北国のヤギさん

北国に住む60代男性です。 90代の親を在宅で介護しながら、のんびり暮らしています。趣…

北国のヤギさん

北国に住む60代男性です。 90代の親を在宅で介護しながら、のんびり暮らしています。趣味は1か月のうち25日以上通うスイミング。3キロ泳ぐのが日課です。

マガジン

  • 【65歳からの終活】親離れ子離れへの道

    夫婦ともに65歳を迎え、75歳までに終活完了を目標に、この10年間での終活対策と、子ども(20-30代)との付き合い方、申し送りをまとめています。

  • 【9060介護】老親との介護・相続のいろいろ

    90代の老親と60代子どもの介護生活、相続・お金問題について向き合った記録です。

最近の記事

老親の"財務三表"を試算して10年。たどり着いたやり方

株式会社の会計で「財務三表」というものがあります。 会社勤めの人、投資をしている人ならなじみがありますね。 この仕組みは、個人の会計(家計簿、資産、資産運用、相続財産の管理)でも参考になります。とくに個人は、むやみに資産を増やすことはできませんし、増やすことはいいことばかりではありません。資産を移動させることで、無理して増やさない工夫にもなります。 自分の価値観、金銭観、年齢、家族構成に応じ、適正な資産を適正な価額で保有し、場合によっては、組み替え、処分していく優先順位を

    • 老親の税金=確定申告を代行!余裕があるうちに始めるべきPC申告

      社会人現役の皆さん! 自営業でもない限り、税金は、勤務先の会社で、自動的に源泉徴収・年末調整してもらっていませんか…? 組織を離れ、生活費の大半が年金に移行すると、この納税手続きを自分ですることになります。 (税理士事務所に任せる手もあります。が、毎年、数万円、手数料が発生します。) 日本国の納税手続きは、国民を信頼する性善説に立っており、正直な納税者には極めて公平、親切です。 現役の皆さんも、老親の納税の代行と自分の明日を予想して、早いうちから確定申告に慣れておくといい

      • 相続財産は、B/Sでいう純資本?介護で避けては通れないお金のこと

        家族の介護が始まるとお金のことが気になります。 今回は、日々の生活費ではなく、ゆくゆく、相続が起きた時に、 ✅相続の手続きをどうしたらいいのか? ✅相続財産と相続税の計算方法 ✅相続申告について を考えてみます。 事前にいろいろ試算し、確認しておくと 💡通帳と銀行に登録した実印は、どこにあるの? 💡戸籍上の本籍地はどこ?正しい表記は?  💡姓名は戸籍上、どういう文字なの? ということを老親に直接確認できます。 相続が起きてしまってから、本人に確認することはできませんからね

        • 自宅が個室ベッド化した後、最後の宴

          介護が進行し、父親の虚弱化と持病の悪化、母親の虚弱化とヘルパーが家に来ることでの介護疲れが並行するようになりました。 老親の自宅を介護と療養で個室ベッド化(たとえて言うなら介護療養サービス付き戸建てケアハウス、かな?)し、自分の家で元気な暮らしを一日でも長く続け、安静、穏やかな日々が延びるよう、考えうる万全な環境をつくりあげようとしました。 今回のnoteでは、下記の内容をまとめました。 自宅に出入りする7人のプロと1週間の過ごし方なるべく万全な体制を作ろうとしたところ、

        老親の"財務三表"を試算して10年。たどり着いたやり方

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        • 【65歳からの終活】親離れ子離れへの道
          1本
        • 【9060介護】老親との介護・相続のいろいろ
          14本

        記事

          老親の在宅介護療養を支えた4+1のインフラ

          今回は、老親が90歳代まで、夫婦で在宅で介護・療養生活を続けることができた 条件、「基盤 =インフラ」についてご紹介します。 介護そのものの話ではありませんし、少し個別の事例になりますが、お付き合いください。 組織や環境を語る切り口として「ヒト」「モノ」「カネ」という言葉があります。この切り口で、老親の在宅生活を支えた基盤、環境条件を考えてみます。 ヒト=人、この場合は人的資源を指します。 福祉、医療サービスで提供される各種資源は大きく2つに分けられます。 <福祉サービ

          老親の在宅介護療養を支えた4+1のインフラ

          腎機能の低下を見る、3つの指標

          父の慢性病で機能低下の中でもっとも大きかったのは腎臓でした。 今日は、父の経過とそのタイミングで医師言われたことを、医療判断腎機能の数値とともに振り返ってみたいと思います。 少し専門的なことにも触れますが、私自身は医師との会話、書籍やインターネットをもとにした知識を持ち合わせた程度なので、実際に応用するとき、必ず専門家の判断を仰いでください。 一般に、腎機能障害を測る目安はGFRが有名ですね。 血液検査の結果からわかるクレアチニン値に体重・年齢・性別を補正し、推計値を出

          腎機能の低下を見る、3つの指標

          腎機能が低い人が、夕食に食べていいお肉の目安量は…?

          在宅療養している腎臓患者とその家庭では、「食事制限」「食事の楽しみをどう作るか?」に悩みを持っている人が多いのではないかと思います。 我が家は、父の腎機能の低下が顕著となり、母は食事の栄養管理を一生懸命おこないました。 腎臓病の食事制限の本を読んだり、専門病院のセミナーに通い、自分なりに父の体質を考えた食材の選定、調理と、料理の工夫の始まりです。 このnoteでは、そのあたりの考え方、工夫、体験をまとめたいと思います。 少し医学的、栄養学的なことにも触れます。私自身は医師

          腎機能が低い人が、夕食に食べていいお肉の目安量は…?

          24時間対応の訪問診療・訪問看護への移行のステップとその究極形

          両親ともにヘルパー派遣サービスを利用し、常時、福祉のプロの目で両親の健康状態を見てもらうようになりました。 その際に体調管理に通っていた看護師さんからもらった助言が24時間の訪問診療、訪問看護を導入するきっかけとなりました。 看護師さんの助言看護師さんに居宅療養管理指導(要は健康相談、体調管理、栄養指導=食事指導)をうけているとき、いつも父の持病の血液検査の数値を、看護師さんに開示していました。 私はというと、血液検査の数値は、素人なりに理解していましたが、あくまで知識レベ

          24時間対応の訪問診療・訪問看護への移行のステップとその究極形

          介護の第一歩、予防的な"お試し介護"のススメ

          今回は、老親が介護認定を受けたきっかけや、まだまだ元気だった当時の2人の状態を思い返してみます。 介護認定を受けようと提案したとき、老親は「まだ必要ないよ、介護って特別養護老人ホームに入ることでしょ、家が一番だよ、何でも2人でできるし……」という感じでした。 それでも、介護サービスを利用することにした私のケースをまとめます。 きっかけ 以前に、介護している知人から聞いた話です。 急に親が体調を崩して入院した。なんとか退院することになったはいいものの…… ☑ 親の家に手すり

          介護の第一歩、予防的な"お試し介護"のススメ

          主治医は4人!?介護療養を見据えた生活準備のポイント

          老親がそろそろ自立生活が怪しくなってきたら、介護療養を前提とした生活への準備が必要です。 私の場合、振り返ると残念だらけなので、今だからこそ思う、より望ましい対策(やっておけばよかった…私も当時知りたかった…)、とくに主治医の見つけ方、主治医との関係を、今日は紹介します。 お付き合いください。 【point1】持病に詳しいかかりつけ医を見つける老親はまだ自立した生活ができており、家の近くのクリニックがかかりつけ医(いわゆる内科)でした。父も母も、白血球、ヘモグロビン、血圧

          主治医は4人!?介護療養を見据えた生活準備のポイント

          私の考える #8050介護 とは

          「8050問題」なる言葉が時々、介護のニュースや記事ででてきますね。 8020問題の進化系(8020は高齢者の歯の話)では、ありませんよ。 これは、引きこもりしていた子どもが20歳代、30歳代、40歳代と親と同居し、親の扶養家族で暮らし、その途中で(30歳以降は)、失業、非正規就労に落ち着いてしまったりして、実質、親の年金で暮らし、最後は、親の要介護・要支援と、老いた子どもが親の介助に携わり、老親の年金と貯蓄の取り崩しでやりくりし、親亡き後、子どもは無年金、無資産、借家な

          私の考える #8050介護 とは

          老親の体調変化に気づいた5つのきっかけ

          老親の体調変化というのは急に起こるケースもありますが、我が家の場合は徐々に気づかされた、という感じです。 今思い返してみて、「あれは老親の体調変化だった……」と呼べそうなケースを心の声とともにまとめてみました。 【CASE1】弱音を言い出し始めた ある日、病院にいくのに付き添っていってほしいと頼まれました。 診察の申し込みをしていると、受付や問診票の記入や看護婦さんとの対応が、なにやら、とてももたもたしていて、緊張のせいもあるのか、てきぱきと対応できなくなっていました。

          老親の体調変化に気づいた5つのきっかけ

          介護の進行過程、6段階とは?

          老親の心身が弱ってきて、いろいろな手助けが必要となり始めた時、在宅での専門的な介護や家人の介助として、どのようなことが必要になるか、当初は、まったくわかりませんでした。 そもそも、虚弱化や介護の必要性が、どう進行するか、その見極め方も、在宅介護で対応可能な最終的な症状も想像できませんでした。 皆さんは、介護や療養の進行過程や最終段階を想像できますか?     私が、今にして分かったこと、直面した出来事を書き出してみます。   【最初】 老親が今までできたこと、気づかな

          介護の進行過程、6段階とは?

          介護と療養(訪問診療)を自宅で併用している家族の実態って…?

          皆さんは、在宅での介護と療養や医療の合わせ技をどう考えていますか……? 父は、現在、要介護2ですが、重度の腎疾患も患っており、長い間、在宅で食事制限と、この2年間は介護のリハビリをしています。(この顛末は後日・・・)。 内臓疾患なので、見た目は病人に見えません。たたど虚弱老人。なので、昔でいうところの自宅介護で、老化、ねたきり、自然と大往生・・・・在宅での最期(に見えます)の迎え方の理想! 実態は、食事、排せつは自力ですが、歩行は、起居(立ち上がり)がやや困難(このため

          介護と療養(訪問診療)を自宅で併用している家族の実態って…?

          初めましてで、ごあいさつ、します

          こんにちは! 北国のヤギさんという名前で発信しています。 <自己紹介> 性別:オトコ 世代:昭和30年代生まれ 住んでるところ:日本の北国 仕事:家業収入、年金、配当収入 日々の生活:ネットサーフィン、老親介護、日課の水泳、晩酌と酒の肴づくり、その他ぼちぼち 50代で第2の人生を卒業、今は第3の人生を放浪しています! このnoteでは、日々の老親介護(90歳を超えた要介護の父、要支援の母)で起きたこと、不安におもうこと、学んだことを記録し、同じ思いの人たちに

          初めましてで、ごあいさつ、します