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【乙女ゲーム】マツリカの炯-kEi- 天命胤異伝 フルコン後キャラ別感想

⚠️注意

・ネタバレあります。
・ネガティブ意見も含みます。


・攻略順

ルヲ▶︎ゼベネラ▶︎青凛▶︎燕來▶︎二角獣▶︎フェイ


🚢ルヲ

因縁/愛着

要領よくサバサバ生きてそうに見えるのに、実は意思が弱くて、捨てるべきものも捨てられなくて、√を進めるごとにどんどん不幸になってしまった人…。

ルヲがナーヤと出逢ったことで、季苑にとっての餌が増えて、ずっと何かに追われるハメになるし(デスペラドロップスかと思った)、おめめは取られちゃうし、結局最後はルヲの手で季苑を殺してしまうことになるし…。
ルヲは殺人だけはしたくない、ってことを言っていたのに、結局それがブレてしまったのが辛かったね。

最後、ルヲと季苑の対峙している時でも、ナーヤは特になにもしていなかったし、結果的にこのふたり出逢わない方が良かったのでは?と一瞬思ってしまった。

ルヲは根が良い奴だから、本来は光の下で生きられる人間で、悪人とか全然向いてないのに、環境のせいで色々なことに巻き込まれてしまったのがほんとに可哀想だな…。


他の√でルヲが登場する度に、(まだ目はあるな!?ヨシ!)と確認している自分がいた。


🐺ゼベネラ

交合/情愛

初対面の印象と変わらず、一貫してまじめなひとだった。
最初から最後までナーヤのことを裏切らないし、ずーーーっと故郷とナーヤをすごくだいじに思っていた。とても誠実ですきです。

自分の故郷を何よりも大事にしているのに、いざとなったら仲間のために捨てられる覚悟を持ってるの、すごいよね。
めっちゃ真面目な上、柔軟性も高すぎる。砂漠でもどこでも上手く生きられるんだなー。すごくよくできた人間だ。
こういう人がトップにいるなら、信頼してついていける。

フェイ√までプレイして思ったけど、この√で白君が消えてしまったのは、マツリカ村が燃えて蛍聲の殻が無くなってしまったからなのかな?


🐉青凛

転遷/寵愛

ふだんホワホワ〜ってした青凛が時折芯にある強さを見せてくれて惚れた。
おもっていた何倍も強くてかっこよくてだいすき。精神年齢がまじで予想の500倍大人だった。(実際の年齢も。笑)共通時点ではいちばん好みから遠いかもって思ってたけど、全然そんなことなかった。めちゃめちゃすきです。

あとストーリーもめっちゃ良くて、青凛が龍になったところめちゃめちゃびっくりしたんだけど、
応曜がしぬ⇒佩玉が割れる(封印が解かれる)⇒ナーヤを助けるために龍になる、の流れ、そういうことか💡ってすっごい興奮した!(応曜がしんだことでやっと応龍を蘇らせるための魂が溜まったんだな〜って)

あと、青凛が蛇と対話できたり、四聖獣詣り(?)で応龍が姿を見せなかったところや、応龍が女性的に描かれるのも、ここに繋がってたんだなあ〜と!伏線いっぱいだ!

青凛√で、この作品の奥行きがグッと広まった感じがした。
胡家の先祖のやらかしがもろもろ判明して、月下ノ国の成り立ちが少し見えてきた。
そして私はこのゲーム、大体のことは胡雲曜が原因だとおもってます。笑

雨前終節は本当に辛かった;;
青凛が小さい頃に燕來に話していた、おとぎ話の内容(龍の急所は喉)をかぶせてきてもう……

青凛の(燕來ならきっとあのときの話を覚えていてくれている)という想いと、燕來の(自分の大切な公子を殺した者は絶対に殺さなければならない)という想いの交差がこんな…こんな惨い結果を生むとは……
信頼関係築いたゆえのBAD展開っていうのが切なすぎて…。
最悪だけど最高だった;;


🍙燕來

孤独/信愛

ナーヤにだんだん気を許して、従者と主として信頼関係を築いていくところ、だいすき。
そこに恋愛感情が入っていく過程もすき。
ツンケンしてる燕來が意外と純朴な反応を見せるのが可愛くて、めちゃめちゃキュンキュンしたよ。

テーマの「孤独」がここに繋がってくるかーってわかったときは、切なかった。燕來と同じ悲願を持ってるひとは実は周りに誰もいなかったってオチ。つらい。

雨前終節はそれ以上に悲しかった。
ナーヤと舞がうまくシンクロせず、怒りの感情のままにおめめ取っちゃったのが…;;
玖家の悲願を優先した、ってだけじゃなくて、突発的な行動を取ったように見えたのが余計にダメージ受けた。

あのシンクロした舞、今考えれば、先祖が双子だったから成せた技だったかもしれないね。ふつう目隠しでキレイに舞踊れないよね。


燕來の、左腕を横にどーんと🫳🏻広げてる立ち絵、かっこよくてだいすき。


🧤二角獣

救済/執愛

かわいくて優しい人だった。
言葉をハッキリ話せなくても、優しい気持ちがめちゃめちゃ伝わってきた。
実は幼い頃に関わっていたって事実まで知ってしまったら、もう共通√で無視できないよね😢

そしてカルマを操っていた麗穹さんが完全に悪い人じゃないところがよかった。到底良い人とは言えないけど、一応カルマのためを思って行動してるところがあったんだなって。

でも結局はカルマを私怨のために使っていたのはいかがなものかと・・。999年経ってあの状態になってもなお、まだ胡家に協力してるのもなあ。反省してるとは言っても、結局蛍聲を恨み続けてるんだから、その不老不死も自業自得でしかないと思ってしまう。

春前終節、まさかの概念エンド…!?!?
かわいらしい獣になってたけど…!?
炯眼なしの人間×人間として幸せになる道はない…!?!?そ、そんな


☂️フェイ

喪失/初恋

春前終節の終わり方がすごく良かった。
フエンは999年の間、孔雀と会うことだけを願って眠っていたのに、最後にはナーヤを助けるためにその気持ちを手放しちゃうんだもんね。
ふたりとも無事生きて終わりを向かえられたのに、手放しで喜べないし、あまりにも複雑な感情すぎて、エンディング聞いてる時はずっと眉間にシワよってた気がする。

フェイとフエンってほんとに同じなようで同じじゃないよね。脳が混乱する。
喋り方が絶妙だった。声優ってスゴ。
”あ!これはフェイだ!”って瞬間と、”これはフエンだ!”って瞬間が明確に分かるもんね。

この人、フェイの記憶もフエンの記憶も宿しているから、フェイなのかといえばフェイではあるし、フエンなのかといえばフエンでもある。どちらにしても不完全すぎて、最後まで何者かよく分からない存在ではあった。
でも、この者を”すき”であることには間違いなかったから、その感情だけで突っ走れたところはある。

ただ、フエンって割と自分本意なことをしているよね。孔雀は”蛍聲を目覚めさせたい”と願っていたけど、フエンはそれよりも”孔雀に会う”ために力を尽くしていたような気がするし。(むしろそこが良いと思った感情はある)
ナーヤと出逢った最初の頃も、自分の中にあるフェイを蔑ろにしてはいた。そのフェイをすきなナーヤのことも。
そういう人なんだな〜と思ってたら、突然フェイと同じような言動をしてくるからね。本当に混乱するよね。☺️

結局はナーヤのことも孔雀のこともまるごと愛してたみたいだったけど。だからこそ最後、孔雀の存在を消せたのかな。

いや〜切ない。切ないよ…。
最初に愛し始めたのは間違いなく孔雀の存在があったからなのに。フエンの失われていた感情を突き動かしたのは孔雀なのに。

だって、ナーヤから孔雀の存在を消したら、孔雀が好きだったフエンの存在も消えそうだし。
もう私はフエンのことを好きになってしまってるから、フエンのことも幸せにしてあげたいし。
でもフエンを優先したらフェイの存在がいなくなっちゃうし。

ナーヤと孔雀とフエンとフェイが全員幸せになれる時空がどう考えても存在しない。無理だこれ。
この複雑な気持ちどうしたらいい?もう泣けてきちゃうよ…。


・まとめ

マツリカプレイ中、これもしかして私には合わないゲームかも…?って思ってた部分があったんだけど、フェイ√で手のひら返しました。
このゲームに対して抱いていた負の感情をすべてなかったことにする。不快だなって思ってた描写もすべて意味があることを知り、驚き慄いています。

マツリカ村ができるまでの流れ、混じり血のタオ・ウーを迫害する風習、火貿易が根付くまで、玖家とのつながり、ゼベネラの故郷ができるまで…など、
もう色んな要素すべてがぴったりパズルに収まった瞬間が本当に快感だった。
(ここで私は理解した、なぜ燕來がパッケージに踊り出ているか、を・・!笑)

マツリカ村の異常な閉鎖空間とか、タオ・ウーを排除する言動とか、火を起こせないと信じ続けて火貿易をしているとこ、ぜんぶ気持ち悪いなっておもってたんだけど、フェイ√をやってから考えると、見方がめっちゃめちゃ変わる。

これらの要素が欠けていれば、蛍聲は復活できないもんね。このときだけは、マツリカ村の人たちが徹底的に掟を守ってくれてありがとなって思っちゃった。今まで迫害された分、めっちゃ悔しいけど。

私このときの興奮を忘れたくない。この感情を味わうためにマツリカ買ったんだなって思った。
PVの「全ての時が重なり…」は、こういう意味か!って知ってほんとうに鳥肌がとまらなかった。

わたしこんな高頻度でおもしろいゲームと出会えてていいの?人生最高すぎるね。

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