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2023年12月北京旅行記

 2023年12月、留学中のオタクの誘いを受け、5年ぶりに北京に行くことになった。実は今夏、仕事で上海には行っているのだが、観光旅行としての中国は4年ぶり。冬の中国は初めてだ。

北京には新しい空港(大興)もできているが、今回はいつもの首都国際空港を利用

 ちょうど寒波が到来し、最高気温が氷点下の日が続いている北京。地下鉄の駅を出ると冷たい空気が顔面を襲う。天安門広場で別途先に北京入りしていたオタクと合流し、早速国家博物館に向かう。前回訪問時は火災設備の点検日にあたっており、まさかの臨時休館だったので、内部に入るのはこれが初めてだ。

開国大典の特別展をやっており、いの一番に見学した
「中華人民共和国中央人民政府今天成立了」でお馴染みのマイク
服飾、陶磁器、食文化など、分野別の展示が充実している
一番人気があった「科技」のコーナー
Back room

 国家博物館は、流石首都にある博物館なだけあって巨大で、全てを見ることはできなかった。特に地下の展示を逃したのは惜しい。いつかリベンジしたいところだ。
 閉館と同時に天安門に放出され、前門大街やその周辺をうろついた後は留学中のオタクと合流して火鍋をつついた。

雪の積もる天安門
文字の部分も光る
雪と胡同が良い味を出している
大火鍋バトル

 翌日は3人でタクシーに乗り込み、慕田峪長城を目指す。一番有名な八達嶺長城と比べると観光客は少なめだが、雄大な景色を堪能できる。

気温-14℃

 チケット売場でイタリア人のお兄さんが受付のおばちゃんと言葉が通じず困っていたので、みんなで助けてあげた。どうやら彼女さんと2人でマニラに行く途中で、トランジットで北京観光をしているのだとか。そのためか、少々薄着気味でとても寒がっていた。彼女さんはトラブルなくチケットを購入できており、我々が合流した段階で相当待たされていたようで、若干不機嫌になっていた。2人が無事仲直りできたことを祈っている。

寒そうな猫
雪景色の長城も素晴らしい
傾斜と凍結のダブルコンボで危険度は増している

 慕田峪から北京市中心部に戻り、そのまま盧溝橋を訪問。言わずと知れた、日中戦争開戦のきっかけとなった場所だ。

正直慕田峪より寒かった
川も凍結している
近くの抗日戦争記念館は残念ながら時間に間に合わず
雪だるま

 夜は北京大や清華大の学生たちも集うというショッピングモールにて北京ダックを堪能。皮はもちろん、アヒルでダシをとったスープまでおいしくいただいた。

スープ
北京ダック以外にも色々と注文

 最終日となった翌日は、朝から頤和園へ。清朝の乾隆帝により本格的に整備、拡張が行われた大庭園で、世界遺産にも登録されている。

蘇州街と呼ばれる地区は、蘇州を気に入った乾隆帝が造らせた再現エリア
凍った運河や雪の積もる建物などは南方では見られなさそうで新鮮
清晏舫。当初は中国風のデザインだったが、アロー戦争の際に英仏軍により破壊、その後現在の西洋風デザインで再建された
仏香閣。頂上からは共産党の要人宅がある玉泉山までよく見える
西太后らはここで京劇を鑑賞したようだ
素晴らしい景色

 頤和園の後は天壇へ。以前の訪問時はあまりにも貧乏旅行だったため、入場を諦めた場所だ。

天を表す円形が美しい
向かいの圜丘も中央部が円形(天)、外側は方形(地)であり、中華世界観が明確に理解できる
皇帝の祭壇は今や観光客で溢れている。これが社会主義ということだろうか

 この後、同行のオタクと別れ(彼はその後崑曲を見に行ったらしい)帰路に着いた。短期間だが良き旅行となった。また中国全土を回ってみたいものだ。はやくビザ免除措置再開してください。

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