【イシューからはじめよ】2.3.3 ストーリーラインの役割

ストーリーラインは検討が進み、サブイシューに答えが出るたびに、あるいは新しい気づき・洞察が得られるたびに、書き換えて磨いていくものだ。

それぞれのフェーズにおけるストーリーラインの役割をもう一度まとめてみよう。

立ち上げ段階

この段階においては、何が見極めどころ(カギとなるサブイシュー)であり、一体何を検証するためにどのような活動をするのか、という目的意識を揃えるためにストーリーラインが活躍する。

分析・検討段階

実際に分析を進める段階に入ると、ストーリーラインの重要性はさらに増す。ストーリーラインを見ることで、イシューに対する仮説の検証がどこまでできているのかが明確になる。

まとめの段階

この段階まで来ると、ストーリーラインは最終的なプレゼン資料、論文を取りまとめる最大の推進装置になる。そして、これがビジネスのプレゼンであればサマリー、論文であれば最初の要約のベースとなる。この段階では、言葉の明晰さと論理の流れが決定的に重要になるが、その磨き込みのためにもストーリーラインは不可欠だ。

漠然としたアイデアしか浮かばない人は、主語と動詞を明確にし、一体自分は何を言おうとしているのかを箇条書きで明確にする「イシューと仮説出し」を日々行うことをお薦めする。

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