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ポリプロピレンで湯に浸かり

ベビーバス。

ベヒーモスではない。

ベヒーモスは旧約聖書に登場する陸の怪物。
バハムートと同一視されるとかなんとか。

ではなくて、ベビーバスである。
赤子用の浴槽のことである。

中2男子が0歳時の頃である。
まぁ、そりゃそうか。


買うか、買わぬか。

あったほうがよかろう。
相方との意見は一致した。

問題は2つあった。

まずは値段。
当時、確か、3~4000円。

もちろんピンきりで、
ほどよいのがこのくらいの値段。

なんとも微妙なお値段。

プラスチックかなにかの、ただの器でしょ?
いや、色々とノウハウがあったりなかったり?

市場原理やらメーカー側の思惑やら、
当時はそんなことばかり考えていた。

需要と供給。
財布の数、その紐のゆるさ、などなど。


タライでもあればね。

そんな会話もあった。
ちなみに金盥はもう少し高い。

そういえば、もしかしたら、
金盥は触ったこともないかもしれない。

金盥といえば
頭の上に降ってくるアレだ。

もしかしたら、本来の使用方法より、
小道具として見たことのほうが多いかも知れない。

ともあれ、手元には金盥はなく、
頭の上に落ちてきたこともない。

かといって樹脂製のタライがあるわけでもない。


大きくなったら、どうするのか。

もう1つの問題である。

ほかの用途は思いつかなかった。
そこそこ大きいのでちょっと難しい。

パンクの修理には便利そうだが
数年に1回程度ではお話にならない。

捨てれば?

そこへなかなか至らないのが、
「もったいない」で育った悩ましさである。

タライの代わりになるかな?
それなら最初からタライを買えば?

で、タライで何かするかな?

あればあったで使うだろうが、
たいがいは浴槽で代用できる。

なにせ、かさばる。


じゃあ、あれだ。

というわけで引っ張り出したのは、
ポリプロピレンの収納ケースである。

無印良品の、引き出し式の、
幅33、奥行き44.5、高さ18。

え~~~~。

相方は眉間にシワを寄せたが、
数分後には「ちょうどいいね!」と。

しばらくして背が伸びて。

今度はクローゼット用の、ちょっと長い、
メーカー不詳のケースへバージョンアップ。

どちらも使用後はよく洗って、
現在もどこかでなにかを収納している。

そんな話を中2男子へしてみたら、
ふーん、で流された。

まぁ、そんなもんか。


 ※体質に合わない可能性もありますので慎重に。


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