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矢部明洋のお蔵出し

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2000年頃、タカクラが運営するウエブサイト「たかくら&みえぞう製作所日誌」に寄稿していた映画に関する文章を蔵から出してきました。個人的な文章のため、歯に衣がない部分もありますが… もっと読む
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記事一覧

悪口特集 2000年1月~3月   2000.04.09     矢部明洋

 「映画愛」(タカクラ注「映画愛」のコーナーは新聞に掲載していたものなので、『平成ロード…

矢部明洋
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矢部明洋のお蔵出し 日記編最終回2000年9月

●9月某日 あわれ、みえぞう  このクソ暑い中、ビールは一滴も飲まず、焼酎一本でアル中道…

矢部明洋
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矢部明洋のお蔵出し 日記編2000年8月

●8月某日 地べたの蟻を見る  朝、みえぞうを保育園を送るべく、2人で駐車場まで歩く。 …

矢部明洋
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矢部明洋のお蔵出し 日記編 2000年7月

7月某日・再開します  小渕首相が倒れ、業界が一挙に選挙モードに突入したおかげで4、5、…

矢部明洋
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ぬるい・あさい・ずるい 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』 …

   SWはもう見たくなかった。  多分、自分には面白くないから。  でも世間が騒ぐので、…

矢部明洋
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 迷えるデ・ニーロ 『アナライズ・ミー』1999.11.20   英国調・東映オールスター…

  迷えるデ・ニーロ  『アナライズ・ミー』1999.11.20   名優として評価の定まった観の…

矢部明洋
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アメリカ映画の強さ 『将軍の娘 エリザベス・キャンベル』 1999.11.07矢部明洋

 アメリカ映画らしく娯楽作品の定石を押えていて、1800円はきっちりと楽しませてくれる。  数年前、話題になったミステリーが原作だけあって、ストーリーには謎とエピソードがたっぷり盛り込まれている。したがって、脚本段階での刈り込み作業と、俳優陣による作品世界の肉付けに映画としての成否がかかっていた。  俳優陣は好演ぞろいだったが、やはり主役のトラボルタが作品を背負って立つ魅力を発揮した。  “チャーミング”という形容が今、一番似合うのがトラボルタだろう。  今回演じたのは軍隊内

日本おたく文化、ハリウッドを制す 『マトリックス』1999.09.15  矢部明洋

  かつて、米国メディアの東京特派員が「日本は大人が漫画に熱中する変な国だ」という内容の…

矢部明洋
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『ローマの休日』ハッピーエンド・バージョン     『ノッティングヒルの恋人』19…

  ポスターを見た時から、「こりゃ、『ローマの休日』の現代版だな」とにらんでいた。見てみ…

矢部明洋
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 カルシウムな英国 『マイ・ネーム・イズ・ジョー』99.10.18  矢部明洋

  有楽町(東京ね)のシネ・ラ・セットでレイトショーの『マイ・ネーム・イズ・ジョー』(ケ…

矢部明洋
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これを見なきゃ一生の損! 『パーフェクト9』99.10.18 矢部明洋

   今年一番励まされた。  今年一番泣けた。  ごちゃごちゃ言わんと見るべし。東京にある…

矢部明洋
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矢部明洋のお蔵出し日記編 1999年12月

12月某日・アル中すすむ  オニの飲酒癖が悪化して困っている。  この1カ月、我が家で消…

矢部明洋
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矢部明洋のお蔵出し日記編1999年11月

▼11月某日・トリスならぬトリックウイスキー  サントリーのトップ、佐治氏が亡くなった。…

矢部明洋
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矢部明洋のお蔵出し 日記編1999年10月

▼10月某日・東京へ その一    朝8時ごろ、車で山口宇部空港に向かった。  夕方、東京ドームであるプロレスを見るためだ。  金券屋で買っても飛行機代は4万数千円。 「小川(この日のメーンを務める元柔道世界チャンプ)はガチでやってくれんだろうな」  大枚をはたいての観戦ゆえ、はずれ試合だった時の不安がよぎる。  東京に着くと、すぐ早稲田松竹へ映画を見にいった。事前にぴあで調べていた『バベットの晩餐会』。開映まで20分あったので、向かいの吉野屋で並牛丼を食う。だって山口市に