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僕が一番欲しかったもの

昔からなんとなく聞いていた曲の歌詞が、
ふとした時に人生のあるタイミングと重なるなんてことは、皆それなりに経験しているんじゃないかと思う。

今日はその話を、大好きなマッキーの歌とともに書いてみようと思う。


流行り変われどいつもそこにはマッキー

僕は小学生の頃からマッキー(槇原敬之さん)が好きだ。
音楽番組に流れたきた「どんなときも」を聴いて以来ずっと好き。

サザンにハマったり、MISIA、サンボマスターが熱かったり、
アニソンを狂うほど聴いたりすることも時期によってあるけど、
基本マッキーはプレイリストに入っている。

弱さがやさしさな感じがあって、
冬ソングなら染みる寂しさがあって、
とにかくやさしい気持ちになれることマッキーの歌は、自分のこれまでの人生にずっと付き合ってくれている。

そんな自分は今年の4月に、
大学生から約8年活動し、
3年半職員としても活動したNPOを辞めると決めた。

決めてから数ヶ月後、
マッキーの名曲「僕が一番欲しかったもの」
と重なったことがあった。


ここまできた道を振り返ってみたら

今年の7月、運営していた学び舎のリユニオンデイ(=同窓会)があった。
過去5年間の卒業生が大集合した。

学び舎の軌跡を振り返り、
みんなで歌い、思い出し、
また歌って飲んで、
懐かしい日々を味わった。

リユニオンデイに合わせて、
参加できなかったメンバーを中心にアルバムが作られていた。
これに関しては僕が語るよりもそのままを見て欲しいので、
今すぐこのnoteを離脱してぜひ見て欲しい↓

そのリユニオンデイの最後は、
一人ずつ感想を言って終わったのだが、
この時間が「僕が一番欲しかったもの」と重なった。

ともに悩み、楽しみ、語り、笑いあって、
何かを選択して出て行ったみんなの言葉や表情を受け取った時に、
「僕が一番欲しかったもの」はこれだったのかと思った。

欲しいもの、欲しい体験、
それを考えると
「今ないものに、どう辿り着くか?」
という思考が働く。

でも、
マッキーがこの歌で書いてくれているのは、
振り返ったらそれが自分が欲しかったものだった」
ということだと思う。

必死になって現実を作ろうと、
現場に向き合って、
人を集めて、
資金調達にも向き合おうとしたりした。
うまくいかなくてもうしんどい時には、
仲間に何度も救ってもらった。

活動はまだまだ道半ば。

だけど、
みんなとこれまでの軌跡を振り返ると、
大学生の頃にピュアッピュアに自分の夢だった、
「『人生って楽しいぜ!!』って言える先生になること」
これはいつの間にか現実になっていた。

やってたことは先生かどうかはさておき、

「気づいたら、夢が叶ってた!!!!!」

こう思ったことを鮮明に覚えている。
あんまりそんなこと言う機会これまでなかったけど、本当にそう思ってしまうくらい幸せな気持ちだった。

結局僕はそんなことを繰り返し
最後には何も見つけられないまま
ここまで来た道を振り返ってみたら
僕のあげたもので
たくさんの人が幸せそうに笑っていて
それを見たときの気持ちが
僕の探していたものだとわかった
今までで一番素敵なものを
僕はとうとう拾うことができた

槇原敬之「僕が一番欲しかったもの」
歌詞の一部抜粋
「あげた」=「自分にできることを、あるものを使って精一杯やった」って感じだと思う。


自分中心だったと気づいた時に、
支えられてたことに気づく

「感想共有の時のみんなを見て気づいた」
と書いたけど、
「みんなのそういう顔を見たかった」
というよりかは、
「自分がそういうことをしたかった、
それを気づいたらやっていた」

ということで湧いてきた気持ちだったと思う。

どこまで言っても自分の我を捨てきれないことも認識した(笑)

今の団体で職員になったのは、
誰かや社会のためって感じよりかは、
自分の人生を一番に考えてのことだったから、
当初から道理は通っている。

NPOでありながら、
「自分の人生を生きることを一番に考えること」
をカルチャーとする今の団体は、
やはり面白い団体だと贔屓目に見ても思う。

そして、恥ずかしいくらい自分のことしか見てなかったんだな〜〜〜って思ったから、チームメイトや参加してくれたみんなに助けてもらっていたということに感謝の気持ちがじんわり湧いてきた。

中途半端に「誰かのためにやってる」
って言う認識でやってたら、
隠しきれない「我」がこじれて、
感謝の気持ちはここまで湧いてなかったと思う。

前向きに捉えると、
自分中心になってたと気づいて、
それでも何かが成立していた時に、
感謝の気持ちとかが湧いてくるんだろう。

まあ、
「当たり前じゃないことを忘れんな」
とかそういうことなんだろうけど。

まとめ -英語版「The Gift」の歌詞から-

この曲、英語版なら聴いたことあるって人も中にはいるのでは。

イギリス出身の男性4人組グループ「Blue」が「The Gift」という名前にして、この曲の英語版を歌っている。

英語にすると前半の歌詞にさらに重なるところがある。

When you get all you want, but there's space inside that's still as empty as it was.

欲しいものは手に入れたけど、
心は相変わらず満たされなくて虚しさで一杯なんだ。

動画内和訳参照

たぶん自分はこんな状態に近かったのかな。
欲しかったものはすでに手にしていたことを忘れ、次へ次へ進もうとする性分は昔からだ。

かと言って肯定感低い日々だったかというそういうことでは全くない。
割と他人より多く振り返ってポジティブに過ごしていた方かと思うw

 Voice of my heat

きっとまたこの先生きていれば、
せっかく手にしたものを見失って、
周りや自分への感謝が薄くなっていく瞬間がある気がして、
それは少しだけびびる。

まあでも、動物は危機や恐れから、
色々発達していくみたいだし、ええやろ。

せめて今はちゃんと忘れないように味わいます。

おわり。

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