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『ありふれた金庫』一周目読了倶楽部

お話を書いてみたいということは昔から頭の隅にあった。
百文字だったら私にも書けるのではないかという好奇心があったので、どんなものなのかと兎にも角にも買って手に取ってみた。
百文字なら書けるというのは、勘違いだということが少し読んですぐにわかった。
最初の印象はシルバニアファミリーみたいなミニチュアの家を覗いているようだった。小さくまとまっているのに、完成されたものがあり精巧な物語があった。
少し読み進めると何かコンパクト圧縮タオルのような、増える昆布のようなコンパクトにまとまっている表面の中にみっちり詰まっていて、少し水を加えると大きく物語が膨らんでいくような感覚を覚えた。
書いてあるお話しは1ページ百文字、片手に乗るようなもの何に文面に登場していない人や背景が自分の想像の中で出来上がっていくのはとても面白く、いままで感じたことのない読書体験だった。
『納戸のスナイパー』も予約したのでそれまでに解説付きの二週目を楽しもうと思う。
二週目からが本番ということを見かけたので楽しみだなあ。

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