妻がエッセイを書けとうるさい

妻はエッセイマンガ家である。出版はこれからだ。

そして、私にもエッセイを書くように要求してくる。毎日のように、しつこく、しつこく。

というのも、妻には妻なりのプランがあるようだ。そのプランとは、妻のコミックエッセイ出版を足掛かりに、私にエッセイを書かせて、夫婦そろって作家デビューをする、というものらしい。

私としては無謀だと思うのだが、妻は本気だ。素人のエッセイが出版なんてできるわけがない、という私と、あなたには文才がある、という妻。

本当のところ、私も人生に一度くらい本を出してみたいという欲求はある。そして、それが甘くない現実もわかっている。

だが、その甘くない現実を乗り越えて、妻はずぶの素人から漫画家に成り上がろうとしている。そんな妻が言うので、悔しいが私にも本を出せるだけのエッセイを書けてしまうように錯覚してしまう。

つらつらとnoteに妻の愚痴を書く私。隣でタブレットとにらめっこな妻。果たしてどちらを信じるべきか。

ブログとはまた違ったテイストです。