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脳内議事録

認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。エッセイ、トーク、音楽などさまざまなかたちで頭の中を晒しています。…本音は傷つく、高くつく。
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2019年9月の記事一覧

コミュニケーションコスト

人間関係に疲れてしまいがちな私は、テクノロジーのおかげで随分気が楽になった。

アナログ時代の仕事といえば、(今となっては)無駄以外の何物でもない作業はもちろん、何よりコミュニケーションに割くべきコストが尋常じゃなかったと思われる。

伝言一つとっても、口頭や机の上に置かれたメモで伝えていた時代を想像してほしい。コミュニケーションに追われ、ろくに仕事にならなさそうである。

今は、SlackやLI

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世界に敬意を払う。

インターネット上での文字媒体での発信は、一見文字のようでいて音声のようである。

読み物というよりは話を聞いている感覚に近い。

そういう軽やかさが求められているのだろう。

こういう文体は、読み物としてのあるべき姿だと思ってきたが、もはや時代錯誤も甚だしく思えてきた。

ただ、「である」というだけで、上から目線に見えてしまったりするのは、相当「読む」ことに対する体力が落ちてきているんだろうと思っ

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タメ語人格、敬語人格

話す言葉で人格は異なる。

日本語を話すときと英語を話すときの人格は違うという話をよく聞く。何も外国語である必要はなく、タメ語と敬語でも同じ。

私は、仕事では圧倒的に敬語を使う機会が多い。結果、敬語は私の仕事人格をつくり出した。一言で言えば、合理性を追求する人格。

一方、タメ語の自分はどうだろう。モラトリアム延命期間中の20代の自分が色濃く反映されている。それに地元の荒々しい言葉遣いが拍車をか

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