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前世が天使だった?!俺  (夫目線)

〈ほぼノンフィクションの話です〉

俺の人生は、波乱万丈だ。
なぜにこんなにもつまずくのかを自分ではわからずにいたのだけれど、ここ数年で分かったことがある。
それは、なんと俺は地上におりるまで“天使”だったから…らしいのだ。
『はいー?!前世?! …みたいな感じだけど…そうらしい…。』

でも前世が天使だったなんて、にわかには信じがたい。。。
『フツーそうだろ?』
しかも、その記憶は地上に降りることを許された日に消されてしまっているというのだから。もう理解不能。自分は今は人間だし、魔法が使えるわけでも空を飛べるわけでもない。
『“今は”とか言っちゃってる時点で何か認めてしまっているようで微妙だけど…。それがいろんなことを失敗する理由らしいから。。。(タメ息)』

俺が“天使”だったということは、のちのちの出逢いによって知ることになるのだけど、俺は何の目的で地上に降りてくることができたのか…?
本当に“天使”だったのなら、なぜこんなに人生がうまくいかないのか…。
その答えが段々と分かってきた。

…第1話…

20年前、俺は“普通”の家に“普通”に産まれた。みんなにかわいがられ、大切に育てられてきた。
愛情はしっかり与えられてきたけど、人との接し方がわからないから友達が出来ない。どう話しかけたら良いのか、何を話せば良いのか?分からないのだ。ただ、1度友達になれば、ずっと友達。
新しい友達はなかなかできないが、まぁそんなものだろうか。

俺は高校を卒業して大学へ進学する。勉強は嫌いじゃないから楽しかった。勉強よりも問題は恋愛で…。大学で同じゼミの先輩と仲良くなって好きになり、1年間いつも一緒によく遊んで、ライブに行ったり、旅行へ行ったりして恋人同然の付き合い方をしていた。
(幸せな絶頂の時)
もしかして告白を待ってるかな?と思って、勇気を出して想いを伝えてみると、まさかの結末が待っていた。
告白をした翌日から音信不通になってしまったのである。
『なんでなんで〰???!』
女の子は分からない…。
ガックリ落ち込んだ俺は、何もかもが嫌になって学校も行かず、フラッとパチンコ屋に入ってみたら、何と財布にお札がパンパンになるくらい勝ってしまった。ビギナーズラックというやつか? 

でもここから地獄の日々が始まった。俺はギャンブル依存症なり、食事も摂らずに1日をパチンコ屋で過ごすようになる。
ガリガリに痩せてやつれた俺を見兼ねた母さんが、強制帰宅させる為に突然アパートにやって来た。学校は中退。
『終わった。。。あ〰あの幸せな日々に戻りたい…』

実家に戻ってもパチンコは辞められなかった。行かれないとイライラしてくる。ついに金融機関からお金を借りてしまった。

時間とお金(借りたお金)があるとパチンコ屋へ行ってしまう。返すあてもなく、借金は膨らむばかりになっていく。
『さすがにマズイ…。』

ひとまずどこでもいいや。と、何となく求人の多い施設で働き始めたが、夜勤の前は日中時間があって、これから仕事にいくという憂鬱が結局ギャンブルに行きたい気持ちを強くしてしまった。
『だめだな、俺。』

まじめに働き始めて半年ぐらいして、封印していた恋愛が動き出す。好きな人が出来てしまった。
新しく職場に入ってきたのに、たった2ヶ月で辞めてしまった人。
15歳年は上だけど、全く年の差を感じなかった。
彼女は体力はないけど、作り物が得意。俺はその反対で、体力はあるけどめちゃめちゃ不器用。お互いに助け合って仕事をしたり、係が一緒になって話す機会は多かった。
退職日にLINEでも交換しておけば良かったと思ったけれど、何となくタイミングを逃してしまった。

…と、思っていた。

※※※第2話へ続く※※※

※※※第3話で新聞沙汰に…

※※※『前世が天使だった?!夫』で、妻目線の小説を書いています!
一緒にご一読いただけましたら嬉しいです^_^ ※※※

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