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アスリートへのオーダーインソール

私は今までサッカー、ラグビー選手にインソールを作る機会を多くいただいてきました。

アスリートへのインソールを作る際に私が見ている視点についてまとめていきます。

今回、インソールを作ってきた中で特にサッカー・フットサル、ラグビー選手に特化したものを作るために工夫している点を解説していこうかと思います。

特にトレーナーをしていて、ケガに悩むアスリートを多く抱えている方には見ていただきたいです!

アスリートの方は、「この人結構、こだわって作ってるな~」くらいな感じで気軽に見てみてください(笑)

僕がインソール作成をする際に頭の中で考えていることです。
科学的根拠がないことも多くありますのでご了承ください。


▼インソールを作る理由

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まず僕がインソールを作る理由としてはすごくシンプルです。
『スポーツを思う存分楽しんでほしい』からです。
そのためにケガを予防してパフォーマンスを変革するのです。
パフォーマンスが変われば見える世界が変わる。新たな世界を見てほしい。

僕が作るインソールはアスリートに寄り添う味方になればと思っています。

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▼インソールの基本

まずインソールとは靴の中に入れる中敷きのことです。
この中敷きを変えることで足裏の感覚入力を変えたり、凹凸をつけることで物理的入力を変えることで身体重心の位置を変える。

そうすることで動きが変わり、パフォーマンスアップにつながりやすいことが往々にしてあります。

筋力自体は変えれないけど、重心位置を整えて、本来持っている筋力発揮、筋出力を出しやすくするということです。また、重心位置が整うことで身体の可動域が変わるということはよくあります。

インソールは4スタンス理論をベースに作ります。

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大まかに4分類の中のパターンに当てはめて、そこからは細かく見ていくといった感じです。


▼従来のインソール作成方法

従来のインソール工程は以下の通りです。

・問診
・足の評価
・筋肉の固さチェック
・姿勢チェック
・片脚立ち、歩き、ランニング確認
・評価
・足にマーキング
・アーチパッドにマーキング
・研磨
・靴にフィッティング
・調整

大まかな流れは以下をご参照ください☟


基本は歩きをベースにして作っていきます。

基本概念としては効率よく前方推進力を高めることに向けられます。
歩行はすべての動作のベースと考えられ、歩行を整えることによって前方推進力を効率よく作る。


そうすれば基本的には多くの動きは整えられ、筋を効率よく使えるという観点で作っています。


▼インソール作りで大切にしていること、重要な動作

主観と客観の動きには相違があったりします。
傍から見て動きがスムーズだったとしても選手自身は違和感を覚えることも多々あります。
選手の感覚を逐一確認しながら感覚の共有をしていきます。


選手の性格にもよりますができるだけ動きやすい感覚がある誘導を採用しながら作成を進めていきます。
しつこいくらいに聞くことが大事だと思っています。(笑)

特に僕が関わってきたサッカーというスポーツは攻撃、攻守の切り替え、守備と目まぐるしく試合展開がなされます。
90分間戦う体力もいりますし最大限パワーを発揮する場面もあります。

効率の良い動きで省エネができ、かつ最大限パワーを発揮できれば良いですよね。
そのためには軸を整え、どんなときにも身体重心を内方に残していればより自由度の高い身体操作が可能となります。

自由度の高い身体操作をするために大切にしている動作としては
「スクワット、片脚立位、片脚ヒールレイズ、HOPPing」
を特に大切に見ていきます。


①スクワット動作
ヒップヒンジに関しては両足での軸形成が適切に行えているか。

両足での身体操作が行いやすい環境にあるかを評価するために見ています。
股関節屈曲、足関節背屈した際にストンと真っすぐ落とせるか。股関節屈曲、骨盤の使い方、足関節背屈が綺麗な運動軸が行えるかを着目してみています。

きれいにまっすぐ重心を真下に落とせるのかを見ながら修正を加えていきます。

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②片脚立位
片脚立位に関しては片脚での軸形成が適切に行えているか。片脚での身体操作が行いやすい環境にあるかを評価するために見ています。
立脚側の骨盤下制、遊脚側の骨盤挙上を伴ったhiplockを用いた状態で安定しているのかを着目してみています。

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③片脚ヒールレイズ

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片脚ヒールレイズでは基本のスプリントやジャンプの際にスムーズに足関節底屈が出ないと効率よく伸張反射を引き出せなくなります。

底屈軸が真っすぐかつ身体の崩れがないかを見ています。



④HOPPing

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HOPはヒールレイズの派生で、伸張反射が効率よく使えているかを見ます。
厳密にいうとアライメントの崩れがあると効率よく反射が利用できなくなるので、身体アライメントが適切な位置にあるかを中心に見ていきます。

選手がとにかく動きやすい、身体操作がしやすい環境をいかに整えるかを大切にしています。






▼サッカー選手のインソール作成方法

サッカー・フットサルの動きは360°自由自在に動けなければいけませんし、最大出力を出す場面、思い通りに出力の調整ができなければいけない場面も多々あります。

要は自分の身体を思い通りに操作する能力がより求められます。
大切なことは重心を常に身体の内方に整えておくことで身体操作が行いやすいような環境を整えることが大事になってきます。


・問診
・足の評価
・筋の固さチェック
・姿勢チェック
・各動作チェック
歩き、ランニング、片脚立ち、ヒールレイズ、ランジ、ヒンジ、HOP確認+主訴動作
・評価
・足へのマーキング
・研磨
・スパイクへのフィッティング
・調整
歩き、ランニング、片脚立ち、ヒールレイズ、ランジ、ヒンジ、HOP+主訴動作

問診
問診で聴取すること
現状の症状
ポジション、利き足
持ち味のプレー、得意とする部分
変えたいプレー
インソールに臨むこと


変えたいプレー、インソールにて臨むことは作成でのゴール指標となるので特に大事です。


足の評価

チェック項目
①背屈・底屈角度:左右差、運動軸の確認。運動軸のズレはよくあります。
*図
背屈外転パターン
背屈内反パターン
底屈内反パターン
よくこのようなパターンが見られます。


このパターンは距腿関節のはまり込み、距骨の位置不良があることで起こり、動作でのエラーを生じさせるのでチェックです。


②距骨下関節回内外の可動域:距骨を抑えて踵骨を回内外させます。回内外ともともに動きに幅があるのかをチェックしています。

③ショパール関節の可動域:斜軸での回内外、縦軸での内外転の動きの幅を見ます。例えば回内外の動きの幅は問題なく、内外転での動きの幅にエラーがあれば縦軸を優位で使うのかな?と予想するといった感じで評価しています。

④内側楔状骨~1列の凹凸:左右差を比較して凸凹がどっちのほうが強いのかを見ています。凸凹が大きい場合は内側楔状骨の挙上、相対的に1列が底屈位にあると示唆され、前脛骨筋が過剰に働いているのかな?と予測に使っています。

⑤1列の可動域:中間位に戻して背屈・底屈方向に動かして、動きの幅を見ます。

⑥外果の高低差の左右差:踵を合わせて、どっちが下制しているかをみます。腓骨下制やそれに伴う下腿外方傾斜を予測します。

⑦立方骨の下制:足底からの圧にて左右差を見ています。

⑧足趾屈曲での骨頭下制:足趾屈曲能力(浮指だと握れない)や屈曲に伴い足背に中足骨頭が浮いてきます。足背から見て中足骨頭が下制している骨頭を優位にして蹴り出していることを示唆します。

⑨足裏の確認:胼胝や外反母趾、内反小指を見ることで足圧重心の移動を予測します。

*加えて外反母趾、内反小指が開く足裏の位置を覚えておくとよい

筋の固さチェック
長坐位にて太もも前・外、脛前・外の固さを大まかにチェックします。
例えば脛前の固さに左右差がある場合は固さがある側の立脚初期に何らかのエラーがあるのではないか?と予測したりできます。

姿勢チェック
一度歩いてもらってから姿勢をチェックします。(より普段の動的姿勢制御を表出するため)
矢状面はケンダルの姿勢分類で見ます。

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前額面は肩甲骨下角の高さ、腸骨稜の高さを見ていきます。

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下部体幹の位置関係は特に注意してみていきます。


各動作チェック
歩き:倒立振り子理論で見ていきます。体幹が真っすぐ乗って真っすぐ下れるか。リズムのブレがないこと。上半身重心と下半身重心の位置関係や骨盤の前後左右変異や回旋量も大まかに見ていきます。


ランニング:リズムを見ています。左右のブレや停滞感を中心に見ていきます。


片脚立ち:両脚から片脚になった瞬間が特に大事になってきます。肩甲骨・骨盤の位置関係、足圧位置、下腿の傾斜等を細かく見ていきます。


ヒップヒンジ:身体重心が真下に落ちているかを見ていきます。腸骨と仙骨の位置関係、下腿の傾斜、足部形状を細かに見ていきます。


片脚ヒールレイズ:足関節底屈軸が真っすぐで上半身重心と下半身重心が軸上にあるかを見ていきます。


HOP:足関節底屈軸が真っすぐ、上半身重心と下半身重心の軸が真っすぐの状態で行えているのかを見ていきます。


主訴動作:カッティング動作やストップ動作等がよく挙げられてきます。

評価
足裏の踵~つま先までの骨を一つ一つ誘導していって、前述した動作が良い方向鬼変わるのかを見ていきます。
各動作を一つ一つチェックしていくと時間がかかるので「歩き、ランニング、片脚立ち」を中心に評価して、実際にインソールを作り残りの「ヒップヒンジ、片脚ヒールレイズ、HOP、主訴動作」を調整にて見ていくという形で進めていきます。


足裏の詳細な評価
・距骨下関節回内外
・1列底背屈
・内側楔状骨
・内外果挙上
・234列挙上
・第5列挙上
・下部体幹前後評価
・機能的脚長差補正

下図のように足裏にシールやテープをぺたぺた張って動作を診ていきます!

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足裏にマーキング
足裏にマーキングを行う

次にアーチパッドにマーキングをします
座っていただき股関節屈曲90°、膝屈曲90°にセットします。
中敷きにマーキングします。
2㎜ハードパッドに中敷きを書き写す


研磨
グラインダーにてアーチパッドを研磨していきます。
https://twitter.com/sunny_strength/status/1235222715172368385?s=20



スパイクに合わせる 


調整
歩きにて違和感を確認。必要な部分をグラインダーにて削る。
ランニング、片脚立位を確認
その後ヒップヒンジ、片脚ヒールレイズ、HOP、主訴動作を確認します。


▼足評価でのポイント、調整ポイント

足裏の詳細な評価のチェックポイント テーピングやパッドにて評価
基本的には踵側から整えていきます。
距骨下関節回内外:踵側の調整です。立脚初期の前後移動に関わるポイントです。脚がついた時の左右のブレを中心に見ます。歩き、ランニング、片脚立ちで判断していきます。私が見てきた中では半々といったところです。

1列底背屈:親指の調整です。立脚後期の蹴り出しが真っすぐかを見てきます。歩き、ランニング、片脚立ちで判断します。これも私が見てきた中では半々といったところです。若干底屈誘導が多い

内側楔状骨:中足部の調整です。立脚中期で位置エネルギーを高めてくれる作用があります。立脚中期の左右のブレを中心に見ていきましょう。歩き、ランニング、片脚立ちで判断します。

内外果挙上:くるぶしの調整です。多くは外果挙上が多いです。外果挙上は内側荷重、内果挙上は外側荷重を促します。内果挙上は下腿外方傾斜を外果挙上は下腿内方傾斜を促します。サッカーインソールは外果挙上が多い印象で、キック脚の下腿外旋が大きい印象なので処方時に左右高さを変えて誘導することが多いです。

234列挙上:中足骨、横アーチの調整です。歩き、ランニング、片脚立ちで判断します。立脚後期の蹴り出しが真っすぐかもしくは左右の伸びの差を見ていきます。横アーチの形成不全があると234指の足趾に代償動作(指が浮く、指を噛む)

第5列挙上:小指の調整です。立脚中期から後期での反対側への荷重転換を見ていきます。ヒールレイズ時に内反が入る選手は5列誘導にて修正されることは多々あります。

下部体幹前後評価:立脚期での下部体幹の移動、ブレ上半身重心と下半身重心が垂直に位置しているかを見ていきます。

機能的脚長補正:体幹回旋にて回旋量が多い側は機能的脚長が短いことが多いです。

調整時のチェックポイント
スパイクを履いてもらい、アーチパッドがしっかりアーチ上に乗っているのかをチェックします。


そして違和感や突き上げ感がある部分を聴取して調整していきます。
その後歩き、ランニングが整っているのかを確認します。


動きの中で機能的脚長差が整っているのかもチェックします。
ここから調整にはいっていきます。
順序は両足軸のヒップヒンジから片脚立ち、ヒールレイズ、HOPと診ていき最後に主訴動作を診ます。

①ヒップヒンジ(末梢から整え、徒手誘導にて確認) 中敷きのままで
両足からストンと重心を真下に下げられかを見ていきます

動作中のよくあるエラーパターン
仙骨の左傾斜増強:徒手誘導にて変わるなら仙骨傾斜パッド。腸骨誘導で変わるなら仙骨腸骨パッド。腸骨挙上、下制誘導で変わるならヒールパッドを処方します。


腸骨過度な前傾:腸骨挙上・下制誘導で変わるならヒールパッド。仙腸関節誘導で変わるなら仙骨・腸骨パッド。下腿外方傾斜を抑制して変わるなら外果パッド。足関節背屈誘導で変わるなら下腿遠位前方パッド。足圧変位の代償での腸骨前傾なら足圧がかかりすぎているポイントにパッド。


腸骨過度な後傾:腸骨挙上・下制誘導で変わるならヒールパッド。仙腸関節誘導で変わるなら仙骨・腸骨パッド。下腿外方傾斜を抑制して変わるなら外果パッド。足関節背屈誘導で変わるなら下腿遠位前方パッド。足圧変位の代償での腸骨後傾なら足圧がかかりすぎているポイントにパッド。


腸骨の過度な挙上・下制:腸骨挙上下制誘導で変わるならヒールパッド
下腿外方傾斜増強:外果挙上で変わるなら外果パッド。背屈誘導で変わるなら下腿遠位前方パッド。足圧変位があることでアーチ形成不全があるならば足圧がかかりすぎている部分にパッド


下腿近位前方変位:下腿遠位前方パッド。腸骨後傾パッド。仙腸パッド。下腿外方傾斜抑制パッド。距骨後方パッドを処方。


過度な足圧外側変位(長腓骨筋がぴくッと動く):立方骨、第5列のいずれかが落ち込むことでアーチ形成不全起きている可能性あり。一つ一つ確認。腸骨前後傾を誘導して変われば腸骨パッド。仙腸関節誘導で変わるなら仙腸パッド。足圧かかりすぎている部分にパッド。外果挙上で変わるなら外果パッド。


過度な足圧内側変位(母趾外転筋がぴくッと動く):距骨下関節、舟状骨、内側楔状骨、1列のいずれかが落ち込むことでアーチ形成不全起きている可能性あり。一つ一つ確認を。腸骨前後傾を誘導して変われば腸骨パッド。仙腸関節誘導で変わるなら仙腸パッド。


足趾伸筋群の過剰収縮:距骨の後方移動不足による背屈制限であれば下腿遠位前方パッド。アーチ形成不全による代償であればアーチ整えるパッド。


足趾屈筋群の過剰収縮
:距骨の後方移動不足による背屈制限の代償であれば下腿遠位前方パッド。アーチ形成不全による代償であればアーチ整う部分にパッド。MTPに踏み返し作って変わるならMTPパッド





②片脚立ち(末梢より進め、徒手誘導にて確認)中敷きで確認後スパイク履いて、靴ひもはフリーで確認
理想は肩甲帯が並行でヒップロックの肢位にてブレがない

よくあるエラーパターン
上半身重心後方位:胸椎伸展誘導で変わるなら胸椎伸展パッド。下部体幹誘導で変わるなら下部体幹パッド。骨頭後方誘導で変わるなら骨頭後方パッド。
過度な肩甲骨挙上・下制:胸郭側方誘導で変われば胸椎パッド。S、Ⅽ湾誘導で変わればSC湾パッド。


反対側骨盤下制:反対側挙上誘導で変われば反対側ヒールパッド。


骨盤外方移動:骨盤内方誘導で変われば骨盤内方パッド。


骨盤後方移動:腸骨前傾パッドで変われば腸骨前傾パッド。骨盤内方誘導で変われば骨盤内方パッド。骨頭後方移動で変われば骨頭後方パッド。


骨盤前方移動:骨盤後方誘導で変われば骨盤後方パッド。骨盤内側誘導で変われば骨盤内方パッド。骨盤が誘導で変われば骨盤外方パッド。腸骨後傾誘導で変われば腸骨後傾パッド。反対側骨盤挙上誘導で変われば反対側ヒールパッド。


過度な膝関節屈曲位:膝伸展誘導で変われば楔状骨パッド。骨頭後方誘導で変われば骨頭後方パッド。骨盤誘導で変われば骨盤パッド
下腿外方傾斜:外果挙上で変われば外果パッド。骨盤誘導で変われば骨盤パッド
過度な足圧後外側変位(長腓骨筋の過剰収縮):外果挙上誘導で変われば外果パッド。内側カウンターに違和感あるなら内側を削る。距骨後方移動にて変われば下腿遠位前方パッド。


過度な足圧後内側変位(母趾外転筋の過剰収縮):外果挙上で変われば外果パッド。内側の先に落ち込む場所にパッド。距骨後方移動で変われば下腿遠位前方パッド。


過度な足趾伸筋群の過剰収縮(指が浮く):アーチ形成不全による代償。距骨後方移動不足による代償。中足骨頭パッドで変われば中足骨頭パッド


過度な足趾屈筋群の過剰収縮(指を噛む):アーチ形成不全による代償。距骨後方移動不足による代償。MTPパッドで変わればMTPパッド。

足圧中心を変えてアーチ形成不全をまず治す。距腿関節変える。足趾変える。下腿。骨盤。上半身へ

片脚ヒールレイズ:
上半身重心と下半身重心が連結した状態で足関節底屈が運動軸通りに動くこと

よくあるエラーパターン
肩甲帯の挙上・下制に伴う胸郭変位:肩甲帯パッド。胸椎伸展or胸椎側方パッド
上半身重心後方:下部体幹パッド。ヒールパッド。骨頭後方パッド。
下半身重心前方:骨頭後方パッド。下部体幹パッド
過度な小指荷重:第5列背屈。5中足骨頭パッド
足趾屈筋群過剰収縮:MTPパッド。5中足骨頭パッド

底屈軸から整えて、そこから骨盤、上半身へ

HOP

上半身重心と下半身重心が連動してなおかつ足関節底屈軸が真っすぐ
エラーパターンは片脚ヒールレイズと同じ

▼サッカー選手の特徴

日本人の9割は上半身重心が左に寄りになっていると言われています。
この上半身重心左変位によって、歩きの際に左の蹴り出しが長く、右立脚初期に時間的停滞が生じるケースが多くあります。


左立脚後期を通して骨盤は左回旋優位の時間が長い、右立脚初期を通して骨盤は左回旋優位の時間が長くなるわけです。
また、競技特性上右利き足の選手が多いことから骨盤左回旋を呈していることが多いです。
骨盤左回旋から右腸骨前傾、左腸骨後傾、仙骨左傾斜を呈していることが多々あります。

また、利き足の下腿外旋傾向、立方骨下制傾向にあることが多いです
*これはあくまで私的な意見であり、そうじゃない方ももちろんいらっしゃいます。

この骨盤の肢位等はどの程度修正するかは選手の感覚を聞きながら行います。
その場で分からないことは実際にピッチで使ってもらった感想を基に修正する感じです。


1足作るのに2時間~2時間30分程度かかります。

これくらい緻密にやらないと本当に良いものはできないと思っています。
これだけやってもまだ不具合が生じることだってあるので、まだまだ改善の余地があります。

正直、私は天才ではないですし、選手のすべてを短時間で知ることはできません。なので選手と対話しながら、確認しながら良いものを追求していく方針をとっています。
まだまだ試行錯誤している点ばかりです。

また、インソールは感覚的な部分も多々あります。だからこそ選手の感覚が大切になってきます。
感覚を大事にしたインソールは選手のプレーに寄り添うと信じています。

私はアスリートの身体感覚を目覚めさせるような完璧なインソールを目指しています。

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理学療法士/スポーツシューズフィッター 安田智彦


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