ニコニコ時給800円が面白かった。

noteに文を書くとき、裸の記事に読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?と書かれているのが気に食わない、けど書いている。本当にめんどくさい人間ですね。

海猫沢めろんのニコニコ時給800円を読みました。

なんか労働紹介的なヤツだと思ってましたが普通に小説でした。5つのエピソードが収録されています。労働に関する短編でどれも面白いです。簡潔だけど、仕事に慣れてきて人間関係の面倒なところとか、仕事場の力関係とかで自分の我がでてくる。そういったあたりの感情の揺れみたいなところに大きくフォーカスされていて、単純な仕事にまつわる〇〇的エッセイとは一線を画す、労働に対する自意識についての小説で、仕事で楽しい思いのあまりない自分には面白かったです。

労働、労働はどうなんでしょう?自分は少なくとも好きでは無いです。自分の場合はだいたい一年は保たない感じです、大したことは一切やってないのですが。田舎に住んでる23才だと周りは結構しっかりしてるもので日中散歩なんてしてるとキチガイの噂をたてられるので困るのですよ。あながち間違っても無いのでしょうが。責任とか、人の役に立つってみんなしたいのかなあ と不思議に思うときが多くて、マア自分は不出来なのであまり必要とされたことが無いために世を拗ねているところが大きいんだと思うけども。

駄文と自意識を露呈させてしまいましたが、この本では労働に関してかなり希望的な価値観を提示してくれています。自分もユーチューバーになろうかな、とか思ったり。本書の中で出て来る本も非常に読んでみたくなる本が多かったので、こういった読書欲を更に刺激させる本は好きです。

短編なのでご一読してみてはどうでしょうか。



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