見出し画像

紙たばこから電子たばこに切り替えた人間のあるある話

本noteは、先日喫煙者の友だちとやたらと盛り上がってしまったトピックです。いっぱい出てきたので書き残しておくことにしました。喫煙という行為そのものが嫌いな人は「はぁ?」と首をかしげる内容だと思うので、喫煙にポジティブな方、及び喫煙者の方のみ読み進めてください。

①禁煙への一歩として電子たばこに切り替えたはずがなぜか喫煙し続けている

禁煙する気持ちはある。あるんだよ。でも突然やめるとストレスがたまる。だから軽め(と噂されている)の電子たばこに切り替えて、徐々に本数を減らして、禁煙に向かっていこう……。
そう思っていたのは数年前のこと。吸う頻度はむしろ紙より電子たばこのほうが増えている。だって肺への負担も少ない(気がする)し、手軽に吸えちゃうんだもの!

②紙たばこを「まずい」と思ったときの焦燥感

以前はあんなに好きだった紙たばこ。なのに、電子たばこに慣れてから紙たばこを吸うと、「あれ?こんな味だったっけ?こんな重かったっけ?」みたいな違和感に襲われる。でも紙たばこを好きという気持ちは忘れたくない。ときどき紙たばこを吸いたい瞬間だってある。
それはまるで、かつて心から愛した恋人なのに、別れて数年後に再会したらまったく心が動かないときのあの空虚な感覚に似ている……。嗚呼、紙たばこの思い出よ、色あせないで。

③紙たばこの銘柄には愛着があるのに電子たばこの銘柄にはそれほど愛着がない

「俺〇〇吸ってるんだよね」という、どこかアイデンティティにも近いあの感覚が、なぜか電子たばこには芽生えない。いまだに紙たばこ時代の銘柄の話をしているときのほうが目が輝く。
私は毎回「私はキャスターの5ミリだったんすよ……バニラの香りが好きでね、あ、もう今はウインストンか……」というくだりを物憂げな表情で話す。今はもう吸ってないのにね!

④「ながら吸い」がしづらくてイライラする

例えば、締切間近の原稿を書いているとき。あるいは麻雀を打っているとき。本を読んでいるとき。手元で何かをし“ながら”吸うと、電子たばこの重みと形状が気になってしょうがない。紙たばこならストレスなく口元にくわえられていたのに……。テクノロジーの進化がめざましい現代において、電子たばこ喫煙者が願うことはただ一つ。紙たばこに近しい軽量化。

⑤病院の初診シートで書かされる項目に戸惑う

病院に行くと、たいてい「飲酒しますか?」「喫煙しますか?」といった項目がある。そして「喫煙しますか?」の項目に「はい」を選択したあとには「週何本程度吸いますか?」といった問いが続いていく。
でもこれたぶん、紙たばこを想定した問いなんだよなぁ。週何本と言われても、電子たばこのスティックだといまいちピンとこない。正直、箱カウントのほうが書きやすい。
病院のシートを作る立場の人は喫煙者の環境変化なんておそらく想像しないし、健康面で百害あって一利なしのたばこを吸う人間のためにシートを更新することもないだろうから、この戸惑いは今後も長きにわたって続くことだろう……。

⑥いろいろ試して結局メンソに落ち着いてしまう

これは賛否わかれるところだとは思うけれど、「紙たばこの重厚な風味を再現しました」的なフレーバーは不気味の谷に落ちるというか、「近いけれど違う」ことに拒否反応を示してどうも苦手、という人が多い気がする。友人も私も、なんだかんだで結局メンソ系に落ち着いている。ちなみにメンソは強ければ強いほどいい。なんとなくそれで満たされた感じが味わえるから。

⑦ときどき紙たばこ以上に「くせぇな」と思う瞬間がある

私はそもそも紙たばこの匂いが大好きなんだけど、それは火で燃えるからこそ香りたつ、あの“煙”の香りなのだ。一方の電子たばこはなんかもっとケミカルで、変なくすぶりを感じる。よく非喫煙者の友だちから「電子たばこも匂いが強い」と指摘されることがあるけれど、それはまじでそうだと思うし、吸う場所や相手は気をつけよう、といつも注意している。正直、電子たばこのほうが臭い。空間や洋服や口内に匂いが残らないけど本質的には臭い。

⑧吸い終わりがまずい

気にせず吸っていると、リミットが終わったあとに吸ってしまうことがある。これがすごくまずい。⑦に書いた臭さを強く感じてしまう。吸ったことを後悔したくないので、結構はやいタイミングで吸うのをやめてしまうクセがついた。

⑨はしご酒の3軒目以降は電源を気にする

終電を捨ててでも呑みきろうと思う夜、電子たばこのバッテリーがなくなるとほんとうに悲しい。友人はこの悲しみを二度と繰り返したくないがためだけにモバイルバッテリーを購入したという。私は電源を貸してくれるスナックやバーを引き当てる感度が高いので、深夜まで呑むときはそのアンテナをつかって店を選ぶ。ママ or マスター本人が電子たばこを吸っている店だと、電源切れを察して本体を貸してくれることも多い。厚かましいとは百も承知だが、電気代がチャラになるくらい呑むから許してください、と頭を下げる。

⑩心の片隅で「いつでもやめられる」と思い込んでいる

なぜか「電子たばこならすぐやめられる」と思っている。実際そんなことはまったくない。むしろ電子たばこのほうが沼が深いと思う。気軽に吸えるからこそ強い意志がないとやめられない。それでも電子たばこ喫煙者は「いつでもやめられる」と思いこんでいることが多い。ちなみに「やめる気なんてそもそもないけど」っていう人は電子たばこへの移行すらしていない。紙たばこ勢よ、そのまま貫いてくれ。


以上、偏見にまみれた「紙たばこから電子たばこに切り替えた人間のあるある話」でした。ほかにもあったら教えてください!私はまだしばらく、やめられなそうです……。

読んでいただき、ありがとうございました!もしコンテンツに「いい!」と感じていただいたら、ほんの少しでもサポートしていただけたらとってもとっても嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。