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#矢巾町の企業を紹介 塗装屋ではない空調設備会社が、塗料の販売を行う理由 <信幸プロテック株式会社>

令和6年3月18日、カダルが運営している矢巾町地域情報発信ステーションは1周年を迎えます。
そこで、3月16日(土)には、1周年大感謝祭を開催することにしました。

遊びにきてね🎵

この大感謝祭のワークショップを頼んだのが、矢巾町流通センターにある信幸プロテック(株)さんの中にある部門「sumururu」さん。
sumururuさんはいつもペイント系のワークショップをいろんなところでしているのを見ていたので、うちでもぜひやってもらおう!と思ったのがスタートでした。

でも大きな不思議が・・。

「なぜ信幸プロテックさんでペンキなんだろう・・??」

信幸プロテックさんは「空調&設備のレスキュー隊」空調設備の会社さんです。それなのに、なぜ「ペンキ」を売ったりワークショップしたりしているんだろう。。
というわけで、直接聞いてみました。

もともとは矢巾町産業まつり。

信幸プロテックさんは空調設備の会社さんですから、圧倒的に男性社員が多かったそうです。しかし、事務職などで女性も増えてきた中、「女性スタッフでも何かできないかな。」「私たちも、お家の中の雰囲気を変えたいという想いのお手伝いができないかな」という声が上がってきたのだそうです。

そんな中、矢巾町の産業まつり(今は秋まつりとなっています)に信幸プロテックさんが出店していた頃のこと。
信幸プロテックの本業であるエアコンの設置やIH器具の説明、蛇口の取り付けなどを発信するブーストして出店していたのですが、ときに「看板」のペイントを一緒にするというイベントをしてみたんだそうです。
それが楽しかったというsumururuスタッフの照井さん。
そこから、黒板用の塗料を探したりしている中で、とある塗料に出会います。

それがAnnie Sloanだったそうです。

アニースローンとの出会い。sumururuのスタート

イギリス人のアニースローンさんが作った塗料。その名もアニースローン。
イギリスには、日常的に家具や壁などにペイントする文化があるのだそうです。
自分で色を塗ることで、愛着も湧くのだそうで、だからイギリスの人たちは、物を大切にし、長く使い続けるのだそうです。

SDGsに積極的に取り組んでいる信幸プロテックさん。この物を大事に使う文化、そしてアップサイクルによる廃棄物の削減。まさにSDGsな取り組みになっており、「これだ!!」となりました。

この塗料との出会いにより、その思いや背景に共感したスタッフたち。
こうして、信幸プロテックの女性社員が立ち上がり、sumururu部門がスタートしたのだそうです。

新社屋になり、ギャラリー機能もできたことで、活動の幅の広がったようです。

アニースローンの特徴

このアニースローンの塗料の特徴は、簡単にいえば「安全」であること。
屋内外問わずほぼ全ての素材へ塗装ができる水性ペイントで、匂いもなく、すぐ乾き、伸びも良く簡単に使うことができるのだそうです。
この塗料を使うことで、子育てしている方でも安心して、簡単に楽しく塗ることができる。
そんな塗料は、まさに信幸プロテックの女性スタッフのみなさんにぴったりな出会いとなったのでした。

アニースローンを扱う正規販売代理店「ストッキスト」となるには、研修を定期的に受講し、許可を受けないといけない。
信幸プロテックのsumururuは、岩手県唯一のストッキストとして活動しています。

商品の説明をしてくださるスタッフさんたち。その知識量に脱帽でした!

sumururuは会社を知ってもらうツール

現在sumururu部門を担当しているのは2人のスタッフ。
普段は事務職として、電話応対をしたり経理事務を担ったりしており、場合に応じてワークショップの対応をしたり、営業広報活動をしている。
「sumururuを知ってから信幸プロテックを知る方も増えてきた」と笑顔を見せてくれた照井さん。
sumururuは、会社の取り組みを知ってもらう大事なツールであり、相乗効果を生み出しているようです。
信幸プロテックさんは、「設備の総合病院」
地域の企業活動、暮らし・環境を守る「空調&設備のレスキュー隊」として、困りごとや課題を解決できる「頼りになる人」に成長していくことを目指しています。
sumururuの取り組みを通して、物を大切に長く使うこと、子育てをしながらでも安心して使える物を使って、暮らしの雰囲気を変えるお手伝いをすること、たのしいという体験を提供すること。そういったことを実践し発信しているのだなと、よくわかりました。

女性活躍の場を自ら作っていったスタッフの皆さんの行動力!見習わせていただきます!!

これからの展望

「なかなかワークショップしても、ここまでゆっくり説明ができないんですよね〜」
と笑う照井さん。
紺野さんという若いスタッフも仲間入りしたことで、発信の強化ができてきた反面、目の前のワークショップをこなすばかりになってしまうこともあり、バランスが難しいという悩みもあるようです。
傷がついたり、はげてきてしまったならまた塗ればいい。
気分を変えたいのなら、色を変えてみればいい。
そういうことを気軽に繰り返すことで、もっともっと物を大切に使ってほしい。
コロナがあり、DIYやリフォーム、おうち時間需要が増えたことで、興味を持ってもらう機会は増えたといいます。
もっともっと商品の価値や思いを知ってもらえるように、精力的に活動していきたいとおっしゃっておりました。

地域の仲間と共に

信幸プロテックの会社の隣のブロックにある「うちむら家具」
リニューアルしたばかりの店舗の壁や天井にも、アニースローンの塗料が使われています。

うちむら家具のスタッフさんが一生懸命塗った壁

「素人が塗ったからムラになっちゃってるんだけど、それがいい味出てる感じで気に入ってるよ」
と話してくれたのは、うちむら家具の内村社長。
同じ流通センターの仲間として、sumururuさんに教えてもらいながらアニースローンをスタッフたちが壁に塗ったのだそうです。
小さな小さな矢巾町だからこそ、横の繋がりはとても強いです。
地域の企業の良いものを地域の企業同士で使い、高めあう。
とても素敵な循環を見せてもらいました。

ワークショップのススメ

そんなsumururuさんのワークショップが体験できるチャンス!!
今回は、イニシャルが入ったトートバックを作ります。
消しゴム付きの鉛筆を筆がわりに、好きな色をトントン乗せていくことで、自分だけのオリジナルバックを制作できます。

これはカダルのK。そしてカダルカラー3色で作ってくれました

トートバックのサイズは2種類。
上記写真の小サイズと、絵本などを入れることができる大サイズ。
お好きなサイズを選んでくださいね。

開催日時:令和6年3月16日(日) 10時〜16時 (無くなり次第終了)
お好きな時間に来ていただければOK。なお、混雑状況によってはお待たせしてしまう場合もあります。
開催場所:矢巾町地域情報発信ステーションicotto(いこっと) JR矢幅駅東口1階にあります。
参加費:小サイズ1,000円、大サイズ1,500円

ご参加お待ちしております🎵

信仰プロテックの社屋には、社員一人一人が葉を描いた壁画があります。綺麗です。一人一人が書いたことで、お客様との会話の種にもなるし、愛着も湧いているようです。


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