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「5Sって掃除でしょ?」って思ってません?

5S=掃除じゃないよ!

ものづくりの現場で働いていると、必ず見かける「5S」の文字。
よく、労働災害などが起こると、
「作業スペースが片付いてなくてつまづいたんだ!」
「なんで片付けていないんだ!」
「5Sで片付けしよう!」
みたいな流れで「5S」が使われていることありませんか?
これだと5S=掃除のイメージが強くなりますよね、、、
「5Sの本当の意味」を知るまでは、私もこの流れになーんの違和感もありませんでした。

そもそも5Sってなんですのん??

5Sは①整理、②整頓、③清掃、④清潔、⑤躾(しつけ)の5つの頭の文字の母音Sを取っています。
これらの言葉の並びだけ見ると、「やっぱ掃除じゃねぇか!?」って思いますよね?
(私もそう思います!!)
しかも、最後の「しつけ」に至ってはペットの話でも始まりました?みたいなノリです。
まぁ、分かりづらいですよね。。。

ちなみに、、、
5Sはそもそも日本で生まれた言葉なのはお分かり頂けたと思います。
トヨタを始めとする自動車産業が高度成長期に世界を席巻するにつれ、5Sもどんどん広まっていきました。
その時に、敢えて海外の人たちに本当の意味を分かりづらくしたらしい、、、分かりづらいのはこんな背景があったというのが定説です。
(信じるか、信じないかはあなた次第…)

本当の5Sの意味とは

さて、ここからが本題!
5S本当の意味、それは、「継続的な改善」なのです!
(話ぶっ飛びすぎて意味わかんね〜って思った方、それが正しいです!)
とりあえず、5つのSそれぞれの意味を書いてみましょう!

整理:要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる。

整頓:要るものだけを、手に取りやすいように並べる。

清掃:要るものは、手にとってすぐに使えるように手入れしておく。
(へ?掃除じゃねぇの?もっとわかりやすく言えや!)

清潔:整理・整頓・清掃を維持すること(ものの置き方などのルールを作ること)。

躾:清潔を維持・向上する人を育て、職場の文化として定着させる。

さぁさぁ、いかがでしょうか?
だいぶイメージが変わったかと思います。
小難しく書いちゃいましたが、要は、
「必要なものだけを、必要な時にすぐ手にとれるところに置き、すぐ使えるようにメンテして、この状態を維持する。そして、これができる人を育成すること!」
です。これにより、「ものを探す」、「手に取ったものを持ち直す」など無駄な動作が減るといった効果が得られます。
また、邪魔のものがなくなり、効率だけではなく、ものに躓くなどの災害の要因も減らせます。
一つ一つは小さな効果かもしれませんが、これを常に繰り返すことでチリツモ的にいつかは大きな成果に結びつきます。
これこそが5Sの本来の意味です。他にも副次的な効果があるので、次回以降で順次説明していきます!

参考書籍
5S導入ハンドブック 見える・わかる・継続できる

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