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誰も登ったことのない山を目指して

「もし60分勉強して身体に痛みが出るのなら、毎日50分を目標に勉強してみよう」

「それでも無理があるようなら、今度は40分を目標にしてみよう」

最近の私はこんな風に勉強を頑張っています。
痛みやこわばりが出ないよう身体と対話をしながら、ドイツ語の辞書をめくる日々です。


たまに私は聞かれます。
「なぜそんなに頑張るの?」と。

なぜなのだろう…改めて胸に問いかけてみました。

痛みに耐えながら、敢えて勉強する必要はないのかもしれません。
もっと身体を休ませてもいいのかもしれません。

でも、学ぶことが好きだから。
不可能を可能にしてみたいから。
そして何より楽しいから……


病気になる前はわかりませんでした。

知らないことがある喜び。
答えを導き出す楽しさ。
学べる環境がある幸せ。

身体が思うように動かなくなったからこそ、私はようやく気がついたのです。
学べるというのは、決してあたりまえではないとに。


人生は有限であり、何かを学ぶこともそれとまた同じ。
明日という日は突然来なくなるかもしれません。
そうだとわかったのなら、私はこの世の真実を少しでもいいから知りたい。
人生という旅を、少しでも煌めきに満ちたものにしたい。

あの日、命を手放しそうになったからこそ、抱く思いなのかもしれません。



毎日机に向かっては、ベッドに行き、そしてまた起き上がる。
痛みはつきものです。
日によっては筋肉が言うことを聞かなくなってしまい、動けなくなることもあります。

でも、私は学ぶ道を選びました。
痛みやこわばりはもちろんとても辛いものですが、だからこそ諦めたくない。
誰も登ったことがない山を登ってみたい。
そう強く感じています。


明日も私は机に向かいます。
その時間は15分ずつくらい。
でも、4回にわけて頑張れば、60分学ぶことができるでしょう。



今、私は幸せです。

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