人とは違うこと

こんにちは、こんばんは、おはようございます。

もうすっかり寒くなってコートを引っ張り出しては、衣替えも布団の掛け替えも大慌ての今日この頃。
すっかり寒暖差に参っているかと思えば、秋の花粉の所為でしたが、ご機嫌いかがでしょうか。


この時代だからなのか、そもそものこの国の国民性なのか、世の中に蔓延る同じであるべきという見えない何かのおはなし。
今回は、今回も考え方のおはなしです。



お仕事してるときに、ふと聞いた言葉がきっかけ。

「この仕事は好きなんだけど、何か周りとのモチベーションの違いを感じていて……」

どういうことかと詳しく聞いてみました。

「他の人は、自分の技術向上のために頑張っていて。でも自分は頑張る動機が不純で。自分の為は自分の為なんだけど。社内の誰かに嫌われたくないから期日前に提出出来るようにしたり、嫌われたくないから追加資料作って見やすくしてみたりしてる」
「仕事は好きだけど、休みの日は仕事のことしたくない。けど、先輩からは期待して貰えてるのは有り難いけどこういう勉強した方がいいとか言われるのが辛い」

仕事に於いての禁止事項は他人との比較。全く同じ状況での比較は必要ですし、ましてや自分よりも経験を積んだ先輩や上司との比較はもっての外。追い付けない経験値を比較しても劣るのは当たり前のことです。
分かっていても比べてしまうのが人間なんですけどね。

成績から評価をつけて昇進や昇格を決めるに当たっては周りとの比較は必要なこと。けれど、努力の数が同じであれば、出てくる結果も同じもの。同じものを勉強して、考え方まで同じにしてしまっては、面白くもなんともない。なのに、協調性の力はその身を襲って、やりたかった筈のことはやらなければいけない義務にすり替わる。
つまらない物を作り上げては、発想が凡庸だと虚仮にされることも……ないかもしれませんね。そんなに世の中腐ってないです。

努力は続けなければ意味はないけれど、ただ我武者羅に頑張っても報われるとも限らないのが、世の中だと思います。

「俺たちが伝えたいのは、『夢はいつか叶うとか、努力は必ず報われる』なんてことじゃない。だとすれば、何で夢に敗れて辞めていった奴らが居るんだって話だから。俺たちが伝えたいのは『努力は報われないかもしれない』そういうこと」
SUPER BEAVER vo.渋谷龍太

正しくて正しい言葉で、とても好きな言葉。2019年11月の初単独アリーナ公演でのMCの一部をニュアンスで拾って、お届けしてしまいました。

けれど正しくて本当のことだと思うのと同時に、努力は報われるとは限らないとはいえ、『努力しなければ報われる筈もない』ということです。
どれだけ綺麗事を並べていても、辞めてしまったらその瞬間、いつか叶うかもしれなかった未来の可能性を閉ざすということだと思うのです。続けても報われない努力をし続けるのは難しくて苦しくて辛い。それでも、続けるからこそ、いつかの叶えられる可能性があるのかなと思います。

『続けることも、続けないことも正しい』
これはこの時勢になって、何十回といろんな人たちが言い続ける言葉でもありました。

来ることを選んでくれてありがとう。そして、来ないことを選んだ人も、配信を観るということを選んでくれてありがとう。今回は色んな事情があってこれない人も、待ってるから。いつか、来れるようになったら来てくれ。

色んな人たちが同じような言葉をかける日々です。
在り来りになってしまったけれど、自分で選ぶことが大事なんだと思います。仕事も私事も。どうしたいかと考えて、どうしたいかを決めて、行動する。自分で選んだから行動に責任を持てるし、失敗しても、自分で選んだからと納得して次に進めます。他人の意見に流されて、なぁなぁで選んでしまったら、きっといざという時に後悔ばかりで先に進めなくなってしまいます。
少なくとも、自分はそうだというだけなのかもしれませんが。
そうなりたくないから、自分で選びます。

先のお仕事に関しての言葉には、ズルいのかもしれないけれど、個人の意見なら言えますよと、答えました。部署としての答えは持っているし、会社としての答えも言わなきゃいけないことも多分九割正しい答えを持ってます。けれど、きっとそのテンプレートが聞きたいわけではないのだろうと思ったんです。

自分の為の何が悪いのでしょうか。皆、同じこと思ってると思います。自分も、そう。それがあなたの仕事でしょうと言われたら、まぁそうですけど。業務でフォローするのは人に嫌われない為かもしれません。それが原動力になって仕事頑張れているのなら、それは悪いことじゃないと思うんです。原動力は人それぞれだと思うから、何の為に仕事するかは、自由でいいんですよ。ヒトと同じでなくてもいい。
もしやりたいなにか別のことを見つけたのなら、その道に向かっていってしまうのも致し方のないことだけれど、そうでないのなら、もう少しここで一緒に頑張って欲しいです。

これが今答えてあげられる本当の言葉の全てでした。考え方が違えばきっと、ピンとこないかも知れません。けれど、正しいかどうかじゃなくてこの考え方が好きなんです。
誰かと同じでなくてもいいんだって、そんな言葉で誰かの心を少しでも軽くできたらいいなぁと思います。メモのようにこの場所に書き記して置きたくなったんです。


別にヒトと同じでなくてもいいんです。
あなたの選んだ道に、幸多からんことを。

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