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店長もラーメンもキレッキレ! 池尻大橋 八雲

池尻大橋 八雲 第1位 

キレ4.7  コク4.5 店の雰囲気4.8 (各満点5.0)

出汁 動物系+鰹、煮干し系 

美味しい店はまず店先で出汁の香りがします。八雲は店先から、ふくよかな香りが漂っています。10年前から何度も足を運んでいます。店は、常に綺麗に整っています。そして、いつも変わらず緊張感を放つ店長。トッピングをする店員は、背後で見守る店長に、常にちょっと緊張している様子。チャーシューを置く手が震えています。

八雲のラーメンは、まるで研ぎ澄まされた漫才のようです。深みのある出汁に、シンプルな麺と引き締まったチャーシュー。全く無駄がありません。

私がいつも頼むのは白だし。黒だしもありますが醤油味でせっかくの出汁の味が奥まってしまうので。店長が「たんたん亭」出身だけあって、肉ワンタンも売りのようですが、ワンタンが入ると(エビワンタンもあります)全体のバランスがぼやけてしまい、キレッキレな漫才なのに、寄り道が多くなってぼんやりした漫才になってしまう感じで、キレが落ちるので入れないのが私の主義です。(うるさくてすみませんw)

しかし、店長が身を削って作っている八雲のラーメン。私は慎重に取り組みます。まず出汁の効いた汁。キレとコクを楽しみます。そして、麺。麺は発注しているようですが、製麺にこだわる店より出汁にこだわって欲しい私は、汁と相性のよい麺を選択してくれているので満足です。そしてチャーシュー。脂身の少ない引き締まったチャーシューは、出汁を乱さずスマートに美味しいです。

美味しいラーメンは、食べ終わるまでずっと追いかけたくなる感覚になります。そうでもないラーメンは、一口二口で飽きてしまい、大体わかったという感覚で、最後まで惰性で食べることになります。

八雲は違います。最後まで、出汁が冷めていくとともにまた出汁の深みを感じてもっともっと追いかけたいという気持ちになります。そして、食べ終わったあともずっと余韻が残っています。そうでもないラーメンは、食べ終わったらすぐに忘れてしまいます。味覚に爪痕を残す八雲、、、。さすがです。





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