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50歳以下の日本人が体験した事がない「インフレ」

昨日のnoteにも書きましたが、日本の50歳以下の大半の人たちはインフレを体験した事がありません。

物の値段も給料も、去年より今年、今年よりも来年が高くなるのです。
ただ、給料は物の値段が上がってから、後から上がるので、常に「物価が高くて暮らしが楽にならない」という状態が続きます。

昭和の時代はそれでも終身雇用制度がありましたので、皆がちゃんと家庭を持てて子供を持てたのです。
終身雇用制度というのは、「ちゃんとやってりゃ定年までクビにしないよ」という意味ではありません。
高度成長期で人材に辞められては困るので、終身つまり入社から定年退職までの期間にトータルで社員の生活基盤を面倒みるという事でした。
だからどんなに優秀でも新入社員は給料が低く、無能でも結婚する時期や子供が進学する時期には昇進して給料が上がる仕組みになっていたのです。
(今の人には信じられないかもしれませんが、結婚が決まったら主任に昇格したなんていう笑っちゃうような事は普通にありました)
つまりライフステージに合わせて会社が必要な給料を用意した、言い方を変えれば給料を人質にしていたわけですが。

そして終身雇用は無くなりました。
年次昇給(黙っていても毎年必ず昇給する)も無くなり、その会社にしがみつく理由は希薄になっていきました。
かろうじて物価が低いまま(デフレ)だから生き残ってこれました。

そこにインフレが来たらどうなるでしょう?
いや、もう既に来ています。
生活はどうですか?

もちろん梅雨明け宣言じゃないんだから「今日からインフレです」なんてアナウンスは入りません。
今いる会社を飛び出せとも言いませんし、盗んだバイクで走り出せとも言いません。盗んじゃダメです。

しかし自分の人生を、ちょっと立ち止まって考えてみませんか。

私がずっと「昭和の呪い」と言っているのは、年次昇給も無くライフステージに見合ったポジションも無く、それでも終身雇用制度のあった時代の慣習を引きずっているクソブラック会社の体質そのものです。

労働基準法を守り、従業員に対しリスペクトをして副業OKな会社なら、これこそ令和の働き方の軸と言えるかもしれません。

一つの会社に自分の人生を預ける時代は終わりました。
環境の良い会社で働きつつ、各自の個性を生かした副業を展開していくのが、令和のインフレの波に飲まれず、波に乗れる生き方ではないでしょうか。

副業なんて器用な事は出来ないよという方は、まずは「副業」で検索してみて下さい。
なんだかオイシイ事を言っている情報や動画も多いので気を付けて欲しいのですが、それでも視野を広げる手助けにはなるかもしれません。
ハイエナやハゲタカがウロウロしている副業情報の界隈ですが、覗くだけなら噛み付いて来ませんから大丈夫(タダでも何も登録とかしちゃダメですよ)
視野を広げる事が出来れば、きっとあなたにも何か新しい地図が見えてくるかもしれません。


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