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診断士なのに小規模持続化補助金に落ちた話

こんにちは、中小企業診断士のかやんぬ(@kaya_uni)です。

5月中旬に思い立ち、6月上旬の締切に間に合うよう、ギリギリに申請した持続化補助金の採択結果が8月31日に出ました!

Twitterでも「採択された!」というツイートがあふれるなか、採択されませんでした!!涙。

採択されなかった方の状況や心境は、なかなか見ないかと思うのでその心境を綴ってみます。

診断士なのに小規模持続化補助金に落ちた理由

申請時には「これなら採択されるはず!」と思っていました。

理由は、持続化補助金は商工会・商工会議所に確認してもらって「確認書」をもらう必要があるのですが、商工会の担当者に事業計画書を見てもらったところ、

「さすが診断士さんですね。持続化補助金でここまでしっかり書けているのはあまり見ませんね」

と言ってもらったのです。事業計画書自体には大きな問題はなかったはずです(たぶん)。なので、申請時には採択される自信がありました。

ではなぜ、採択されなかったのか!

思い当たる理由が2つあります。

1.納税証明書?

1つめは、納税証明書を添付しなかったこと。

昨年の確定申告を電子申請で済ませたので、手元にある確定申告書の控えに税務署の印鑑がありませんでした。どうしたものか……と事務局に問い合わせた際に「税務署から届いた受領メールでも大丈夫ですよ」と案内され、受領メールの画像を添付しました。

これはもしかしたら大丈夫だった可能性もあるのですが、ほかの書類には「納税証明書」との記載しかなかったので、万が一に備えて納税証明書を出しておけばよかったなと反省しています。

ただ、あまりに時間がなさすぎて、区役所まで証明書を取りに行く時間がなかったのです……涙

2.申請区分を間違えていた

2つめは、単純に申請区分を間違えていたこと。

これは申請後に調べていたときに気づいたことですが、私が申請していた経費は半分以上が「動画編集の外注費」でした。

これを「外注費」かなにかで出したと思うのですが、正しくは「web関連費」に入るらしい、というのに申請後に気づきました。

※web関連は補助金申請額の1/4以下という上限があります(補助金で全部で40万円もらおうとすると、web関連費は10万円が上限となる)。

申請区分が間違っており、かつ、すべてがwebに関連することだったため落ちたと思われます。(webで仕事をしているので、逆にweb以外の作業にかかるものがない……←つまりこの補助金の目的とあっていないということ)

これは、事前に調べていたら防げたこと(事前にわかっていたら、たぶん申請しなかった)なので、単純に確認漏れだったと言えます。

落ちてショックだった2つのこと

1.自腹ですすめるしかない

広告費や動画編集の外注費等を補助金として申請していたので、補助金が採択されなかったことにより、予定していた活動を自腹で進めざるを得なくなりました(もしくは中止)。

動画編集など外注せずに自分でやることもできるので、この面に関してはそこまでショックはありませんでした。

2.診断士としての補助金採択率に傷が……

補助金がもらえないことよりもショックだったのが、診断士としての活動や補助金採択率に傷がついたように感じたこと。

補助金は何を書くかも大切ですが、誰がどう書くかによっても採択率が変わります(しかも、私のように形式やルールが間違っていると計画書を見てすらもらえません……)。

審査員にとってわかりやすく、「補助金を出してもよい!」と思える申請書が書けているものに国のお金を使いたいですよね。

なので、補助金を請け負う診断士にとっては、「採択率の実績」は結構大事な気がします。

採択率20%の診断士と、採択率100%の診断士だったら絶対後者に依頼したいですよね。

なのに、自分の補助金申請でしかも、採択率が最も高い小規模持続化補助金で落ちるなんて診断士失格!!!!!

と、私が部外者だったらジャッジするな……と思い、この事実はなかったことにして隠滅しようとも思いました。

なのに、なぜ私がこれを公開しているのか!

自分の傷を許せない人は他人の傷を許せない

持続化補助金に採択されなかったことがわかった時には、上記のように、まぁまぁショックでした(申請区分が間違っていたと気づいた時点でダメかもな……というのはある程度想定していたのですが)。

でも隠蔽せずこうして公開することにしたのは、失敗すること、傷を負うことが怖くて挑戦しない人になりたくない、と思ったからです。

子どもにも失敗しても傷を負っても挑戦する姿を見せていたいし、一緒に頑張っている女性起業アカデミーのみんなにも挑戦することをためらわないでほしいと思うので、ここに書くことにしました。

というほど、かっこいい話ではないのですが、よく考えれば私の人生は傷だらけだったんです。

  • 1社目:3ヶ月で13kg太って体調壊して入社から3ヶ月でやめた

  • 2社目:1年で部署廃部につきリストラ

  • ストレート合格を狙った診断士試験も4年かかった!

  • 診断士2次試験1回目の結果をLIVE配信したのに落ちてた!

何一つ立派だと言えるような人生ではなく……いまさら補助金の採択率に傷がついたからって、まぁそんな細かいことはどうでもいいか、と思えるようになったのでこうして書くことにしました。

注力すべきことは何か

話が変わるのですが、最近4才長男が「できない・できない」と口にすることが多々あります(本当はできるのに考えるのが面倒なときとか)。

そういうとき、必ず私が言うのが

「できるかできないかは問題ではない。やるかやらないかが大事。やってダメでもママは挑戦したことを褒めたい」

という言葉。

同じセリフを、大人になったいまの自分にも向けたいです。

補助金に採択されるかされないかももちろん大事だけれど、申請書を自分で書いて出したことで成長した部分は確かにあります。

実際、「補助金って……どうやるの?」思っていた頭のなかは、「補助金申請の流れはわかった!」と思えるところまで成長しました。

大切なことは、今回、確認漏れをしていたミスを反省して、この先二度と同じ失敗をしないように気をつけること、次こそ採択される実力をつけていくこと、です。

失敗は反省して学びを受け取ったら、あとは前を向いたらだいたいOK。

本当に、落ちたのが自分の申請で良かった……涙


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