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プロの作家はどういう環境で執筆しているのか?

少し前にMacBookAirを買い替えた。それまでは2013年に買ったものを使っていたのだが、さすがに11年も酷使していたら壊れた。

理論的にはもっと持ってもよさそうだと思ったのだけれど、かなり古い型なので、思い切って新しいものに買い替えてみた。画面サイズはもともと不満がなく、13インチのものを使っていたので、買い替えたものも同じサイズにした。ただ解像度が高くなり、画面がずいぶん綺麗になった気がする。

やっぱMacBookっていいな、と思う。本格的にMacを使っている人というと、たとえばデザイナーが思い浮かぶ。そういった人たちはデスクトップでガッツリ作業しているイメージがある。自分の用途は文字入力がメインなので、画面は広すぎず小さすぎず、「最適なサイズ」というのがあるように思う。

また、手軽に持ち運びができるMacBookは携帯性の点でも利点が大きい。家の中でも、好きなところで作業できる点が気に入っている。

以前、プロの小説家はどういう仕事場で作業してるんだろうな、というのが気になったことがある。

村上春樹はだいたい予想していた通り、ジャズのレコードなどに囲まれたおしゃれ空間だった。執筆環境はMacらしい。

調べた中では、石田衣良の仕事場がかなりかっこいいな、と思った。それこそデザイナーの仕事場のようだ。

実際に捗るかどうかはわからないけれど、こういう仕事場だったら確かにちょっとやる気が出そうな気がする。

なんとなく、プロの小説家というのはディスプレイの大きなパソコンを使ったり、デュアルディスプレイにしたりしているのでは、という思い込みがあったのだが、実際にはそうでもないらしい。わりと普通のサイズのパソコンを使っている。

芥川賞をとったお笑い芸人で小説家の又吉直樹も、VAIOのわりと小さめのノートパソコンを使っているようだ。

作家というのは基本的には自宅で作業すると思うので、特にノートパソコンを使う必要性もないのだろうけれど、ノートパソコンで作業している作家もそれなりにいるようだ。当たり前だが、いまの端末の性能ならスペック的には十分すぎるので、どんな大作であっても、もちろんノートパソコン一台あれば、全く問題なく作業できてしまう。

たとえば文章執筆に最も適しているデバイス、ないしは画面サイズというのはあるのだろうか。

執筆をする人にとにかく人気なのはpomeraだ。

文章を書くのが好きな人なら知っていると思うのだが、ノートパソコンより小さく、電子辞書よりは大きなガジェットで、「文字を書くことに特化したデバイス」、早い話が小型のワープロである。

初期のモデルを発売した当初に買って使ったことがあるのだが、だいぶ昔の型だったので、使用感などは忘れてしまった。たまにヨドバシカメラなどに行った際に、ディスプレイしてるものを「試し書き」することがあるのだが、先立つものがなく、購入していない。

なんせ、結構高いのだ。最新機種だと4万円以上する。ちょっとしたスマホや、安いノートパソコンが買えてしまうような値段なのである。

しかし、pomeraを愛用している人の意見では、「デバイスとして小さいので、あまり推敲などができないため、とにかく文字を書くことに集中できるので、『完成させる』のに向いている」、ということだった。なるほど、確かにそうかも。

変に編集しやすかったりすると、つい文章の手直しや構成の検討をはじめてしまい、なかなか前に進まない、というのはあるかもしれない。

その意味で、いまの自分にとっての最適なデバイスはMacBookかな、と思った。pomeraほど小さくはないが、「ほどよく小さい」デバイス。持ち運びの手軽さも、リュックなどには問題なくおさまるし、いい感じである。

考えてみると、パソコン登場以前は原稿用紙に文章を書いていたわけで、大きさとしてはそれほどでもなかった。文章を書くのに、そもそも大きなデバイスは不要、ということだろうか。

あなたにとっての、理想の執筆環境、端末はどういうものですか?

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