和風創作フレンチ

‘The Soul selects her own Society —‘

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マガジン

  • 日記的

    自由な実験精神

  • 珈琲ノ音

    京都のカフェを巡りて、飲んだコーヒーについて言及していく予定ですが、これはあくまで速記的で、備忘録的なものです、制御不能です、個人的見解です、そのときの気分とか体調とか、もちろん相手の調子もあるだろうし、いろいろな要素が絡みあいます、

  • 瑞草的

    瑞々しい草のように

  • 珈琲ノ記

    自分で淹れたやつです

最近の記事

横に長いやつを集めてみた

あああ GW…… ああ… だめだ… 忙しすぎる…。。

    • 純喫茶ラテン

      都おどりの帰り道、たまらず純喫茶ラテンへ駆け込む、飲まず食わずの一時間を過ごし、観劇なので当たり前だが、喉の渇きと疲れをコーヒーで癒やしたかった、甘いものも食べられるとなお良い、そんな僕を待ち構えていたかのように入口に立っていたラテンスタッフと目が合い、奥へと導かれる、本当に、待ち構えていたかのようだった、 ケーキセットを注文、 ケーキはラズベリーショコラ、ベリーの程よい酸味と、しっとりしたチョコの甘さが溶け合い、疲れた身体に染み渡る、ああ、沁みる、 コーヒーも沁みる、

      • 喫茶キャメル

        ほぼ毎日前を通るので気になっていた店。 外から見ると薄暗く、入りやすい雰囲気が漂っているとはいえないが、入ってみると店内は思いの外明るい。 モーニングを注文。 モーニングの内容は基本的にはトーストのバリエーションで、ぼくが選んだたまごトーストのセットはたしか650円くらいだった。サラダとドリンク付き。サラダはきゅうり抜きに対応してくれて感謝。ドリンクはコーヒーだけでなく、紅茶……ここまでは普通だが、さらにコーラ、ミルクからも選べるのが面白い。モーニングにコーラはアツいと思

        • わが妻はいたく恋いらし飲む水に影さえ見えて世に忘られず 若倭部身麻呂

          飲む水に影さえ見えて。この表現がとても斬新で印象に残った。 その印象からして、てっきり詠み人が恋をしているのかと思いきや、よく見ると「恋らし」の主語は「わが妻」で、またしても衝撃を受ける。ナルシストなのだろうか…。 いや、ナルシストなら水の鏡に写る影は自分のはず。やはり彼は、妻を愛していたのだ。現に、後半の「世に忘られず」の主語は彼だと読めるようになっている。 それにしても、水に写った影を見たとき、それは相手が自分を思っているのか、それとも自分が相手を思っているのか、どっち

        横に長いやつを集めてみた

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          10本
        • ディキンソンの庭
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        記事

          さつき山卯の花月夜ほととぎす聞けども飽かずまた鳴かぬかも 詠み人知らず

          とくに説明も要らないような、素朴な歌。なのにこんなにも心が惹かれるのは、この歌に読まれている具体的な風物ひとつひとつへの憧れというより、それらが一体となって調和した風景の中に、自らもまた溶け込んでいくかのような、詠み人のこの上なくリラックスした心境そのものへの憧れが、大きいのだと思う。 そういう時間を過ごすこと、それ自体への憧れ。今のことばで言えば、「チル」ということになるだろう。羨ましいほどの、万葉人の時間の豊かさである。いいなあ… 素朴さのほうに話を戻すと、五月の山も

          さつき山卯の花月夜ほととぎす聞けども飽かずまた鳴かぬかも 詠み人知らず

          小川珈琲三条店

          午前は美術館で時を過ごし、ランチを食べて少し歩いたあと、コーヒーを求めて三条の小川珈琲へ、三条店は初めてで勝手が分からず立ち尽くしていると、カウンターからしなやかな動きで現れたスタッフがやはりそのカウンター席へと僕を案内してくれた、しなやかに、ありがたい、 スペシャリティブレンドとコーヒーロール、香りはやや混沌としているが、飲むといっきに空が晴れわたるかのような、そんな印象の透明感の中で、尖りのない美しい酸味が空へ向かって伸びていく、 うらうらに照れる春日にひばり上がり

          小川珈琲三条店

          三熊野の浦の浜木綿百重なす心は思えど直に逢わぬかも 柿本人麻呂

          葬送のフリーレン。最近みたアニメのことを、僕は思い出していた。 浜木綿は幾重にも重なる葉のうえに、白い花を咲かせる。その姿に同じ髪の色をしたエルフのイメージを、ほとんど無意識のうちに重ね合わせていた。 三熊野の みくまのの 浦の浜木綿 うらのはまゆう 百重なす ももえなす 心は思へど こころはもえど 直に逢わぬかも ただにあわぬかも 三熊野の浦の浜木綿のように 心では幾重にも君を思うけれど 実際に会うことはできないでいるよ 人麻呂のこの歌をただ純粋に聞いただけだったなら

          三熊野の浦の浜木綿百重なす心は思えど直に逢わぬかも 柿本人麻呂

          あぶら火の光に見ゆるわがかづらさ百合の花の笑まはしきかも 大伴家持

          大伴家持は746年から5年間、越中に赴任していた。 初夏のある日、国司の役人石竹(いわたけ)が、同じ役人たちを邸に招いて開いた宴会に、家持も呼ばれていた。石竹は百合の花でかづら(髪飾り)を三つ作り、高坏に据えて賓客に捧げたという。家持はこの時に歌を詠んでいる。 都から離れた、いわば出張先での歓待の席。そこへさらなる心配りで、宴に花を添えてくれる岩竹。家持はそのやさしさを大切に受け取り、かづらをほのかで暖かい油火の光とともに歌にしまいこんだ。嬉しさから自然とこぼれてしまった、

          あぶら火の光に見ゆるわがかづらさ百合の花の笑まはしきかも 大伴家持

          京の桜、三月の終わりに。20240402

          こんばんはー。 4月になりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 というわけで近況、というか、雑談です。 さて何から話すか… あ……、 最近仲間入りした、新しいカップです。 薄紫の落ち着いた色合いに、花の紋様が可憐で、とても気に入ってます。 なんとなくコーヒーという感じではないですが、紅茶やハーブティーを飲むにはぴったりのイメージ。これからは夜のティータイムも充実していきそうです。 さて、何を話そうか迷いながらスマホのカメラロールを眺めていたら桜の写真がいっぱ

          京の桜、三月の終わりに。20240402

          川崎珈琲商会「特選ブレンド」

          北浜ポート焙煎所から大阪駅を目指して帰る途中、いかにも町のコーヒー屋さんという雰囲気の素敵なお店を通りかかったので、豆を購入させていただきました。 いやちょっと待て…… 豆を買ったばかりでは?… ………。 できました。 色から想像していたのと変わらず、やや浅めの焙煎。 全体的に酸味も苦味も控えめで、甘さが出せるシンプルな味わい。 すっきりした明るい印象で、香りをたとえるならレモンに近いでしょうか。 うん、スペシャルな感じはありませんが、十分、シンプルにうまいです。

          川崎珈琲商会「特選ブレンド」

          Okaffe ROASTING PARK

          やや見つけにくいところにあるOkaffe KYOTOの別店、そういえば本店も見つけにくかったな、と思い出す日曜の午後、本店に行ったのはだいたい1年くらい前だが、もうずいぶん、昔のことのような気がする、 酒粕のパウンドケーキを深煎りのダンディブレンドで流しこむ昼下がり、コーヒーはとてもきれいな味わいで、甘さがよく出ていた、酒粕のケーキもうまい、そして、思ったよりでかい、酒粕のケーキといえば、福島の旅館で働いていたときの、売店で売っていた酒ケーキを思い出す、在庫が余っていたのか

          北浜ポート焙煎所「ミャンマー 星山」

          こちら、大阪で買ったコーヒー豆をこれから開けていきたいと思います。 この文章を書いているのはコーヒー豆を使い切った後なので時空の歪みが生じてますが……そもそも用事があって大阪に行ったのがもう1ヶ月前でした。時の流れは早いですね。 そうそう、こんな感じのお店でした。上のほうに生えてる草がいいですね。 テイクアウトのコーヒーと、 店内で焙煎したコーヒー豆の販売をしているお店です。 豆の種類はいろいろあって悩みましたが、 飲んだことのないミャンマーのコーヒーが気になり、注文

          北浜ポート焙煎所「ミャンマー 星山」

          [番外編] COFFEE COUNTY

          表参道で散髪、帰りに東北沢で降り、気になっていたお店でコーヒーを頂く、土壁と、煉瓦を基調にした洞窟のような店内、広めのカウンターに、厳選されたシングルオリジンのコーヒー豆が並ぶ、やはり浅煎りのラインナップが充実しているが、中煎り、深煎りもある、 中煎りのコロンビアと、カヌレを注文、小腹が空いていた、コーヒーにあうクッキー、カヌレ、プリンなど、これらのお菓子も自家製らしい、 プラムのような落ち着いた甘味、そしてコロンビアらしいマイルドさを持ちつつも、酸味もしっかりとあって、

          [番外編] COFFEE COUNTY

          ディキンソンを祝して

          みなさん、こんばんは。 個人的な趣味でエミリー・ディキンソンの詩を訳していたのですが、 ついに先日、 訳した詩が50篇になりました!! いやー、めでたい。飲みましょう。 はい乾杯〜。 ……。 「ディキンソンを祝して」というタイトルにしたのに早速自分のお祝いみたいになってて恐縮ですが…… やはりせっかくの機会ではあるので、このまま、思い出を振り返りながら、飲みつつ、書いていきたいと思います。謙虚な気持ちで。 よろしくお願いします。 いちばん初めに投稿したノートの日

          ディキンソンを祝して

          CLAMP COFFEE SARASA

          最近はこんな感じの、生い茂っている店にどうにも吸い込まれがちだ、吸い込まれ、コーヒーとフレンチトーストをオーダーするモーニング、入ってすぐ、音楽が流れてくる大きなスピーカーと、同じ棚に並んだ書物が目に飛び込んでくる、先払いで前の客が注文するのを待つ間、しばし眺める、文庫は少なく、単行本が多い、なのに今どき文庫のほうが手に入りやすそうな、庄司薫や川上弘美の小説が置かれていた、こだわりなのだろうか、オーダーをすませ、座る、 カウンターはこんな感じで、古い家の、使い込まれたキッチ

          サーカスコーヒー 季節のブレンド はるはあけぼの

          「サーカスコーヒー」は以前京都関連の雑誌で見て知ったのですが、なかなか家から遠く、もう少し暖かくなったら、いつか自転車で行ってみたいと思っていました。 ところが先日、京都駅の伊勢丹の催事場でパンとコーヒーを組み合わせたイベントがあり、念願のサーカスの豆を入手。はるはあけぼの。季節ごと、向こうからやってきてくれたみたいです。 豆13g:お湯200g 40gずつ、5回に分けて注ぐレシピが最近のお気に入り。 温度は90℃くらいで。 おお…… できました。 まるでレモン

          サーカスコーヒー 季節のブレンド はるはあけぼの