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岩手に引っ越して3ヶ月半が経った

2023年9月末に仙台から地元の岩手県北上市に引っ越して3ヶ月半が経ちました。

筆者について

社会人になって以来ソフトウェアエンジニアをずっとやってきました。東京に長くいたのですが、退職に伴いフリーランスになったこともあって2019年8月に東京から仙台に移住。
仙台には丸4年いたのですが、私の地元の岩手県北上市にある祖母(故人)の家が本格的に空き家になりそうだったので、そちらの家に引っ越しました。
半ば勢いだけで仙台を出ることを決めただけの1人の身軽な引っ越しです。

岩手に越してから

仙台から岩手県北上市に引っ越してから3ヶ月半が経ちました。
北上市は大きくない街(人口9.1万人)なのと、私の地元ということもあって目新しいこともそこまでなく、仙台や東京にいた頃に比べて語るべきことがないのでnoteの記事などに何も残していませんでした。
とはいえ、そろそろ何か残しておいた方がいいかもなあと思い立ち記事にしておきます。

引っ越し当初はほぼ毎日ニトリに行ってた

引っ越した当初はほぼ毎日ニトリに行ってました。
県庁所在地ですらない地方だと駅前商店街や小規模な専門店みたいなものはもうほとんどなくなっていて、茶碗やコーヒーミルのような「どこで買えばいいかちょっとわかりにくいもの」はとりあえずニトリに行けばあるかなあ…みたいな感じになってます。
なので、家具だけでなく日用品なんかもニトリで買ってました。

地方でニトリの店舗に行くたびに、ニトリは地方に文化を運んできている側面があるかもしれないなあと思います。
例えば「流行の○○の皿」みたいなモノは近場ではどこにも置いてないけど、翌シーズンになればニトリにそれっぽい似た皿が置いてたりします。 あくまでそれっぽい似たものだけど。
地方の生活が都会に比べてそこまで古くさくならないのは、実はニトリがあるからなんじゃね?と思ってみています。

現金をほぼ使わなくなった

仙台にいた時から概ね電子決済を使っており、現金をあまり使わない生活でしたが、岩手に越してからは現金を使うことがほぼなくなりました。
岩手の生活では小規模なお店に行くことがなく、普段行くのが大きなスーパーやホームセンターなど大きなお店がほとんど。そういった店舗は電子決済に対応しているので、普段の生活で現金を使うことがほとんどなくなりました。
現金を使うのはたまに行く地元の喫茶店と一部の産直ぐらいです。

メインバンクにしていた都市銀のATMがあまりにも遠いので(一番近い都市銀のATMは140キロ先にある仙台の街中)岩手銀行に口座を作ったのですが、生活でほぼ現金を使わないので岩手銀行の口座を作らなくても困らなかったかもしれません。

車を買いました

岩手の生活は車がどうしても必要なので車を買いました。
私が車に興味なさ過ぎて「普通自動車で」「燃費がよい」というキーワードだけでトヨタのヤリス(エンジン)を選択。
引っ越しを決めた5月下旬に注文し9月末の納車でした。コロナ禍以降で一番在庫がなかった時期の注文だったため、手に入りやすいヤリスでも納車までに時間を要しました。
ちなみにこのヤリスは隣の金ヶ崎町にあるトヨタ自動車東日本の岩手工場で製造されたもののようです。

買ったヤリスに乗ってみているのですが、「乗り出し価格200万程度という価格でここまでのモノが作れるのか…」というのにびっくり。 200万円であれが作れる自動車業界はマジですごいと思います。

ヤリスの他に検討したのがテスラのModel 3ポルシェのMacanだったのですが、テスラは一番近いチャージャーが50キロ先の盛岡にしかないのと、豪雪地帯でBEVが大丈夫かが不安になったので見送り、ポルシェは対応できそうなディーラーが140キロ以上先の仙台にしかないので、いざというときに不安なのでこちらも見送りました。
このあたりで外車に乗るのはよっぽど車が好きじゃないと無理なのかもしれません。

岩手は蕎麦の土地

岩手に来て思うのが、岩手は蕎麦の土地だなあということ。ラーメンの土地である宮城や山形、福島とは違うのを感じます。
岩手に住んでいると蕎麦の話になることはあっても、ラーメンの話になることはあまりないような気がします。

仙台にいた時も仲の良い宮城県人や山形県人とはラーメンの話は一度はしているのですが、岩手県人同士でラーメンの話をした記憶ないんですよね。
岩手県人同士だと麺の話をする時は蕎麦か冷麺の話しかしてないかもしれません。
岩手県人もラーメン食べないわけではないんですけどね。

スーパーにあるヨーグルトの種類が多い

どのスーパーに行っても岩手のヨーグルトが複数あります。
私もここ最近は毎日小岩井のヨーグルトを食べています。

岩手からだと東京が遠い

岩手に越してから何度か仕事で東京に行ったのですが、岩手からだと東京が遠いです。仙台からだと東京駅まで90分程度なのですが、北上駅からだと東京駅まで2時間半〜3時間ぐらいかかります。
岩手からでも東京の日帰りはできるのですが、往復5〜6時間だと日帰りは大変です。

コロナ禍が明けてからは東京都区内のホテルの値段が高くなっていることもあって、都区内に小さめの賃貸を借りちゃってもいいかもなあと思い始めています。

岩手からだと北海道も仙台も東京も西日本も海外も遠い

岩手からだとどこに行くにも時間もお金もかかるのを実感しています。
東京に住んでいた頃には「思い立った週末に台湾」ということが平気でできていたのですが、岩手からだとどこに行くにも高いし時間がかかるので、東京や仙台にいた頃に比べても遠くに行こうという気力がなくなりました。

とはいえ岩手県内も北東北も見ていない場所がまだまだたくさんあるので、春が来たら見て回ろうと思っています。
岩手県の中部に住んでいると、県北とか沿岸部あたりに行ったことない場所が結構あるんですよね。

SENDAI INC.さんにインタビュー記事が掲載されました

そういえば先日SENDAI INC.さんにインタビュー記事が掲載されました。
仙台への移住についてインタビュー記事です。

私が仙台に引っ越した際には仙台に関する移住の情報はネット上にほとんどなかったのですが、SENDAI INC.さんや仙台市などの情報発信もあって、当時よりも仙台移住に関する情報がネット上に増えました。仙台に興味を持つ人が増えてくれればと思います。

(まあ私インタビューの時にはすでに仙台から岩手に引っ越してしまっていたんですけど…。)

生活費について

東京や仙台に比べても物価が安いとかはそこまでないですし(東京よりは野菜は安いけど)、自動車の維持費や冬の灯油代もかかりますし、ガスもプロパンなので都市ガスよりも高かったりと、日々の生活費が下がったという感じはそこまでありません。
ですが、出かける先やお金を使う場所があまりないのと、外食もほとんどしなくなったこと(ご飯を作るめんどくささよりも、ご飯のために車を運転するめんどくささが先に立つため)、人付き合いが減ったこと(岩手だと知り合いや友人が全然増えない)などもあって、出費そのものは結構減りそうな兆候があります。1年通したら結構な差になりそうな気がします。

仕事について

仕事の方はフルリモートなので特に変わりはないのですが、近場にコワーキングスペースやIT系のコミュニティが存在しないので、ずっと自宅で仕事しています。

隣の花巻市にco-ba 花巻といういい感じのコワーキングスペースがあるのですが、北上市から20キロくらいあって遠いのと、ドロップインの時は電話が必要なこともあって行かなくなりました。
co-ba 花巻はドロップインに手間がかかるので、いいオフィスのようなのコワーキングスペースアプリに対応してほしいなあと思っています。

今後について

少なくとも2024年のゴールデンウィークのあたりまでは岩手にいることになりそうですが、その先は未定です。
この先については諸々の状況を見ながら判断することになりそうです。