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あほやん 宝くじを拾う(2)

新聞は読まないのだが、先輩に頼まれて義理で購入した。

今日が元旦なら、僕は一日寝ていた事になる。
テレビをつけて日付を確認すると、お正月番組が放送されている。
若手芸人の面白くも無い漫才とギャグコントだ。
いつも放映されるバラエティである

僕は、これだけの長時間寝た事が信じられないのだが、
新聞を広げ、当選番号の確認を急いだ。
まだ、眠いのか頭が冴えない。
寝過ぎなのかも知れない。一等の当選番号は・・・・・。
僕の宝くじの番号と照らし合わせてみる。

「一等の組みは52組だ。僕のは・・・・。🙄おっ52組。同じだ。
次の当選番号は、*******2だな。」
と、僕は独り言を言いながら拾った宝くじを封筒から出した。
一枚目はえっと、*******4だ。これは違うか。
これは*******6だな。
これも違うか。今度も違うな〜。*******5か!
うん、?下一桁が違うだけだ!
もしかして、当たっているのか?」

僕の手が震え出した。
感電したかの様に震えて次の宝くじを確認できない。
心臓の鼓動が聞こえてる。
下一桁が2だ!落ち着け、あるはずだ!
僕は焦る気持ちを抑えつつ震える指で下一桁2の宝くじを探す。

下一桁2。何処に有る!何処に有る!
*******2 有った。此処に有る!
万歳、万歳。前後賞も有る!
五億円だ!
夢か!現実か!
夢ではない!現実だ!
と、大声をあげる僕だった。

この五億円何に使う?
まずは、このボロアパートを出て
高級マンションの購入だ!
家具も一流の物を揃えよう。
一億円使ってもまだ4億円ある。
4億円あれば、年間1000万使ったとしても、40年は遊んで暮らせる。
もう、働かなくても良い!

僕は、嬉しさの余り横になって天井を見上げていた。

https://note.com/yagami12345/n/n13ce437db61b

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