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高ソメで若葉と山と桜を愛でるキャンプ 〜信州の幸と宮崎名物編〜

2024.05.02-03の長野県松本市奈川の高ソメキャンプ場でのキャンプの2話目です。
今回は初日の夕方から寝るまでを書きます。

また写真多めで書くのでお付き合いください。

前回の記事はこちら。



山菜の天ぷらをつまみに箱根ビールと養命酒のクラフトジン

いい感じに酒が入り調子が良くなってきたので、山菜の天ぷらを揚げることにした。
今回のメインディッシュは揚げ物だったので油を有効活用のツマミにした。

タラの芽、コシアブラ、コゴミと順番に揚げながら食べる。
天ぷらは衣をつける前にビニール袋の中に入れて小麦粉をまぶしておくのがポイントで、こうすると衣のノリが良い気がする。

今回揚げた山菜は採れたてなので香りもよくえぐみもなく美味しかった。
やはり旬のものは格別に美味い。

まずはタラの芽から
油の温度管理は重要です

この揚げたての山菜天ぷらを食べながら、ワッシーがお土産に買ってきてくれた箱根ビールの箱根ピルスをいただいた。
天ぷらにピルスの程よい苦味と少しフルーティーさがある味がマッチして美味しかった。
さすがワッシー私を楽しませてくれる。

タラの芽の天ぷらと箱根ピルス

お次はコシアブラの天ぷらに長野県駒ヶ根市にある養命酒製造株式会社で作っているクラフトジン「香の森」をソーダ割りでいただいた。

いやー天ぷらと酒と山っていい景色

薬用養命酒をご存じだろうか?
私の祖母も飲んでいた薬用養命酒は色々な薬草が使われた第二医薬品に分類されるお酒なのである。
この養命酒が作っているクラフトジンなので薬草感がすごいのだ。
しかしソーダ割りにすると意外と嫌ではなく天ぷらの油っぽさもすっきりする。
さすが薬草を知り尽くしていると言う感じだった。

新しい知識の獲得

そんな感じで飲んだくれていると隣に札幌ナンバーのハイエースがやってきた。
隣は私が前回使った、このキャンプ場で一番の絶景が楽しめるA2である。
ここに私よりも若い年齢であろう夫婦が可愛い犬二匹とやってきて、ささっとテントを建てた。

本当に札幌から来たのかな?と思っていると、夫婦でバズーカのようなレンズ(300mm以上かな?)をつけたカメラを取り出して鳥を撮影し始めた。

そこで私は「鳥を撮っているのですか?」と話しかけてみると、オナガドリを撮っていると教えてくれた。
なぜオナガドリ?と思ったら、北海道にはエナガの鳥しかいないので珍しいらしい。
確かに、シマエナガ北海道にしかいないからエナガってそういう意味だったのかと新しい知識を得ることができた。

この夫婦は苫小牧からフェリーで新潟まで来て、そこからキャンプ場を巡っているらしい。
前日は高ボッチでキャンプしていたと言うことなので、なかなかの絶景好きキャンパー夫婦なんだなと親近感が沸いた。

私も少し写真を撮ろうと思い、場内を散策した。
私も200mmのレンズに2倍のテレコンを装着して鳥を撮ってみようかとも思ったのだが、すでに酔っ払っていて望遠を手持ちでブレずに撮る自信はなかったのでやめて風景を撮ることにした。

4月に来たときに見頃だった水芭蕉はもう青々とした葉っぱが生い茂っている状態で咲いている水芭蕉はほんの少しだった。
山桜も咲いてはいるが春はもう終わりだと実感した。

こうなると水芭蕉の可憐さがなくなる

灰捨て場を通ったら看板猫のつくねくんが防火用の水を飲んでいたので、「やめな」と注意した。
ムッとして「にゃー」と威嚇されたがお腹を壊したらかわいそう。

ちょっとムッとするつくねくん

そのつくねくんはまだ冬毛なのかモッコリしていた。
我が家のTeam Necoよりもかなり大きく野生感を感じる凛々しい顔をしていたが、外で生活するとたくましくなるのかなと思った。

ちょっと男らしい顔

ワッシーが使ったサイトの上の桜は夕日に照らされて綺麗だった。
ここで寝ることしかしないなんてもったいない。

ワッシーさいと上の桜

この時期は夕日がちょうど乗鞍岳の間に沈む。
その景色を池越しにみるのがとても綺麗だった。
池の周りにも山桜が咲いていて、こちらの桜も夕日に照らされて花びらがキラキラしていた。

乗鞍岳への日の入りの瞬間
山桜も照らされてキラキラ

マジックアワーに松ブルの工芸の五月を

日が沈んでマジックアワーを迎えた。
マジックアワーは日が沈んでから数分だけ見られるとても素敵な時間。
この時間に美味しいビールを飲むのがキャンプの楽しみの一つ。

数分間のマジックアワーの始まり

今回この景色を見ながら飲むことにしたビールは松本ブルワリーの季節限定ビールである「工芸の五月」である。
5月になると松本市街地でクラフトフェアと言う催しが開催され、工芸作家さんが作品を販売する。
このクラフトフェアの時期に合わせて作られるのがこのビールなのである。

工芸の五月はケルンスタイルのビールでフルーティーな優しい味わいのビールであり、マジックアワーにゆっくりと飲むのにちょうど良い。
美味しいビールに最高の景色。
これが絶景キャンプの醍醐味だ。

最高の景色

ランタンと炭火焙煎

日も沈んで暗くなってきたのでランタンに火を灯す。
これもキャンプの楽しみの一つ。
炎を見るって癒される。

今回はこのためにランタンハンガーを持ってきた

もう一つの楽しみである焚き火の着火はワッシーに奪われてしまった。
なぜ奪われてしまったかと言うと、ワッシーにコーヒー焙煎を任せたからである。
前回のキャンプでは焚き火の強火焙煎しすぎて焦げ焦げの苦〜いコーヒーを作ってしまったので、今回は炭を与えてみたのだがその炭を活用してじっくりと焙煎していた。

今回は炭火焙煎でじっくりと

宮崎名物と信州のとり

ワッシーがじっくり珈琲を焙煎している間にメインディッシュの宮崎名物チキン南蛮を作った。

こだわりのチキン南蛮の材料

今回のキャンプのこだわりポイントはここで、前の週に宮崎出張へ行った部下にチキン南蛮のたれを買ってきてもらったのだ。
このタルタルソースは近くのスーパーで売っていたのだが、タルタルソースのパッケージの裏にこちらのたれがオススメですと書かれているのに、それが売っていなかったのだ。

ずっとそのタレを探していたのだが見つけることができずネットで買うと高いので諦めていたところ、部下に宮崎出張の話があったので「行っていいからこのタレ買ってきて」と言い渡したのだった。
パワハラか?いやいや快く買ってきてくれたのでいいだろう。
空港には売っていなくてコンビニで見つけたらしい。

そして宮崎だけに依存してはいけないと思って用意したのは、農産物直売所で買ってきた信州福味鶏のムネ肉である。
地鶏と言っていいのかわからないが信州で育ったので信州名物ということでいいだろう。
高タンパク、低カロリー意識で鶏むね肉を選ぶあたりを褒めて欲しい。

この鶏むね肉に小麦粉をまぶしてから溶き卵に浸して180度の油で揚げる。
油はこめ油を使っているのでサクッと揚がる。
ちなみに、小麦粉は顆粒タイプのクッキングフラワーが便利である。

この揚げ物の音がたまらない

鶏むね肉がきつね色になったら油を軽く切ってそのままチキン南蛮のタレにダイブ。
しっかりタレに浸し、ワイルドに手でちぎった春キャベツの上に載せてタルタルソースをかければ完成。

いまいち見た目が良くなかった

油っぽい揚げ物でもチキン南蛮のタレとタルタルソースの酸味でさっぱり食べられる。
信州福味鶏もムネ肉なのに柔らかくて美味しかった。
そして、春キャベツも柔らかくて甘くてタルタルソースが合った。
とても満足なメインディッシュとなった。

このチキン南蛮を食べながら、ワッシーが買ってきてくれたワッシーの地元と旅行土産の地酒を頂いたのだが美味しいかつ酔っていて写真を撮るのを忘れてしまった。
私の記憶が確かならば、一方はメロンのようなフルーツの香りのする日本酒だった気がするが、かなり酔っていたので定かではない。

そして、ご飯を食べながらもワッシーは慎重にコーヒーを焙煎していた。
前回焦げ焦げのコーヒーにしてしまったことにビビっているらしい。

ライトを照らして焙煎具合を確認中

ビビリのコーヒーはいかに

ご飯も食べ終わったのでチビチビと日本酒を飲みながら焚き火を楽しんだ。

焚き火を楽しみながらのツマミにはポップコーンを作った。
コーヒー焙煎用の網にポップコーンの豆(?)を入れ、焚き火で炙るとパンパンという音がして豆が弾けてポップコーンが出来上がる。
この方法だと油を使わないのでとてもヘルシー。

なかなかいい感じに弾けた

このポップコーンに塩やカレー粉をかけて食べた。

しかしここで分かったのだが、油のからんでいないポップコーンに塩を振ってもカレー粉を振っても全くからまなくて味がしないのである。
美味しさを求めるならフライパンに油をひいて作った方が良いことを知った。

ちょっと残念なポップコーン

お酒ももういいかなという感じになってきたので、いよいよワッシーが慎重に焙煎した豆を挽いて飲むことにした。
今回は電動ミルを忘れてしまったので手動のミルで挽いたのだが、何か手応えがおかしい。

普段ならガリガリといい音を立てて挽くことができるだが、全然いい音がしない。
どちらかというと、スカスカという感じで挽くのにとても力が必要だった。
これは炒りが足りないんじゃない?と思いつつもコーヒーをおとす。

そして、そのコーヒーと一緒に夜のお茶菓子でワッシーが旅行土産で買ってきた信玄餅どら焼きをいただく事にした。
昨年の秋に浩庵へ行った時に食べた焚き火をしながらの信玄餅が美味しくて今回はこれを買って来たらしい。

ワッシー土産の信玄餅どら焼きとともに

このどら焼きをいただきながらコーヒーを飲んでみると・・・若い、若すぎる、というか少し青臭い。
やはり炒りが足りなかった。
前回の焦げ焦げにビビりすぎていた。
もう何回目の焙煎だろうか、上達しないワッシーであった。

ちょっと残念な夜の空

夜は満点の星空を撮影する予定であったが、あいにく雲が多かった。
最近は夜9時過ぎに寝てしまう身としては、星空が撮影できないのに起きている気力はなかったので潔く寝ることにした。
このキャンプ場は星空の撮影に適しているのにとても残念だった。

そして夜9時30分ごろに電気毛布で温めたヌクヌクとした寝袋に潜り込み、小川のせせらぎを聞きながらすぐに寝落ちたのだった。

夜のGIGI1もかっこいい
残念ながらこんな空

おまけ

星空撮影はせずに寝てしまったのだが夕方と夜と朝に仕掛けたタイムラプスがそれなりに撮れていたのでYouTubeにショート動画としてアップしてみた。
50秒ほどの動画なので時間があれば見てほしい。


ということで、「信州の幸と宮崎名物編」でした。
揚げ物ばかりで胃もたれする内容でしたが、やはりキャンプで揚げ物は楽しいし美味しいのでやめられません。
ショート動画も見ていただけると嬉しいです。
合わせるBGMをちょっと間違えたかなとは思いますが綺麗な景色を見て欲しいです。

次は最終回の「朝から花見メシ編」です。
またそのうち書くので読んで頂けると幸いです。

おしまい。

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