これまでの歩みだけが『実り』となる

政治家やニュース解説に出ていた経営コンサルタントもそうだが、経歴を始めとしたキャリアでの詐称・錯誤・誤魔化した表現をたまに目にする。

いわゆる『箔をつける』ため。

それは等身大の自分では通用しなさそうだから『ハッタリ』をかまして、自分の発言について説得力をあげ、自尊心が傷つかないようにする行為。

関係性をもつ入口としては、ハッタリをかませば相手から敬意を払ってもらえるが、関係性を継続したり深まれば、その浅薄さは露呈していくことは目に見えている。

特にキャリアを積んでいる同業界・同職種の人からみれば一目瞭然。

誰しもが最初は素人であり初心者。コツコツと実務に励んで積み重ねていくからこその『技術』『知識』『知恵』であり、それが『信頼』をうむ。

しかしそれを待てない人、他者から舐められたくない人は『ちよっとした誤魔化し』からスタートし、そこからメッキを貼り続けることになる。

カウンセリング経験◯人なんてのも、いくらでも誤魔化せる。
相談者全員から契約書をもらってるわけでもないし、どの程度までを『カウンセリング業務』とするのかもその人次第。分母数なんていくらでも変えられる。

『実』を蔑ろにしてはいけない。

認知度をあげることを推奨している起業コンサルタントが多いなか、どんなに現代がSNSや動画サイトのような『発信力主体』であろうと、どんなに露出をしようと、効果があるのは入口だけ。継続においてはサービスや技術の質の担保がなければ、信頼は急降下する。

露出のための活動ばかりすることは、その時間量はサービスや技術を上げるための行動や、実務に従事していないことになる。

自分で『実』がないと言ってるようなもの。

この『実』には他者に対しての『誠実』も含まれる。

誠実さはお金では買えないし、昨日今日で身につくものでもない。

これまでどのように歩んできたか、それだけが『実』を結ぶ。

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