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デザイナー、4年目を終えて

2020年4月〜2021年3月の振り返りです。

この1年で伸びたこと、できたこと

デザインを「ひらく」こと

2020年の初め頃にエイチームライフスタイルからIncrementsへ異動となり、特に最初の頃に強く意識していたことです。

デザインを会社にどうやって活かしたいのか、デザイナーは日頃どうやって考えているのか、をデザイナー以外の方に伝えるようにしていました。

また、デザイナーにも「デザインを閉じないようにしよう」とオンボーディングから日頃の会話まで、できるだけずっと話しています。

完璧からはほど遠いですが、3年目の頃に考えていた行動は実施できたと思います。

会社全体を通して「デザイン」を考える機会が増えたこと

こちらも、Incrementsへの異動の後に大きく変わったことです。

最初の頃はほぼQiita Jobsにかかりきりでしたが、途中からはQiita, Qiita Teamとあわせて会社全体を考えながらデザインに向き合えていたと思います。

まだまだ満足の行く成果は出せていないですが、0から1になったという意味で「伸びたこと」カテゴリーとして記載します。

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チームや組織の成長に力を使えたこと

3年目に初めてチームに後輩が入り、教えることの難しさを知りました。しかしそれも対象範囲は自分のチームだけ。

4年目になってからは、違う子会社の人とのコミュニケーションや、全社横断のプロジェクトを通して自分の知識を継承する機会を設けられました。

自分ひとりでできることの矮小さを知り、かつ、自分が他人に作用することで組織全体が強くなる実感を得られたのは非常に良い経験だったと思っています。

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対外的な活動を増やせたこと

UX MILK All Nightへの登壇や、各種LT大会への参加、ここ最近では外部メディアへの寄稿など、今までよりもアウトプットを増やせました。

せっかく良い取り組みをしていてもアウトプットしなければ他者には伝わりません。会社全体で見た際、私のアウトプットが少しでもPublic Relationsに寄与できれば、と思って活動していました。

この1年で見つかった課題

ビジネス全体を考える力がまだまだ足りないこと

プロダクトを作る・成長させる力はこの4年で割とついてきたと思います。

ですが、会社全体とか複数事業をまたいでどこをどうやって伸ばすか……といった力がまだまだ足りていません。

1番最初に書いた「伸びたこと」と若干矛盾しているように見えますが
1. 新たな挑戦をして
2. 少しだけできることが増えて
3. その結果自分の能力の低さを自覚した
ような流れです。

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一周まわって、強く言えなくなっていること

1~2年目は人に強く言いすぎて問題がありましたが、改善しようとした結果「みんながそこまで言うならOK」みたいな判断が増えすぎているように思います。

そのときにちゃんと止めなかったのだから、強く言う権利はありませんが「最初に反対したんだけどなあ」な結果を起こしてしまったことも幾らかあります。

厳しく詰めるのは良くないものの、強く言うべき場面では強く言う必要性を改めて感じています。

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まだまだ影響を与えられる範囲が狭いこと

たかが3~4年の歴のデザイナーが広い範囲に影響を与えられるつもりでいるのは驕りかもしれません。

それでも、自分の考えている内容を伝えきれていない、発信しきれていないと感じる場面では悔しくなります。

自分が思うほどの成果を出せるまではまだ時間がかかるのかもしれませんが、今の実力をしっかり認識しつつ、少しでも「昨日より今日」を実現できるようにしたいです。

5年目に向けて

ビジネス全体を考える

最近、中期の経営計画をもとにいつまでに何をしないといけないのか?を話す機会がありました。

そこで示された内容を聞いて「自分はこの何分の一の内容を考えられているんだろう」と無力さを痛感しました。

今までは1つのプロダクトに対しての考えに閉じており、プロダクト同士が複合的に作用した後の結果には目が向けられていなかったのです。

更に言えば、現在のユーザーだけを考えることが多く、将来のクライアントや株主に対してどうか?といった視点はほとんどありませんでした。

これら全てを網羅できるようになるには、正直言って1年では足りないとは思います。
ですが来年も同じような会議をした際には、話を理解し、自分の意見が出せるくらいのレベルではありたいと思っています。

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難しい内容でも、責任を持って判断する

主に制作とか技術の面で、妥協してはいけません。最近になって改めて感じています。

ある程度色々な分野の知識があると、何かの決定に対して「これって片方の面からだけで判断したのかな?」と疑問に思う場合があります。

また「時間やスキルレベルやリソースなどを現実的に考えるとこれぐらいの内容」に直面し、まあそれはそうなるよね……と納得することもあります。

こういった場合、完全に理想論だけを掲げて突き進むのはNGですが、だからと言ってそのままで承認するのも同様に良くありません。

リードする立場として、目指すべき姿や気付かれていない落とし穴が見えているなら、どうにかして上手く舵を切るべきです。

バランスは非常に難しいですが、チームの士気を高く保ったまま、良いプロダクト作りを推進できるようにします。



最後まで読んでいただいてありがとうございます!