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池江璃花子選手がパリオリンピックに個人出場権

池江璃花子選手が得意種目の100mバタフライで2位ながら、オリンピック選考レースで、派遣標準記録を突破して、パリオリンピック出場を決定。後半に強いはずが、決勝では終盤に高校生・17歳の平井瑞希に抜かれ、大学生・松本信歩にわずか0.01秒差に追い上げられるも逃げ切った。残念ながら50mと100m自由形では優勝するも、派遣標準記録を切れなかったので、その2種目ではパリオリンピック出場権は獲得できなかった。派遣標準記録は、世界10位レベル。つまり8人が残る決勝には残れないということ。今大会では日本水泳陣に新陳代謝があったとも言えるし、平井伯昌コーチの退団など内紛による地盤沈下もあった。
 池江璃花子選手は、2019年に白血病発症を発表。生命の危機を乗り越えて、リハビリ復活への努力を続けてきた。驚異的な回復で、2021年の東京オリンピックが1年遅れだったことも幸いして、リレーには出場できた。しかし個人出場は叶わなかった。パリオリンピックでは、その念願を叶えることができたので、感激もひとしおだったことだろう。レース後にプールに深く一礼した姿は、泳げることへの感謝が込められていた。観ていて涙腺が緩む、とても美しい光景だった。パリオリンピックは出場だけで終わるわけではないが、とりあえずおめでとう㊗️ございました。

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