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伝説の鍋「豊田屋」春でお別れ

平井の名居酒屋「豊田屋」。改築を控えて、営業は2021年3月18日まで。その後は同じ土地に新しいビルが建ち、2022年の春から営業再開となる。しばらくの期間はおやすみとなる。ここは予約困難店で、電話をかけても無駄。電話を取らない、取ってもいつ予約できるかわからない。もちろんネット予約なんてない。つまり常連として足を運んで実績を積んで予約を取るか、夕方4時半から予約なしで並ぶかのどちらか。夏は各種料理が美味しく、冬は名物の鍋料理。料金は格安で、内容は絶品。それだけ破格のサービス故に、無条件に公平なサービスは受けられない。貢献度に応じた扱いを受けるのが、このお店のローカルルール。
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131202/13084796/
 この日はお祝いごとで、金目鯛と帆立と赤海老の舟盛りで新鮮かつたっぷりのお刺身に舌鼓。いくつかの料理を経て、フィナーレの鍋が登場。先ずは「白子豚ちり」。山盛りの白子に豚肉が白菜の上に一緒盛りになっている。機を見てチーズを投入。これを特製ポン酢で頂く。そのうちにスープに白子が溶け出して真っ白になる。このスープがまた旨い。次の鍋は「カレーきしめん」。カレースープに鴨肉と豚肉が投入され、グラグラ煮えたところで、きしめんがドッサリ鍋の中に。カレー風味のスープは鴨と豚のエキスが効いている。3番目の鍋は「カツ煮」。カレースープの残りに玉葱など、カツ丼の具材っぽいのが投入され、煮立ったところでとんかつが鍋の中へ。チーズと溶いた生卵で更に味に変化をもたらす。とんかつの衣がスープに浸って、旨味をたっぷり含んだパンのように芳ばしい。

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