見出し画像

Vol.5_ミニ四駆にハマっています。

ミニ四駆…それは私が小学生の時(1996-1997)にコロコロコミックで連載された「爆走兄弟レッツ&ゴー」をきっかけに第二次ブームが始まり少年・少女たちのハートを鷲掴みにしたカープラモデルだ。

現在29歳の私は当時は6-7歳。母の力も借りながら、なんとか作り上げたミニ四駆を外の側溝で走らせたりしていた気がする。アニメさながらにマシンと並走しては、タイヤがどっかに行ってしまったりボロボロになって走らなくなったり。そんな遊び方だったが、とても楽しかったと記憶している。

そんなミニ四駆を、最近社長の息子さんがやってると聞きつけた。なんとなく自分も超超久しぶりに買って作ってみた。20年以上ぶりに購入したのは「ブロッケンG」、漫画の中で主人公であるマグナムを苦しめたヒールマシンだ。

「めちゃくちゃ懐かしい〜」「かっこいい〜」

画像1

そんなところから始まり、そこから当時とは違う現代の立体的かつテクニカルなコースを知り、その難しさに面白みを感じ、どっぷりハマってしまうこととなる。

私はミニ四駆は「PDCA」の遊びだと思っている。考えてトライしてみて失敗しても検証してみて更にまたそこからアクションする。。自分が考えたり施したセッティングがうまくハマって完走したり、タイムが縮んだ時にはめちゃくちゃドーパミンが出る。担当しているECやマーケティング領域の仕事とまるで同じだった。

更に、言わずと知れたミニ四駆を製造しているメーカーであるTAMIYA主催の大会も定期的に開かれているようだった。

「これは出場するしかない!!」

2019年夏に復帰して以来、公式戦にチャレンジすることになる。

2020年1月25日(土)に以下の大会に出場してきた。その時の様子をレポートしていく。

画像2

画像3

到着、会場は品川シーサイド駅だ。当日は私ともう一人、一緒にミニ四駆に復帰した同僚(以下、同僚氏)と2名で参加。会場は屋外、海も近くで風もある為になかなかの寒さ。シートや椅子、ローテーブルを持ち込んで現地ではピットインスペースを確保した。

今回の大会には「トライアルクラス」にて出場。2019年度より新設されたクラスで、我々のような復帰組にとってありがたいコンセプトのクラスだった。公式HPより→「トライアルクラス こんな方におすすめ!ミニ四駆を始めてみたばかりの方 / ジュニアクラスを卒業した方 / マシンのチューンナップ勉強中の方 / お気に入りのボディやシャーシでレースに出てみたい方 」

画像4

今回のトライアルクラスはエントリー番号が200まであったとのこと。約200人の出場中で、優勝は誰の手に。。(オープンクラスは約700番まであったようなので、約1000人が大会の参加、、参加者は中々のボリュームだ。)

まずは一次予選。3人でレースを行った。

スイッチオン!

シグナルに注目!!

ブィーーーーン(シグナルが赤から青に切り替わる音)

シグナルが変わり、手を離す。この瞬間は本当に緊張するが、そのドキドキが本当に楽しい。時間を掛けてセッティングしたマシンの行方を目で追う。終始1位で危なげなく完走。無事勝ち上がり、高鳴っていた胸をなで下ろす。

同僚氏はと言うと。。
高さ&全長が原因で事前の車検になんども落ちていた。ミニ四駆にも規定があり、レギュレーションを超えた改造は出走させることができない。

画像5

赤いマシン:私 緑のマシン:同僚

画像6

同僚氏は出場締切のギリギリまでセッティングを悩み、修正。滑り込みで一次予選に参加し、見事勝利。

2人揃って一次予選を突破だ!

画像7

ここで負けてしまうとその日は帰宅・解散になる為、本当に良かった。

二次予選は5人でレースを行った。2周目あたりまで2番手だった。3周目のターンで1番手のマシンを追い越すことに成功。先頭だった相手はレース途中で電池が外れた様子だった。ラッキーだったのかもしれない。なんと二次予選も通過してしまった。

同僚氏も二次予選に向けて車検で落ちていた箇所を修正、ブレーキの高さ調整&全長もバッチリ収まった。

「同僚氏、決勝で会おう。」

彼にそう伝えた。漫画のようなセリフを現実の世界で口に出しても成立してしまうのも、ミニ四駆の面白さだと思う。

そして同僚氏の二次予選が始まる。

序盤は2番手だったが、先頭にいたマシンがスピード超過によりコースアウトし1番手に変わる。そしてそのまま1着でゴールイン。スピードも出ていてターンも入っていて素晴らしい走りだった。

決勝参加券GET!!

二人揃って決勝だなんて、こんなことがあっていいのか。。

画像8

ただ、決勝に勝ち上がったのが8人だった。ミニ四駆の公式大会のコースは5レーンなので、更にふるいにかける形で、次のレースは実質準決勝。そこで勝ち上がれば遂に決勝だ。

準決勝は3人でのレースだった。うち一人は同僚氏だった。
同僚氏と一緒に準決勝..凌ぎを削りあった仲間との対決だ。もちろん感慨深いものがあった。レーススタート、序盤私のマシンは3番手(最下位)、2周目あたりで先頭のマシンがコースアウト、その後同僚氏が先頭1番手に代わった。私はここでビビって電圧を抑えてゆっくりにしたことをめちゃくちゃ後悔した。。

しかしながら、やはりレースは最後まで分からない。恐らく4周目のターン、ファイナルラップ手前で同僚氏もスピード超過によるコースアウト。

私はゆっくり走って完走、ゴールイン。ここで自分ではなく、同僚が走りきっていたら、、、

そして、いよいよ決勝だ。

相手は女性のレーサーさんだった。決勝戦の車検はレース前に選手が互いのマシンを見せ合うのだが、めちゃくちゃ速そうだった。

決勝戦に向けて20分くらい待機した。
日も暮れてきて、とても寒い中だったがタミヤさんが毛布を貸してくれた。とても可愛いらしいシロクマの毛布だ。その優しさに、もっとタミヤさんのことが好きになった。

画像9

ついに決勝戦が始まる。
登場の際に名前を読み上げられるのが少し恥ずかしいかも、、と思っていたが雰囲気が出てワクワクもしたし、何か誇らしい気持ちになった。

スイッチを入れて、シグナルに注目、赤→青に変わったら手を離す。

約35秒間、実にあっという間だった。

1着でゴールインしてしまった。優勝だ。

決勝戦後、タミヤHPの大会レポートに掲載されるであろうアンケートを記入した。手が悴んでいたのもあったが、ほのかに残る緊張の余韻からなのか、手が震えた。

子供の頃立てなかった表彰台に、大人になってから立つことができるなんて、、あの頃の未来に僕らは立っているのかな。。。

画像10

画像11

立派な賞状と盾も頂いた。

近くにいた方々に「優勝おめでとうございます!」声を掛けられた。おそらくそれはオープンクラスやチャンピオンズクラスにも出ている強豪の方々だった。「いやいや、トライアルクラスです。。。とんでもないっす。。」と実際、本当に謙遜した。だが、「その日のレース、20週全部1着で戻ってくるのはなかなかできないこと。トライアルだとしても東京大会は難易度も高く、そこでの優勝はとても立派なこと。」お世辞でも嬉しいことを言ってもらった。事実、東京大会の会場は屋外で海が近いことによる風の強さ、コースを設置している地面が平坦では無いなど、コンディションがなかなかの悪さとのこと、、公式戦、奥が深過ぎます。(汗)「賞状にサインもらわなくていいのですか?」と指摘され急いで本部へ(汗)

画像12

ミニ四駆の車検をしてくれるドクターやMCガッツさんたちと会話ができた、めちゃくちゃテンションが上がった。二人との再会は、小学生の大会(この時はダンガンレーサーというミニ四駆から派生したカープラモデル)ぶりだからだ。「当時、コロコロコミックを読んで知った大会に参加する為名古屋高島屋の屋上まで行ってました!!」と一方的に思いを伝える。

画像13

MCガイさんには、いつも実況が凄すぎてリスペクトしてますとこれまた一方的なことを伝えた。ミニ四駆にもレース実況があり、目にも留まらぬ速さのマシンの状況をわかりやすく解説するのを聞くのはこれまた一興だ。

・改造のポイント

今回のレイアウトのコースアウトポイントの対策として施した「壁ブレーキ」だ。ミニ四駆のコースのレーンの壁の高さは通常5cmだ。ただ、このターン手前のスロープの壁の高さは7cm。5.5〜6.5cmくらいのところに、この壁にだけ当てるスポンジ(ブレーキの役割)を取り付けて、普通に走ってる時は当たらないけど、ターンの手前だけ減速させよう!といった改造だ。ただ、正直この改造も本当に効いていたかどうか。。

画像14

画像15

・今回の大会での作戦

①序盤は完走重視のセッティング(電圧抑えめ)
②決勝に向けて、速度域をアップ、モーターは回転数が高いものに変更(具体的には、ハイパーダッシュモーターからマッハダッシュモーターに変更)
③ギア比は変更無し(3.7:1)

・初めて知ったこと
これは大会概要にしっかり書いてあるのだが、決勝戦は電池が支給される。支給されたのはアルカリ電池であるパワーチャンプRS。充電式のニッケル水素電池よりも重量が重く、ずっしり感がある。レース中はスピードが伸びずらい気がしたが、返ってそれがコースアウトを防いでくれたのかもしれない。

・まとめ

まさか復帰をして公式戦でこんなに良い思いができるとは、、ラッキーだったとしても、これでは益々ミニ四駆にハマってしまう。。しかし、オープンクラスやチャンピオンズクラスの方たちとマシンのスピードの差やマシンの挙動など、その差は歴然だった。強豪のみなさんにこれからチャレンジしていくのは難しいことかもしれないが、やれるだけやってみようという覚悟もできた。

また、この結果は会社で一緒にミニ四駆で遊んでくれた子供たち、というか会社のホールにコースを広げることを容認してくれた会社の皆さん、そしていつも練習に付き合ってくれた同僚氏のおかげだ。

ミニ四駆は一人で作って一人で遊ぶこともできるけど、子供たちや仲間たちと遊ぶのはとても楽しい。

※当社は「子連れ出社」という画期的な制度がある。素直で何事にも全力で楽しむ子供たちと触れ合っていると、「こんな子が我が子なら結婚や家庭も悪くない、、」と感じることも少なく無い。

画像16

画像17

・SNSでの反響

この結果をTwitter、instagram、Facebookに投稿した。会社でECやマーケティング領域を担当しているというのあり、それぞれの反響に違いがあったのが面白かったので以下に記述していく。

Twitter:肌感だが国内のミニ四駆界隈で一番盛り上がっているSNSということもあり、imp(25000)、いいね!が(180)、フォロワーさんが増えたりと一番反響が大きかった。ミニ四駆を始める前はリア友とマーケ界隈しかいなかったが、今では半分はミニ四駆の方々だと思う。ただ走らせるだけではなく、ミニ四駆は普段では接することがない方たちとの「コミュニケーション」としてのツール、きっかけになっていることを実感する。

Instagram:国内だけではなく「#ミニ四駆」をフォローしているアジアの方々からの反響がすごかった。おそらくインサイトや実際のアカウントを見る限り、香港や台湾、マレーシアのレーサーさんたちのようだった。ミニ四駆は「グローバルコンテンツ」なのだ。

Facebook:母からいいねがついていた。趣味に没頭している長男・アラサー・独身、、、に理解がある母親で、本当にありがたい。

・今後のお知らせ

画像18

私が勤務している体験ギフトのソウ・エクスペリエンスの代表は、頻繁に「興味関心主義」という言葉を口にする。何事も経験だ、と。

そんな代表の後押しもあり、3月に会社のホールを使用して同僚氏たちと共にミニ四駆のイベント開催を企んでいる。子供も大人も楽しめる素敵な会ができたらと準備を進めている。ご興味があればお問い合わせをぜひぜひお願いします。

画像19

最後までお読み頂きましてありがとうございました!文章を書くのに慣れていないので、誤字脱字があったら恐縮です。ミニ四駆や会社のことに少しでも興味を抱いて頂けたら幸いです。