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あほやん 同情する(140字の小説)➕追加(160字)

女の子が泣いている。
その激しい泣き声は、尋常な悲しみでは無い。
心の闇が深いのであろうか?
人に解らない悲しみが彼女を襲っているのか?
僕は幼女に近づき笑顔を見せる

「どうしたの怖い事あったの?」
と、優しく聞く僕を睨みつけ幼女は言う
「同情するなら金をくれ」
聞いた言葉だ!
安達祐実の名言か!

追加
「同情するなら金をくれ」と言われた僕は、
その言葉通りに千円札を差し出す
知らぬ顔で首を振る幼女
仕方がないので、なけなしの5千円札を出す。
また、首を振る幼女。
覚悟を決めて6千円!
これって、オオクションか?
と、思っていたら、幼女は僕の手からひったくる様に
お金を奪って逃げて行く。
「みなさん、僕に同情してお金ください」(泣)

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