[第1回] 行動を変える“簡単な”仕組み --- ナッジ

2017年度の秋・冬学期に大阪大学で担当する「インセンティブ設計の理論」(講義サイト)の講義内容などを、noteで簡単にまとめていくことにします。

初回はイントロダクションということで、講義の進め方や評価方法についてまずは説明し、残りの時間で英文資料をプロジェクターで表示しながら、行動経済学の実践的な応用であるナッジ(Nudge)について紹介しました。英文資料は「Nudge Database」というタイトルがついていて、スコットランドのスターリング大学サイト内にある行動経済学の特設ページ(リンク)のページ最上部のリンクからダウンロードすることができます。講義では、資料の中でも金銭に関するナッジに焦点をあてていくつか解説しました。

【イントロダクションの主要内容】
・評価方法は今のところ未定(当初はレポート形式を予定していたものの、受講者数が多いため再考)
・講義の前半で「個人」のインセンティブ、後半で「集団」のインセンティブについて扱う(細かいトピックについて変更される可能性あり)
・教科書に大竹先生の近著『競争社会の歩き方』を指定
講義サイトをこまめに更新するので各自チェックするように!


ナッジや行動経済学の解説と、その解釈や実践に対する「注意点」について、5年前の荻上チキ氏との以下の対談が参考になると思います。時間のあるときにぜひ目を通して下さい。
社会を変える新しい経済学|安田洋祐(ゲーム理論)× 荻上チキ

より詳しくナッジについて学びたい方は、 [準教科書]『行動経済学入門』の第6章「お金に関する経済心理」および第9章「実世界における行動経済学」などを参照して下さい。

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