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変わりゆく季節と共に



暑さが和らいだと思ったら、夜風が急に冷たくなって。
落ち葉をくしゃっと踏む足もとは、心にほんのりと、懐かしさを漂わせる。
緑、オレンジ、茶色。青空に映える秋の色。
美しいと思う、木々の木漏れ日。

冬に向かって、季節と共に歩いてる。
駆け抜けるように過ぎる僅かな季節を、
見過ごさないように、向き合いたくて過ごしてる。

けれどいつだって、寒くなってから時の速さに気付き、イルミネーションをちらほらみるようになってやっと、冬はこんなに近くにあったんだと実感する。気にしなかったら秋に気付くことさえ忘れてしまうのではと思うほど、儚い季節。


出会った時は長袖で、半袖を経て、また長袖に戻った。

彼と、いくつかの月日を過ごしてきた。
遠くの誰かが見ればほんの僅かな時間、けれど一方の見方では、果てしなく、待ち望んでいたような日々。



手を繋いで、歩く今日が幸せで、
目を合わせればいつも、温もりがある。


そういえばいつの日か、こんな日を夢見ていた私がいたことを思い出す。

好きな人と手を繋いで、季節を感じて歩く。

そんな僅かな願いでも、こうして叶うこともあるんだなぁと涙が溢れそうになる。好きな人と歩く道が、こんなにも優しくて愛おしいものだなんて、知らなかった。


目に映る景色の色が変わるように、
永遠に変わらないものなんてない、
人は変わる、季節と共に、時間と共に、変わっていく。
それでも、ただ並んで歩くこの時間が、いつも伴うこの想いが、できるだけ長く、続くものでありすようにと。


いつか好きな人と、ホカホカのあんまんを半分こしたいの、そんな幼い頃に夢見た幸せの一つにも、もうすぐきっと手が届く。

小さな私の想いにも、ちゃんと向き合ってくれる人。
目線を合わせてくれる優しさを、いつも感じている。



これから冬になる。
来月の終わりがもう年末だなんて考えられないけれど、まだまだたくさん、思い出が増えそうだね。

想いを届けて、受け取って、
向き合って、そして育んで。

この先の冬も、どうかあたたかく生きていけますように。


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#恋人 #心のひとり言


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