見出し画像

劇場と配信の付き合い方

フィルムからデジタルに変化し、作品数が増え、シネコンが増え、公開の形もどんどん変化しつつあるここ数年。劇場と配信の関わり方や付き合い方は、ここ最近ずっと話題になっている内容かもしれません。

DVDやBlu-rayのセルやレンタルが活発だった頃に比べ、劇場での公開後、パッケージや配信に切り替わる期間も短くなったし、最近では、ムーブオーバーや地方の劇場で公開している時に、パッケージや配信の情報も出ることが増えました。

既に海外では、ワーナーの新作映画を劇場と配信同日公開、ピクサーやマーベルなどのディズニー系新作映画を配信のみで公開、ユニバーサルの作品が公開後17日間後に配信スタートなど大きな動きも。

日本でも少しずつですが、劇場公開とデジタル配信が同日の作品、劇場公開中にデジタル配信がスタートする作品など、さまざまな公開スタイルをする作品が出てきています。

劇場公開とAmazonPrimeVideoでの配信スタートが同日だった
映画『劇場』
https://gekijyo-movie.com/

公開1か月後過ぎくらいに限定有料配信をした
映画『Fukushima 50』
https://www.fukushima50.jp/

興行中にデジタル配信をスタートした
映画『ばるぼら』
https://barbara-themovie.com/

などなど。

そして個人的に、4月2日より劇場での公開がスタートした映画『ホムンクルス』の公開方法も気になっています。
https://homunculus-movie.com/

・日本だけで期間限定で劇場公開。
・劇場でしか観れない映像がある。
・全国35館ほどでスタート。
・料金は1900円均一。
・公開後にNetflixで全世界配信。

劇場と配信の関係も多様化していき、今後もさまざまなスタイルでの公開方法が生まれていくのではないかと思っています。(あわせて、配給や宣伝の形も変わってくる気もしています)

新作映画ができるだけ映画館で上映され続けることは大切なことだと思いますが、毎週末たくさんの映画が公開され続けているので、長く上映したいと思っても、スクリーン数や回数に限りがあるのもこれまた事実。

映画にもいろんなタイプの作品があって、公開初週から爆発的なヒットをする作品もあれば、口コミや評判でジワジワと数週間後に火がついていく作品、大きな動きと共にグッと観る人が増える作品もある。だからこそ、「観たい!」となるきっかけや、作品との出会いがあったタイミングで、映画館で上映している(もしくは配信で観れる)ということは結構大事なことなんじゃないかと思うんですよね。

いろんな事情があると思いますが、それぞれの“良いところ”を活かして手をとり合い、劇場と配信とで共存しながら、観たい作品を観たいときに出会えるような環境が作れたら、生まれていったら素敵だなと思っています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?