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インディーゲームの魅力

インディーゲームの不思議な魅力

インディーゲームが好きなのです。
とは言っても、私は生粋のゲーム好きというわけではなく、インディーゲームならなんでもやってるぜというコアファンでもありません。
しかし、色々出てくるインディーゲームに不思議と心惹かれるものがあり、年々その気持が強くなってきました。

私という人間にとって、インディーゲームにどんな魅力があるのかを書いたらインディーゲームファンが増えるかもしれない、と思ってnoteを書いてみることにします。

そもそもインディーゲームとは

インディーゲームとは、ざっくり言うと独立系のプロダクションや個人によって作られたゲームのこと。

ニコニコ大百科を引用すると、「個人や小規模の開発 チーム、新規独立系 企業、 同人サークルなどによって作られたビデオゲームタイトルの総称である。」とのこと。自分もおおよそ同じ認識です。

最近はインディーゲームも一般用語として定着し、インディーゲームに対するイメージも安定してきたように感じますが、そもそもこのワード自体いつから言われるようになったんだっけ・・?
と思って、「インディーゲーム ○○年」で検索してみたところ、最も古い記事で見つかったのは2006年のこの記事。

なんとなく「iPhoneのApp Store以降かな〜」などと思っていましたが、よくよく調べるとSteamができたのが2003年だったそうで、そのあたりに端を発しているのかもしれません。

インディーゲームの歴史は思ったより長そうです。

インディーゲームへの魅力を最初に感じた作品

これは、風の旅ビトだと思われます。リリースは2012年。


このタイトルは発売元も開発協力もSIEなので、正確にはインディーゲームとは言えないかもしれません。
しかし、風の旅人に関して印象的だったのが、「画期的なゲーム内容でGOTYを獲得するほどの成果を残したが、実は開発会社が倒産していた」という事件。


このニュースを見た時に、独立系デベロッパーの存在感が奇しくも強く印象に残ったのでした。

特に印象深いゲーム

風の旅人を知って以降、私は徐々にインディーゲームに目を向けるようになり、魅力から転じて憧れのような気持ちを抱くようになります。
特に、その気持ちが強くなった作品を紹介しましょう。

Monument Valley(2014)

INSIDE(2016)


CUPHEAD(2017)


GRIS(2018)

いずれも詳しく紹介したいですが、あまりにも長くなりそうなのでいつか別の記事で書くことにします。

インディーゲームに惹かれる理由1:ユニークで斬新な体験ができる

なぜインディーゲームに惹かれているのかを自分なりに振り返ってみたんですが、1つには斬新でユニークな体験ができることが多いことが挙げられます。頭悪そうなこと言ってるなぁと自分でも思いますが・・
もうちょっと詳しく書くと、「斬新」、すなわち他では見たことのない独特で新しいものというのは、巨大化してしまった大手だと意外と作るのが難しいです。というのは、売上を約束するためにはある程度のユーザーボリュームが必要になってくるため、どうしても斬新から離れていってしまうためです。しかし、インディーゲームは当然ながらそういった縛りはありません。
私にとってクリエイティブに触れる喜びを感じるためには、ユニークさと斬新さはとても重要です。

先に上げた私のお気に入りゲーム集は、大手からは出てこなかったようなビジュアルと世界観がユニークで斬新で圧倒される、そんな作品ばかりです。

インディーゲームに惹かれる理由2:ゲーム好きでない人にも訴求できる魅力がある

そんな私も多少はメジャーな大作ゲームを楽しむことがあるのですが、悩みの1つとしてあったのが、非ゲーマーの家族があまり興味がなさそうであるということでした。曰く、「ガチャガチャとやることが多すぎて難しい」「剣と魔法の世界ばっかり、そんなの興味ない」
「ファミコンのマリオくらいの単純さだったらやるのになー」

まあひどいものです。作り手へのリスペクトなどかけらもありません。

ただ、消費者としての意見としては特に非難されるようなものではありません。それに、そうなった背景はなんとなく想像がつきます。
任天堂のかつてのゲーム機「wii」は、まさに消費者のこうした目線を理解して、消費者にもう一度ゲームに戻ってもらうためのゲーム機でした。

めでたくwiiは成功し、ゲーム人口は拡大するに至りました。そして今はどうかと言うと、ゲーマーの人口と需要がめでたく増えていき、かつて家庭の嫌われ者だったようなジャンルのゲームも市民権を得たように見えます。たdだ、その結果、ゲームやる人とそうでない人の間はまた開いてしまったのかもしれない・・まあ悪いことではないし、仕方ないか。

そう思っていました。

INSIDEをやるまでは。
INSIDEを見た時の反応は全く違い、「面白そう!」「私もやりたい!」とむしろ積極的にプレイしたがるほどでした。
GRISや、Getting Over Itを見た時もそうです。

これはとても印象的でした。
売れ筋のゲームは初心者、というかゲーム文化から距離がある人にとっては十把一絡げに見えるし、操作も慣習も高度複雑化しすぎていてついていけません。
何より、「このジャンルが好みでない人はお断り」のレンジがある程度限られてしまうように見えます。
しかし、インディーゲームはそんな人にとっても目を引くモチーフ、インパクトであるものが生まれやすいし、操作もシンプルなものがヒットしていることが比較的多いように思います。
なので、実はライト層の人でもインディゲームは入っていきやすいのではと思うのです。

もちろん、任天堂は今でも家族に受け入れられやすいゲームを多数出しておられます。
しかし、インディーゲームはその層が分厚く、いろんなデベロッパーからいろんな種類で出てきていて、そこが魅力的なのです。

インディーゲームの流行の波

インディーゲームは流行と衰退の波があるように見えます。
完全に主観ですが、CUPHEADが登場したころがピークだったように記憶しています。しかし、CUPHEADの開発エピソードは尋常ではなく(開発費が足らなくなって、自宅を抵当に入れて借金をした)

少なからずインディーゲーム制作に対するイメージはハードルの高いものになってしまったと想像されます。
また、その後小島監督によるデス・ストランディングが発表された際に小島監督がインディーとして挑戦したいとよく発信されていました。


確かに間違いではないし、実際にはインディーゲームの新たな可能性を広げる素晴らしい取り組みかと思いますが、どちらかと言うと既存デベロッパーを萎縮させることになったのではないかと思います。
これは2016年の記事ですが、「インディポカリプス」という言葉が生まれるくらい、インディーゲームジャンルに幻滅されていた時期はあったようです。

今再び熱いインディーゲーム。キーワードは「配信映え」?

そんな感じで一時期はインディーゲーム終わったなではないけど、結局大規模化の波に飲まれていくのね・・ と言った感じの諦めムードを感じていました。
ところが、ここ最近また新しい形でインディーゲームが注目を浴びてきています。

いわゆる「配信映え」することによって話題化するインディーゲームです。
Getting Over Itなど、インディーゲームが実況配信の人の中でブームとなって大きな流行を見せるといったことはありましたが、上記に上げた例が驚異的なのは、学生が2日で作ったゲームですらその俎上に乗ることができているところです。

Unityによって、ゲーム開発は本当に民主化したんだ、という喜びと共に、
インディーゲームは大規模なところ(最近では、Fall Guysが比較的大規模。でもこれも大手という規模ではないし、Unityで開発されてたりして嬉しい!)から個人のレベルまで、幅広い人にチャンスがあり、面白いものが生まれる場という感じになっていて本当にうれしい。

インディーゲームをつくろう

まとめると、

・インディーゲームはゲーム文脈にとらわれない斬新なジャンルのゲームが出てくる可能性のある魅力的なジャンルである
・ブームと鎮静の波はありつつ、その可能性は収束するよりも今まさに広がってきている

という感じです。
こんな面白いもの他にないと思うので、私もそろそろインディーゲームをやるだけではなく、作らねばという気持ちが日々強くなっています。
これを読んだ皆さんもぜひ、インディーゲームを作りましょう!

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