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中国のコネは最強だった話

かなり間が空いてしまいました。前回からの続きになります、よろしくお願い致します。

そんなわけで中国国有企業の社員にあれよあれよとなってしまった私。経緯としては「日本人社員がすぐに辞めて困ってる、助けて欲しい」と中国人の夫に会うたびに愚痴をこぼしていた上司が、いよいよ日本人がいなくなりそうだと言って、本気モードになったいうわけでした。助けると言ったって、私が何をできるわけでもなく新卒で入社した会社が同業種だったというだけなのですが、いきなり「明日挨拶に行って!!」と、オフィスに向かい、翌日から働き始めました、

働いてみると何がそんなに問題なのかわからないほど良い環境、程なくして理由がわかりました。辞める理由は日本人社員同士の足の引っ張り合いで、中国人社員が全く知る由もない業種特有の「女のやっかみ」みたいなものでしょうか。気の強い女性のお局と、超美人で男性社員に大人気だった女性は男性社員としか口を効かないし、その美人社員にだけお局は伝達事項も全くしないほど関係は悪化していました。私はその超美人の後釜で入ったので、引継ぎなどもあったのですが、「ブスは相手にしたくない」というコンセプトなのか、たった二日間くらいでしたが、超美人からかなり辛く当たられました。なのでどっちもどっちといった感じでしょうか?

夫の会社もそうですが、現地採用と駐在員との間にはかなり分厚い壁があります。特に中国企業だとわかりにくく、また、日本人側も「俺らが働いてやってる」くらいの勘違いもあり常に上から目線だったりもするので日本人側としては気づきにくいですが、中国人たちはこういう時の線引きはもしかしたら日本人よりはっきりしているかもしれません。中国人の夫を持ち、しかも夫は中国企業の駐在員という立場の私は、中国人スタッフからは中国に片足を突っ込んでる日本人であると同時に中国国有企業の内部を知る人間として特別扱いされ、日本人スタッフからは「中国人と結婚したちょっと変わった人」扱いされながら働きました。

この特別扱いの中で困ったことが2回ありました。まずはお給料。当時私と同時期に入社した男性がいたのですが、なぜか私のお給料の方がかなり高く設定しており、それを知った男性社員が激怒して会社に直談判したことがありました。お給料など知らずに入社した私は初月給をもらって「お〜〜こんなにもらえるんだ!!」とホクホクでしたが、これは男性社員の直談判の成果もあり次の月から下げられました。会社側からは夫に連絡があり、申し訳ないとお詫びをされましたが、特にこだわりもなかったので問題なく仕事を続けました。もう一つは某有名国立大学出身の才女が現れた時、当時SARSの真っ只中で人員削減しなければならず、この才女か私かどちらかに辞めてもらわないといけないという時期でした。この時も辞める事になったのは才女。中国語もある程度話せ、勤勉な新卒の女の子だったので私の方が恐縮しまくり・・・

「中国のコネって最強だね〜」などと冷やかされながら働きました。

もう少し書いてみたいと思います。

*15年以上前の話になりますこと、現在は夫は会社を辞め、公用パスポートも捨てております事をお断りいたします。

続く・・・

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