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ある夏の夜の出来事(4)


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何の断りも無く語り続ける女は何者?
私は、彼女の顔を凝視したが、街灯が逆光になっている為
顔の形が良くは解らないだが、美形に見えた。

子供の時に憧れていた、広田真澄さんに似ている様な気がする

「猛烈熱女は、どんな男の人でも情熱家に変えるのよ。
貴方、女性は好き?それとも嫌い?」
ベンチで寝込んでいた体制を戻し、私は座り直した。
女性は立ったまま、私の顔を覗く様に近づいて来る。

私は、少し嬉しくは感じているが、不気味さの方が優っていた。
……この娘は、玄人の女だ!気を付けないと何をされるか解らない……
私は女性から身をかわす様に離れた。

「そんなに怖がらなくても良いわよ」
と、優しく言われた。
街灯の光が彼女の顔を照らし出す。
……広田真澄さん?もしかして、広田さんが此処にいるの!……
と、私は心の中で絶叫したが、他人の空似かも知れない。
広田さんとは、中学生の時から会った事も無い。

私は恐る恐る恐る聞いてみた。
「貴女は誰ですか?僕を知っているのですか?」

https://note.com/yagami12345/n/n89ca70bfc794

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