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読書 IEEEの学術誌「IEEE JournalとTransactions」Apart, Not Alone

Aprt, Not Alone  離れていても一人ではない
トップ写真は、コロナ下で世界がロックダウンしていたころに、IEEEから届いた会員へのメッセージです。"Apart, Not Alone"、世界中の研究者、開発者は、一人一人が別々に活動していますが、一つの目標に向かうライバルでありながら大切な仲間です。コロナ下でなくとも通じる素敵なメッセージでした。

1 本書
電気・電子(科学)の領域で、世界中の学者、研究者、開発者が集まる研究会がIEEEで、Institute of Electrical and Electronics Engineersの略です。HPによると、IEEEは327の専門分野の学術誌(JournalもしくはTransactions)を発行しています。
私は、所属したいたSolid State Circuits SocietyのJournal of Solid State Circuits(JSSC)を長らく読んでました。各誌は表紙の色で区別され、JSSCは印象的な濃い赤です。雑誌を全て残してあった頃、本棚の大きなスペースがこれで、占められ、存在感が半端なかったです。

2 本書の振り返り
私の元専門は、先のJSSCを含み、4つの冊子にまたがっていました。自腹で全てを購入するのは金銭的にきついので、JSSCだけを購入して、後は必要に応じて、論文単位でコピーを取り寄せていました。

IEEE Transactions on Consumer Electronics
IEEE Transactions on Circuits and Systems I/II
IEEE Journal of Solid State Ciruits
IEEE Transactions on Biomedical Circuits and Systemes

2010年ごろから文誌の電子化が進み、最初は年度末に一年分のアーカイブCDが届き、いつしか、それがなくなり、会員であれあば、HPから全ての論文が入手できるようになりました。

3 紙の雑誌の価値
JSSCで扱われる論文は、メモリ、ロジック、プロセッサー、RF、アンプ、AD/DA、センサー・・・と多岐にわたります。私が詳細まで読めたのは、アンプ、AD/DAとセンサーで、全論文の20%弱。残る多くは、詳しくまでわからないのですが、さっと読むようにしてました。こうすることで、業界の常識が身について専門分野の将来を予想するのに役立たったし、有名な研究者から私のような一般の人まで、Apart, Not Aloneにこめたマインドを体感できました。
ネットを使って資料を探す場合、リンクをたどり必要な情報に次から次にアクセスします。この方法は、私にとっては、寄り道を阻害します。関係なくても、ひとまず見てみることは実は重要です。
思い出すと、音楽を聴くのがそうでした。レコードとカセットテープの時代、好き嫌いのある全曲を流して聞きました。聞き続けると、好き嫌いが変わることよくありました。
今どきの人は、どうなんでしょう?感覚が違うのかな?


写真1 IEEEが送ってくれたカードとステッカー


写真2 JSSCの表紙(著者撮影) この赤が印象的 ずっとお世話になった色です

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