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「PERFECT DAYS」を観てなぞなぞを思いついた話

ドラマ・映画好きなキャリアコンサルタント xyzです。

先日「PERFECT DAYS」を観終わってから、心にたくさんの思いや考えが浮かんできているのですが、映画感想の記事を上げる前に、なぞなぞをひとつ思いつきました。

トイレ清掃員とキャリアコンサルタントの共通点ってな〜んだ?

唐突に聞こえるかもしれませんが、トイレ掃除ってキャリアコンサルタントの仕事に似ているのでは……?と、ふと思ったのです。

トイレは人間の重要な生理機能のひとつである排泄をする場。誰もが毎日使う、身近な場所。安心安全な、パーソナル・スペース

トイレ掃除は、使用して付いた汚れを落としゴミを片付け、再び気持ちよく安全に使える状態にリセットするのが目的。
清掃員は、いつでも快適に利用してもらえるよう、清潔さと安全を維持してスタンバイしています。

キャリアコンサルティング(面談)は、相談者が心に澱むどんな感情もー情けなさも醜さも卑しさも汚さも恥もずるさも弱さもー何もかも安心して吐き出してもらう場。

キャリアコンサルタントは、相談者がこころのデトックス、リセットをしてスッキリとした気持ちで再び身軽に外に出ていけるように、安心安全な場を整えてスタンバイしています。

トイレの存在は普段はあまり意識しないものですが、心身ともに本調子ではない時は頼りになる場所です。使う使わないは別にして、どこにあるかわかっているだけでも気分が落ち着きます。トイレの清掃員も利用者が来た時は気まずい思いをさせないように存在を薄くして待っています。

キャリアコンサルティングも然り。
普段はあまり意識することがなくても、心身ともに万全ではないとき、もやもやとした思い・悩みがある時、必要な時は気兼ねなく駆け込めるどこにでも当たり前にある、キャリコン面談はそんな場であったらいいな、と個人的に思っています。キャリアコンサルタントも黒子であることを弁えつつ、傍らに佇んでいます。
トイレ清掃員とキャリアコンサルタントの仕事、似ていると思いませんか?


わたしは定期的に教育分析※を受けているのですが、とある回で先輩キャリアコンサルタントの方が「この場(キャリアコンサルティングの面談)はトイレと同じで、なんでも出せるところ」とおっしゃっていました(一言一句同じではありませんが……)。

※ 臨床場面に携わる人が自身の成長や研鑽のためにカウンセリングやキャリアコンサルティングを受けること。

他人には見せない、見せたくない自分の汚物(マイナス思考、ネガティヴさ、醜い感情、罪悪感など)を、遠慮したり体面を気にしたり恥ずかしがったりせずに安心して吐き出せる場所、出してスッキリできる場所……相談者には、トイレを利用する時のように面談の時間と場を使っていいんだと伝えています、と。なんと秀逸な、わかりやすい譬え!

キャリアコンサルティングは、困った時、苦しい時、いつもそこに変わらず在る、安心して使えるトイレのように、頼もしくも気取りない場所として思い出してもらいたいし、キャリアコンサルタントは、いつ立ち寄ってもらってもいいように、いつも清潔に磨き上げて、気分よく、こころ置きなく使えるトイレを整える清掃員のごとく、場を整えてさりげなくスタンバイしていたい……「PERFECT DAYS」で主人公ヒラヤマの丁寧で誠実な仕事ぶりを観て、改めてそう思いました。

最後までお読みいただいてありがとうございました^^
次回は、映画「PERFECT DAYS」の感想をupする予定です。

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