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43.意外と知らない「六次産業」の話

どうも、洋平です。

長期休暇に地元の長野県高山村に帰り、ふるさとの変化に驚きました。
なくなったものもある中で、新しくできたお店に行った時に、もっともっと村を良くしていこうとしている人に出会ってとても刺激を受けました。

大学のときに地域経済論というゼミに所属していたので、地方創生・地域創造について勉強をしていました。
その中で「六次産業化」をテーマにする機会が多く、地元の村でも六次産業化が進んでいたので書いていきます。

そもそも六次産業とは、以下の定義です。

「⼀次産業としての農林漁業と、⼆次産業としての製造業、三次産業としての⼩売業等の事業との 総合的かつ⼀体的な推進を図り、地域資源を活⽤した新たな付加価値を⽣み出す取組」

農林水産省HPより引用「https://www.maff.go.jp/j/nousin/inobe/6jika/attach/pdf/index-1.pdf」

つまり、一(次産業)× 二(次産業)× 三(次産業)= 六(次産業)という考え方です。

地元高山村の例でいえば、ワインをつくるワイナリーにてワインぶどうの生産(一次産業)をし、それをワインに加工(二次産業)をし、イベントを開催しての販売や地元の旅館と連携(三次産業)をするという形で六次産業化を実現しています。

六次産業のメリット

「六次産業化」は農林水産省が打ち出している施策の一つでもあり、さまざまなメリットが考えられます。

・所得の向上
生産から販売まで一連で実現することで、通常よりも流通コストを削減することができ、かつ地域のブランドとすることで付加価値をつけることができ、利益の増加が見込めます。

・雇用が生まれる
六次産業化に伴い、新たな事業モデルや事業の拡大が見込まれます。
すると、新たに就業者を雇う必要があります。
地域の内部や外部からも仕事を求めて人が集まり、その結果地域活性化にも繋がります。

六次産業の課題と対策

メリットがある一方で、どこでも誰でも簡単に行えるものかというと課題となる点もいくつかあります。

・費用がかかる
新たに事業モデルをつくるとなると、そのために必要な施設や設備を整えるために費用がどうしても必要です。

そのためには地域全体で連携し、既存の事業の中に組み込むなど、事業が波に乗るまではコストを抑える必要があります。

・集客に時間がかかる
六次産業は真新しいものであっても新たにスタートしてすぐに集客できるものではありません。
もともと観光地として人が集まる地域であれば良いですが、黒字化するまでに20年以上かかるケースもあるようです。

そのためには地産地消の考え方で地域内で流通し消費するものに注力し、まずは地域の中で還流し続けることが必要です。

さいごに

六次産業化は10年以上前に大学で学んだ時から今でも取り組まれている施策です。
今多くの地域で必要とされる施策ですが、六次産業化を成功させるには、事業者側の連携も必要ですし、ユーザ側の協力を得られる関係づくりが必要だととても感じます。

僕も地元に帰った時はお金を落とそうと思いますし、旅行に行った際に六次産業によって作られたものがあれば買ってみようかなと思います。

ではまた。

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