「肉」市場における培養肉・代替肉の占める割合は60%になるだろうと予測する。現在の畜産由来の肉は実に40%にまで低下するだろうというレポートが出されています。

人工的な動物性タンパク質を取ることができれば、畜産による食肉を完全に無くすことも将来的には可能と言われています。

■まとめ

いかがだったでしょうか?
日本では普及していないので、身近に感じにくい植物肉ですが、欧米では既に一般的なものになりつつあるとは驚きました。

2021年には、日本でもスーパーで普通に買えるようになるかもしれません。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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